音声編集ソフトを選ぶときのコツとは?初心者におすすめのソフト6選

「音声編集ソフトにはどんなものがあるの?」
「音声編集ソフトを選ぶときはどこに注意すればいいの?」

楽曲制作で音声を編集するためにソフトを使おうと検討している人の中には、どの音声編集ソフトを使えばよいか分からずに困っている人も多いのではないでしょうか。

実は、音声編集ソフトにはさまざまな機能が搭載されているので、自分の目的に合ったものを選ぶことが重要です。

本記事では、音声編集ソフトの選び方やおすすめのソフトを紹介します。

この記事を読めば、自分に適した音声編集ソフトで楽曲制作に打ち込むことができますよ!

なお、以下の記事で楽曲制作におすすめのソフトについて紹介しているので、あわせてご覧ください。

初心者におすすめの楽曲制作ソフトとは?無料と有料で6つ紹介!

2020.05.14

1.音声編集ソフトを選ぶときの5つのコツ

音声編集ソフトを選ぶときの5つのコツ

音声編集ソフトを選ぶときのコツを紹介します。

ソフト選ぶのポイントは以下の5つです。

  1. 目的を把握する
  2. パソコンの動作環境を確認する
  3. 対応しているファイル形式を確認する
  4. サポート対応が充実しているものを選ぶ
  5. 予算を決めておく

順に紹介するので、自分のニーズに合わせて音声編集ソフトを選びましょう。

(1)目的を把握する

目的を把握する

音声編集ソフトにはいくつもの機能が搭載されているので、目的に合ったものを選ぶことが重要です。

作曲のための録音機能や編集のためのミキシング機能など、ソフトごとに特徴があります。

音声編集ソフトを使って録音作業をしたいのか、声色を変える修正作業をしたいのかなど、具体的にどんな機能が必要なのかピックアップしておきましょう。

(2)パソコンの動作環境を確認する

パソコンの動作環境を確認する

パソコンの動作環境を確認しておくことをおすすめします。

音声編集ソフトは機能が豊富になるほど容量が重くなるので、今使っているパソコンのスペックが低いと十分に機能を発揮することはできません。

特に以下の項目は確認しておく必要があります。

把握しておくべきパソコンのスペック
  • OSのバージョン
  • ドライブの空き容量
  • 搭載メモリ容量
  • ディスクの回転数

パソコンのスペックが音声編集ソフトが求めるスペックに対してギリギリ、もしくは下回ってしまうと、ソフトの動作が重くなり作業効率が悪くなります。

今使っているパソコンのスペックが音声編集ソフトが求めるスペックの基準よりも下回っている場合は、スペックの高いパソコンに買い替えましょう。

(3)対応しているファイル形式を確認する

対応しているファイル形式を確認する

ファイル形式がオーディオ機器と対応しているか確認しておく必要があります。

特に、複数人で音楽データのやり取りをする場合は、ファイル形式の互換性が求められるので、共通のファイル形式に対応しているか確認しましょう。

MIDIを使う場合は、スタンダードMIDIファイル、オーディオ機器を使う場合は、WAVファイルやAIFFファイルが一般的な共通ファイル形式です。

現在流通している音声編集ソフトのほとんどは共通ファイル形式に対応していますが、中には対応していないものもあるため、購入する前に念のため対応している形式ファイルを確認しましょう。

(4)サポート対応が充実しているものを選ぶ

サポート対応が充実しているものを選ぶ

サポート対応が充実している音声編集ソフトを選ぶと安心です。

特に、独学で音声編集ソフトを使う人は、使い方に困るケースの発生が予想されます。

ユーザーマニュアルが付属していますが、編集ソフトに慣れていない人は、説明文だけで理解できないことがあるかもしれません。

サポート対応時間は決められていることがほとんどなので、予めサポート対応時間を確認しておきましょう。

(5)予算を決めておく

予算を決めておく

予算を決めておくこともポイントです。

音声編集ソフトは機能が豊富なので、性能にこだわっていると価格は青天井になってしまいます。

選択肢が膨大に広がり、どの製品を選べばよいか判断できなくなるため、予め予算で選択肢を絞った上で、ニーズにマッチしたものを選びましょう。

2.初心者におすすめの音声編集ソフト6選

初心者におすすめの音声編集ソフト6選

初心者におすすめの音声編集ソフトを紹介します。

音声編集ソフトには無料のものと有料のものがあるので、まずは無料のソフトで練習するのが無難です。

それぞれ3つずつ紹介するので、どのソフトを使えばよいか分からない人は参考にしてみてください。

(1)無料の音声編集ソフト3選

無料の音声編集ソフト3選

おすすめの無料の音声編集ソフトをピックアップして紹介します。

特におすすめのソフトは以下の3つです。

  1. 1本でマルチな機能を持つ『FilmoraPro』
  2. シンプルで初心者に易しい『WavePad』
  3. 知名度が高く評価が高い『Audacity』

順に紹介します。

#1:1本でマルチな機能を持つ『FilmoraPro』

FilmoraProは、Wondershare社が提供している多機能編集ソフトです。

音声だけでなく、画像や動画なども編集することができるので、この1本のソフトだけでハイクオリティなメディア編集を実現します。

ほとんどの音声ファイルの形式に対応しているため、互換性の高い音声編集ソフトです。

対応OS
  • Windows10/8(64 bit)以降
  • MacOS 10.14 Mojave 以降
オーディオ形式MP3、M4V、 MPA、 WAV、 WMA
日本語対応

#2:シンプルで初心者に易しい『WavePad』

WavePad編集画面がシンプルで、パソコンに疎い人にも易しい音声編集ソフトです。

プロのサウンドエンジニアも使っているソフトで、音声の分割や録音などの基本的な機能に加えて、リバーブやエコー、イコライザーなどのエフェクトの挿入やノイズ除去など音声編集に必要な機能が揃っています。

無料で本格的に音声編集に取り組みたい人は、試しに使ってみてください。

対応OS
  • Windows 7/XP/Vista/8/8.1/10/11
  • Mac OS X 10.5 以降
  • iPhone/iPad用:iOS 6.0以降
  • Android用:2.3.3以降
オーディオ形式MP3、WAV、VOX、GSM、WMA、AU、AIF、FLAC、real audioなど
日本語対応

#3:知名度が高く評価が高い『Audacity』

Audacityは、多くのサウンドエンジニアに愛用されてきた知名度抜群の音声編集ソフトです。

複数の音声トラックを同時に使えるので、メインボーカルにハモリパートやカラオケ音源を追加したりミキシングしたりすることもできます。

VSTプラグインを使えば、外部のソフトウェアをインストールして機能を拡張することも可能です。

評価が高いソフトを使いたい人におすすめします。

対応OS
  • Windows Vista/7/8/10
オーディオ形式WAV、AIFF、MP3、OGG、FLAC
日本語対応

(2)有料の音声編集ソフト3選

有料の音声編集ソフト3選

おすすめの有料の音声編集ソフトをピックアップして紹介します。

特におすすめのソフトは以下の3つです。

  1. ライトユーザー向けの『CUBASE Pro 11』
  2. 直感的に操作できる『VideoProc Converter』
  3. プロも利用している定番の『Pro Tools』

順に紹介します。

#1:ライトユーザー向けの『CUBASE Pro 11』

CUBASE Pro 11は、DAW(MIDIやオーディオを使って楽曲制作するソフトウェア)の定番として多くのユーザーに使用されています。

オーディオ編集に加えてMIDIデータの作成や編集ができるので、本格的に楽曲制作に取り組みたい人におすすめです。

プロも使っている音声編集ソフトなので、これからクリエイターデビューをしたい人は使ってみてください。

価格(税込)54,291円
対応OS
  • Windows 10 (ver. 1909 / ver. 2004)※64ビット版のみ
  • macOS Mojave (10.14)
  • Catalina (10.15)
オーディオ形式MP3など
ディスク空き容量35GB以上
推奨メモリ8GB以上 (最低4GB以上)

#2:直感的に操作できる『VideoProc Converter』

VideoProc Converterは、パソコンに疎い人でも直感的に操作できる特徴の音声編集ソフトです。

シンプルな構成になっており、簡単に音楽ファイルの変換やタグ情報の編集、音声ビットレートの調整などさまざまな作業をすることができます。

価格もリーズナブルなので、お試しで使ってみてはいかがでしょうか。

価格(税込)8,982円
対応OS
  • Windows 7/8(8.1を含む)/ 10※32bit / 64bit
  • Mac OS 10.6以降
オーディオ形式A52、ASX、MP2、TTA、AAC、AXA、MP3など
ディスク空き容量200MB以上
推奨メモリ512MB以上(最低256MB以上)

#3:プロも利用している定番の『Pro Tools』

Pro Toolsは、プロがレコーディング制作に特化したツールでしたが、MIDIデータの編集機能が追加されました。

ボーカルやギターなど生演奏を録音して楽曲制作をしたい人におすすめです。

月額契約ができるので、使い勝手を試すのに適しているため、生演奏にこだわりたい人は使ってみてください。

価格(税込)3,500~/月
対応OS
  • Windows10Home、Pro、およびEnterprise 64ビットエディション
  • MacOS 10.14.6、10.15.7、11.2.3
オーディオ形式WAV、WVC、MP3、VOXなど
ディスク空き容量15GB以上
推奨メモリ32GB以上(16GB以上)

まとめ

音声編集ソフトにはさまざまな製品があるので、自分のニーズにマッチしたものを選ぶことが重要です。

まずは、無料で操作感を体験してから有料のソフトを使うと、ソフト選びで後悔することを防ぐことができます。

今回紹介した音声編集ソフトを参考に、自分に合ったソフトを見つけて、楽曲制作に打ち込みましょう!

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