トラップミュージックとは?有名アーティスト4名・ビートの作り方も解説

「トラップミュージックって具体的にどんな音楽なの?」
「トラップにハマっていて、自分でも作ってみたい!どんな手順で作れる?」

トラップミュージックとは、アトランタ発祥のヒップホップの1種です。

日本ではメジャーとは言えませんが、徐々に浸透してきていて、海外では主流ジャンルの1つ。

今回は、トラップミュージックの概要や経歴、有名なトラップミュージックのアーティスト4名と、作り方を解説します。

最後まで読めばトラップミュージックの歴史から、作成方法までを習得し、曲作りに活かせるでしょう!

1.日本では普及してない?トラップミュージックとは

トラップミュージックとは、2,000年代に登場したアトランタ初のヒップホップです。

  1. 2000年代に登場したアトランタ生まれのヒップホップ
  2. 語源は「コカイン密売所」
  3. 特徴は重低音や印象に残る電子音

日本で全く知られていないわけではないですが、元祖ヒップホップと比較して知名度は低いです。

具体的にどのような音楽なのかを含めて、トラップミュージックについて解説します。

(1)2000年代に登場したアトランタ生まれのヒップホップ

トラップミュージックは、アトランタで生まれました。

ヒップホップのサブジャンルの1つであり、アメリカのサザン・ヒップホップが源流。

もともとヒップホップは、西海岸・東海岸が主流とされていましたが、実は南アメリカでも独自のビートが生まれていました。

一般的なヒップホップよりも遅いテンポ、重低音が特徴で、イギリスのダブステップの要素を含んだ音楽です。

(2)語源は「コカイン密売所」

トラップミュージックの”トラップ”とは、コカイン密売所を意味します。

ストリートの生活を主に描くラップが多く、薬物に関しての歌詞も多いです。

また、ビート自体に中毒性も高く、トラップという名称は言い得て妙でしょう。

(3)特徴は重低音や印象に残る電子音

トラップミュージックは、主流であったヒップホップと、ダブステップなどの技術を取り入れて作られました。

一般的なヒップホップとの違いは、テンポの速さです。

トラップミュージックはテンポが遅めで、ヒップホップより、ゆっくり進行します。

その分ビートは重低音を効かせた重めのものが多く、リスナーに「また聞きたい」と病みつきになる感覚を与えるでしょう。

印象に残る電子音を加えたアレンジで、リスナーを魅了します。

2.トラップミュージックのおすすめアーティスト4選

トラップミュージックのおすすめアーティストを4名紹介します。

  1. Shawty Redd
  2. Lex Luger
  3. T.I.
  4. KOHH

一流アーティストのトラップミュージックを聴き、自身のセンスも磨きましょう!

1名ずつ紹介します。

(1)Shawty Redd

https://www.discogs.com/ja/artist/341735-Shawty-Redd

Shawty Reddはトラップミュージックの先駆けと言える人物であり、伝統的なトラップスタイルを作ったラッパーです。

彼の作るメロディは、やや不吉なホラー映画のBGMのようなコード進行が特徴。

過去にはスヌープ・ドッグとのコラボレーションも行い、メロディアスな楽曲も披露しています。

(2)Lex Luger

Lex Lugerは、トラップミュージックの第一人者です。

元は教会でドラムを担当していたことから音楽キャリアを始め、そこからDJ業に打ち込むようになり、トラップミュージックの制作を始めました。

近年はEDMの制作にも力を入れるなど、音楽ジャンルの幅を広げトラップの認知拡大に大きく貢献しています。

(3)T.I.

 

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T.I.は、アトランタ出身のラッパーで異名は『サウスのジェイ・Z』。

2001年からキャリアがスタートし、セカンドアルバム「トラップ・ミュージック」でプラチナセールスを獲得、マライア・キャリーやジャスティン・テンバーレイクとのコラボで、その人気を不動のものとしました。

実生活はトラップミュージックを体現するように、武器所有で逮捕されるなど破天荒なところもありますが、根強い人気は衰えません。

(4)KOHH

 

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KOHHさんは、日本のトラップ系ラッパーで、日本と韓国のハーフです。

世界で流行していたトラップをいち早く日本に取り入れ、日本語の歌詞をつけたことで注目を浴びました。

海外からの注目も高かったのですが、2020年1月に引退を表明。

しかし、2022年9月に突如アルバムが配信され、ファンからは待望の復活ではないかと注目を集めています。

3.トラップミュージックの作り方

トラップミュージックの作り方を解説します。

  1. 曲のテンポを決定する
  2. サウンドの選択
  3. コードアレンジ・メロディを決める
  4. メインセクションのループを入れる
  5. ミュートを入れて変化をつける

トラップに興味がある方、自分の曲作りに取り入れたい方は参考にしてください。

1ステップずつ解説します。

(1)曲のテンポを決定する

トラップミュージックの軸となる、曲のテンポを決定しましょう。

トラップの特徴はリズム楽器主体のため、テンポが非常に重要となります。

テンポの速度は、以下を目安にしましょう。

トラップのリズムの目安
  • ダウンテンポ:BPM80以下
  • ミドルテンポ:BPM80〜120
  • アップテンポ:BPM120〜

もちろん上記リズムに沿っていないとダメなわけではありません。

目安として、上記リズムを取り入れてみましょう。

(2)サウンドの選択


次にサウンドを決定します。

トラップのサウンドはトレンドも変わっていくため、憧れのミュージシャンのサンプル音源を利用しても良いでしょう。

ドラムパッド、サンプルからイメージに合致するサウンドを見つけて、組み合わせていきます。

(3)コードアレンジ・メロディを決める

リズム・コードアレンジを決めて、メロディを練っていきましょう。

音楽理論の基礎を応用しながら、自分なりの音楽を作っていきます。

DAWについている、作曲補助プラグインを使えば、知識がなくても作成可能です。

(4)メインセクションのループを入れる

トラップでは、メインセクションのループが取り入れられています。

盛り上げたいところでループを入れて、ループごとに鳴らす楽器を変えるなどのアレンジを加えましょう。

ループを取り入れることで、楽曲の量産が可能となるのでループ技術は練習して起きてください。

(5)ミュートを入れて変化をつける

最後に、ミュートを入れて音楽に変化をつけていきます。

ただのループでは単調な印象ですが、適宜各パートをミュートすれば、違った響きに聞こえるためです。

ループとパートを組み合わせたテクニックを応用し、最後にトラックを聞いてみて、バランス調整します。

納得いくまで音楽を聴き比べて、トラップミュージックを作りましょう。

まとめ

トラップミュージックは日本でも注目されているヒップホップジャンルの1つです。

重低音の効いたビートと電子音は、中毒性があるほど耳に残ります。

記事の内容を参考にして、トラップミュージックを作り、何度も聴きたくなる楽曲を作成してみてください!

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