「レコーディングについて詳しく知りたい!」
「レコーディングにはどのくらいの費用がかかるの?機材は?」
このように、レコーディングについて知りたいという方は多いでしょう。
また、レコーディングをするなら必要な機材や費用についても知っておきたいですよね。
今回は、レコーディングに必要な機材、費用、またソフトなどレコーディングに興味があるけどレコーディングについてあまり知らない方向けにレコーディングをする際に役立つ情報を紹介します。
この記事を参考にレコーディングを始める準備を行いましょう。
以下の記事では作曲の始め方について紹介しているのでぜひご覧ください。
目次
1.レコーディングとは?
レコーディングとは、実際の楽器演奏や歌唱を録音し、ミックスダウンやマスタリングという作業を経て楽曲の完成を目指す作業のことです。
音楽制作を行っていれば一度は体験するであろうレコーディングですが、実はスタジオでも自宅でも行うことができます。
音楽制作ソフトウェアのDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)を一般人でも簡単に手に入れられるようになったことで、自宅レコーディングである「宅録」も大きな広がりを見せているのです。
そのため、自分の音楽活動形態や音楽制作環境によって好きなレコーディング方法を選ぶことができます。
スタジオレコーディングでは個人では購入するのが難しいような本格的な機材が使えたり、レコーディングエンジニアの指示によってレコーディングを進められるため、より質の高いレコーディングを行うことが可能です。
また、音を綺麗に録るための環境が整っていたり、レコーディングした音源を楽曲として完成させるためのミックスダウンやマスタリングもエンジニアに任せられるのも良いポイントでしょう。
スタジオレンタル料は安くありませんが、スタジオを借りてでもレコーディングを行うメリットが存在します。
逆に自宅レコーディングはスタジオを借りずとも、家で気軽にレコーディングを行うことができます。
スタジオレコーディングのように時間を気にする必要もないため、ベストテイクが録れるまで何度も挑戦できるのも宅録ならではです。
しかし、部屋に防音加工などが施されていないと、ボーカルレコーディングでマイクを通して環境音といった雑音などが入りやすくなるなど、宅録環境を作り上げるにはそれなりの出費なども必要となります。
このように、両者共にメリットやデメリットが存在するため、レコーディングの方法は自らの音楽制作環境や最終的な音楽制作の目的などを加味して選択し、より良い音楽制作ができるようにしましょう。
2.レコーディングに必要な機材とは?
レコーディングに必要な機材について紹介します。
個人のこだわりによって使う機材も変わりますが、基本的な機材を以下に羅列するので参考にしてください。
- パソコン
- DAW
- ヘッドホン
- マイク
- スピーカー
- オーディオインターフェース
- 吸音材
基本的にはこの7つが揃っていれば自宅でもレコーディングを行うことができます。
決して安いものではないので、ご自身の予算なども考慮しながら最適な機材を選べるようにしてください。
以下の記事ではレコーディングに必要な機材についてより詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
3.レコーディングにかかる費用とは?
ここではレコーディングにかかる費用について紹介します。
レコーディングは主に「スタジオレコーディング」と「自宅レコーディング」に分けられ、どちらともに掛かる費用を大体で良いので把握しておくようにしましょう。
- スタジオレンタル代
- レコーディングエンジニア代
- ミックスダウン・マスタリング代
- 機材レンタル代
- 延長料金代
このように、スタジオレコーディングでは様々な部分に料金が発生します。
使用している機材や録音環境、人件費などによってスタジオごとの料金も変わるということを頭に入れておきましょう。
スタジオ代の相場は、基本的に1時間あたり5,000円以上、1曲のレコーディングに8時間程度費やした場合は1日あたり4万円以上は必要になります。
また、自宅レコーディングでは機材代が中心となり、0から音楽制作環境を構築するとしたら初期費用として数万円から数十万円の費用が発生することになります。
- パソコン:5万円~
- DAW:1万円~
- モニターヘッドホン:1万円~
- マイク:8,000円~
- オーディオインターフェース:1万円~
上手く中古品を購入したり、DIYなどで防音・吸音対策を行うなど、工夫して環境を整えることで多少費用は抑えられますが、基本的に音楽にはお金がかかるので自身の財布と相談するようにしましょう。
以下の記事ではレコーディングにかかる費用について詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
4.レコーディングソフトとは?
レコーディングソフトを用いることで自宅でも簡単に音楽をレコーディングすることができます。
このレコーディングソフトはDAWという音楽制作ソフトウェアに内蔵されているのが一般的で、DAWを購入することで作曲や編曲、ミックスやマスタリングに加えてレコーディングまで行えるようになっているのです。
基本的に一つのDAWがあれば音楽制作工程のほぼすべてを完結させられるため、音楽活動を行っている方は持っておきたいソフトと言えるでしょう。
以下の5つは数あるDAWの中でも代表的なソフトとなります。
- Studio One
- Cubase
- Protools
- Logic pro X
- FL Studio
これらのソフトを購入するには1万円以上必要ですが、「Studio One」や「Protools」「Cubase」には無料版も存在するため初心者の方はそちらでDAWを体験してみるのもおすすめです。
以下の記事ではDAWについてより詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
5.レコーディングのやり方とは?
レコーディングのやり方について紹介します。
アーティストによって順番が変動することがありますが、レコーディングを進行する基本的な順番などはほぼ決まっています。
スタジオに入りレコーディングを行う前の準備から、レコーディングが終わって曲の完成を経て帰宅するまでの一般的な流れを知っておくようにしましょう。
以下がレコーディングの主な流れとなります。
- 楽器や機材の搬入、レコーディングの方針決めなど
- 楽器レコーディング
- ボーカルレコーディング
- コーラスレコーディング
- ミックスダウン
- マスタリング
スタジオでのレコーディングでは主にレコーディングエンジニアがレコーディング作業を進行してくれるので、スタジオに行ったことのない方でも安心してレコーディングを行うことができます。
楽曲の練習や必要な機材の準備など、自分たちで行える準備は抜かりなく行い、レコーディングを成功させられるようにしましょう。
以下の記事ではレコーディングのやり方について詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
6.レコーディングエンジニアとは?
レコーディングエンジニアについて紹介します。
レコーディングエンジニアは、主にアーティストの音楽制作を手伝う仕事を行います。
録音や音響機器の調節、レコーディングの主導、またミックスダウンやマスタリングといった、スタジオレコーディングにおける様々な仕事を行うのがレコーディングエンジニアの役目です。
レコーディングエンジニアになるには、レコーディングスタジオに就職するのが一般的なルートとなります。
特別な資格が必要な職業ではありませんが、音楽や機材についての深い知識が必要なため、専門学校で学んだりバンド活動といった音楽経験を通すことが重要です。
また20代のうちはアシスタントエンジニアとして働くことが多いため、年収も同年代の平均年収とほぼ同じくらいと言われています。
20代後半くらいからレコーディングエンジニアとして働けるようになると一般企業と比較して多めの収入が貰えるようになることもありますが、基本的にアーティストからの指名によって仕事が貰える人気商売であるため、長く続けられるのは一握りの人達なのが現状です。
しかし、仕事を勝ち取れば世間の誰もが知る人気曲を生み出せる立場になれる夢のある職業ですので、興味のある方は以下の記事を参考にレコーディングエンジニアについてより詳しく学んでみてください。
7.レコーディングアプリとは?
レコーディングアプリについて紹介します。
レコーディングはパソコンにインストールして使用するDAWだけではなく、スマホのアプリを使っても行うことができます。
簡易的なレコーディングにはなりますが、DAWを使用するより手軽に録音できるので、本格的にレコーディングする前のメモとしても使うことが可能です。
CDでの販売やネット配信など、不特定多数に聴いてもらうような曲を録る場合はスタジオやDAWでのレコーディングがおすすめですが、趣味レベルであればこういったアプリでのレコーディングもおすすめできます。
以下の4つがおすすめのレコーディングアプリです。
- Garage Band
- Acapella from PicPlayPost
- シンプル多重録音!EasyMixRecorder
- HandyRecorder
数はあまり多くないですが、気軽にレコーディングに挑戦できる質の高いアプリが揃っているのでぜひ一度活用してみてください。
以下の記事でレコーディングアプリについてより詳しく解説しています。
8.レコーディングに使うマイクとは?
レコーディングで使用するマイクについて紹介します。
レコーディングでは、カラオケなどでよく見かけるタイプの「ダイナミックマイク」よりも「コンデンサーマイク」というタイプを使用することが多いです。
コンデンサーマイクはダイナミックマイクと比べて解像度が高い音を録音でき、小さな音も収音できる高い機能性を持っているため、繊細な作業であるレコーディングでより多く使用されます。
しかし、機能性の高さ故に防音・吸音対策などが整っていないような場所でコンデンサーマイクを用いたレコーディングを行うと、雑音などは入り込んでしまい、まともなレコーディングができなくなることが多いです。
そのため、自宅レコーディングではダイナミックマイクが使用されることもあり、正しく綺麗にレコーディングを行うには環境や場面によってマイクを使い分ける能力を身につける必要があります。
マイクを購入する際には以下のポイントに注意しましょう。
- マイクの種類(ダイナミックかコンデンサーか)
- 指向性
- 感度
- 価格
- 自宅のレコーディング環境
これらに関しては以下の記事でより詳しく解説しているので、ぜひ一緒にご覧ください。
まとめ
今回はレコーディングについて紹介しました。
現代のレコーディングは一般の方でも趣味レベルから始められるくらい敷居が低くなっています。
スタジオレコーディングであれば、初めてのレコーディングでもレコーディングエンジニアが作業を進めてくれますし、不安に思うこともありません。
自分で作成した音楽をレコーディングを通して音源化するのは、現段階の音楽能力をしっかり把握し、今後の成長に繋げて行くためにも大切です。
スタジオでも自宅でも、良い形で音楽を残していけるようしっかりレコーディングと向き合って音楽活動を続けていきましょう。
以下の記事ではレコーディングに使用するヘッドホンについて紹介しているのでぜひご覧ください。