「ミックスボイスの音域を広げるにはどうしたらいいの?」
「ミックスボイスを広げるときに何に注意すべきなの?」
ミックスボイスを出せるようになったものの、音域が狭くて高音を出せずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
実は、ミックスボイスを出せるようになれば、少しコツを掴むだけで音域を広げることは可能です!
本記事では、ミックスボイスの音域が狭い原因や音域を広げる方法、音域を広げる注意点を紹介します。
この記事を読んで、ミックスボイスで高音域を出せるようになりましょう!
なお、ミックスボイスの出し方は以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
目次
1.ミックスボイスの音域が狭い原因
ミックスボイスの音域が狭い原因を紹介します。
高い音域のミックスボイスが出せない理由は以下の通りです。
- 正しい発声ができていない
- 声帯のバランスが乱れている
ミックスボイスを出すために、腹式呼吸でお腹に力を入れながら声を出す必要がありましたが、腹式呼吸が不十分だと高音域のミックスボイスを出すのは難しいです。
喉や肩に力が入りすぎていると正しい姿勢で発声することができないので、力感のない発声を意識しましょう。
また、力みがない状態でも地声と裏声を使うときの声帯のバランスが崩れているとなかなか高音を出すことができません。
たとえば、地声で大きな声を出すことができても、裏声で地声に相当するボリュームを出せなければ、地声を出すときと同等の声量のミックスボイスを出すことができないのです。
ミックスボイスの音域を広げるためには、地声と裏声の音域と声量を上げる必要があることを頭に入れておきましょう!
なお、以下の記事でミックスボイスの声量を上げる方法を紹介しているので、あわせてご覧ください。
2.ミックスボイスの音域を広げる4つの方法
ミックスボイスの音域を広げる流れを紹介します。
今回紹介する方法は以下の通りです。
順に紹介するので、流れに沿って取り組んでみましょう!
(1)自分の地声の音域を把握する
ミックスボイスの音域を広げるためには、まず自分が裏声を使わずにどのくらいの音域まで出せるのか把握する必要があります。
自分の音域を把握していなければ、音域レベルに合わせたトレーニングをすることができなくなり、練習の効率が落ちてしまうのです。
ミックスボイスの音域を確認するときは、音域を診断できるスマホ用のアプリを活用しましょう。
無料アプリで十分音域をチェックすることができるので、専用の機材を購入する必要はありません。
たとえば、音域・音程・声の長さをゲーム感覚で測定しておすすめの楽曲を紹介してくれる「カラオケ診断-UtaPro」がおすすめです。
男性:lowG(低いソ)~mid2G(中間のソ)
女性:mid1G(中間のソ)~hiC(高いド)
自分が裏声を使わずにどのくらいの音域が出るのか確認しましょう!
(2)腹式呼吸で喉が締まらないようにする
腹式呼吸を意識して喉が絞まらないように意識してください。
喉が絞まった状態では、いくら高い音を出そうとしても音域を広げることはできません。
胸式呼吸になっていると、高音を出そうとするときに喉や肩に無意識に力が入ってしまうので、喉が絞まって高音が出なくなり痛めてしまいます。
そこで、腹式呼吸を意識して、高い音域が出やすい状態を作りましょう!
もし腹式呼吸のイメージが出来なければ、寝ている状態を思い浮かべてみてください。
寝ている状態は自然と腹式呼吸になっているので、実際に横になって呼吸をし腹式呼吸の感覚を覚えましょう!
(3)裏声を鍛える
響きのある声を出せるように裏声を鍛えましょう。
裏声を鍛える方法は以下の通りです。
- 高い音の鼻歌を歌う
- 鼻歌を歌っている状態で口を開く
- 鼻腔を響かせるだけでなく、口の中を使って声を出す
- 徐々に声量を上げて裏声を安定させる
裏声は鼻腔と口の中を響かせて出すので、大きく反響させることを意識しましょう。
声量を大きくしても裏声が安定するようになれば、地声の声量とのバランスも良くなりますよ!
(4)地声の音域を広げる
裏声が安定して出るようになったら、地声の音域を広げていきます。
ミックスボイスの音域は地声の音域に関連しているので、地声の音域が広がればミックスボイスも高くなるのです。
地声の音域の広げ方は以下の通りです。
- 練習曲をカラオケで歌う
- キーを1つ上げる
- 歌えるようになったら、また1つキーを上げる
- スピーカの音割れがひどいときは高い曲を練習曲に選ぶ
地声の音域を上げるには、少しずつ曲のキーを上げて徐々に声帯を鍛える必要があります。
いきなり音域を広げることはできないので、少しずつ地道にコツコツと地声の音域を広げていきましょう!
なお、以下の記事でミックスボイスの地声を上げる方法を具体的に紹介しているので、あわせてご覧ください。
3.音域を広げるときの3つの注意点
音域を広げるときの注意点を紹介します。
気をつけるべきポイントは以下の3つです。
順に紹介するので、音域を広げる訓練をするときに意識しましょう!
なお、ミックスボイスを出すコツは以下の記事で紹介しているので、上手くミックスボイスが出ない人はあわせてご覧ください。
(1)中音域→低音域→高音域の順に鍛える
音域を広げるときは、中音域、低音域、高音域の順に鍛えることをおすすめします。
それぞれの鍛える方法は以下の通りです。
音域 | 鍛える方法 |
---|---|
中音域 |
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低音域 |
|
高音域 |
|
いきなり高音域を鍛えても、歌の約7割は中音域が占めるので、中音域が安定していなければ、中音域や低音域から高音域への切り替えがスムーズに行えません。
中音域や低音域を鍛えることで、しっかりした高音が出るようになるので、ミックスボイスの音域を広げるためには、段階を踏んで確実にステップアップしていきましょう!
(2)適度に休憩する
高音域を鍛えるときは喉に負担がかかるので、適度に休憩する必要があります。
さまざまな音域の声を出すときに声帯を開け閉めするので、無理に長時間練習すると出血や炎症、ポリープなどの症状が発生する可能性があるのです。
長期間声を出せない状態になると、練習が水の泡になる場合があるので、焦らずゆっくり練習しましょう!
(3)大きい声を出しすぎない
大きい声を出しすぎないようにしましょう。
大きい声を出しすぎると喉にかかる負担が大きくなります。
声量を上げるのと声を張り上げるのは意味が違うので、決して叫ぶなど喉に負担がかかる歌い方は避けましょう。
まとめ
ミックスボイスの音域が狭くて悩んでいる人は、正しい発声が出来ていないか声帯のバランスが崩れている可能性が高いです。
音域を広げるには現時点の音域の把握、裏声を鍛える、地声の音域を広げるなど段階を踏んでステップアップする必要があります。
今回紹介した3つの注意点を参考にして、音域を広げる訓練をしましょう!
なお、以下の記事でミックスボイスがかすれるときの対処法を紹介するので、あわせてご覧ください。