レコーディングのやり方って?楽曲完成までの6ステップを紹介!

「レコーディングのやり方を知りたい!」
「レコーディングの具体的な手順は?」

このようにレコーディングのやり方について知りたいという方は多いでしょう。

いざレコーディングを行うとしても手順を知らないと不安になりますよね。

今後音楽活動を続けるのであればレコーディングを経験することも増えるでしょうし、レコーディングの具体的なやり方について知っておくことは必要です。

今回はレコーディングのやり方について手順を追って解説するので、レコーディングを行う際にぜひ参考にしてみてください。

以下の記事ではレコーディングの費用について紹介しているのでぜひ参考にしてください。

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2020.08.27

1.そもそもレコーディングとは?

レコーディングとは、実際の楽器演奏や歌唱を録音し、ミックスダウンやマスタリングを経て楽曲の完成を目指す作業です。

レコーディングは、スタジオで行う「スタジオレコーディング」と、自宅で行う「宅録」があります。

スタジオレコーディングでは、スタジオを借り、プロのレコーディングエンジニアの支持を仰ぎレコーディングを進めていきます。

プロの技術に加えて、スタジオには多彩な機材や防音が施されたブースが用意されており、質の高い音楽制作が可能です。

自宅でのレコーディング、「宅録」は、気軽に自宅で行えますが、環境によっては、ノイズや部屋の反響音が入りやすかったりと、質の良い音源を録音するのに苦労することもあるでしょう。

また、機材の準備やセッティングなども自分で行う必要があるため、それなりの準備期間や初期費用なども必要になります。

慣れてくれば自宅レコーディングでも納得いく作業ができるようになりますが、レコーディング初心者の方は、スタジオでのレコーディングを一度は体験しておくと良いでしょう。

2.レコーディングの基本的な手順6つ

ここからはレコーディングの基本的な手順6つを紹介します。

基本的な手順をしっかり押さえて、納得のいくレコーディングを行いましょう。

  1. まずは準備から
  2. 楽器のレコーディング
  3. ボーカルレコーディング
  4. コーラスレコーディング
  5. ミックスダウン
  6. マスタリング

順に紹介します。

(1)まずは準備から

まずはレコーディングを始める準備を行いましょう。

レコーディングの準備は主に「楽器や機材の準備とセッティング」と「エンジニアとの打ち合わせ」の2つがあります。

楽器や機材の準備とセッティングに関しては、使用機材はスタッフやエンジニアが準備してくれますが、追加で持ち込みたい機材や機材のセッティングに要望がある際は、事前に要望を伝えておきましょう。

エンジニアとの打ち合わせに関しては、スタジオによってどのタイミングで打ち合わせができるかは異なります。

打ち合わせの際には、機材セッティングについての要望と一緒に、どのようにレコーディングを進めていきたいか伝えておくようにしましょう。

レコーディング当日にも楽器のセッティングやサウンドチェックといった準備があるので、当日までに行える準備はできるだけ早く済ませておき、当日はレコーディングに集中できる環境を作っておくことが大切です。

以下の記事ではレコーディングの機材について紹介しているのでぜひ参考にしてください。

レコーディング(宅録)に最低限必要な5つの機材を紹介!予算はどのくらい?

2020.08.27

(2)楽器のレコーディング

レコーディング手順2つ目は、楽器のレコーディングです。

楽器のセッティングやサウンドチェック、機材の搬入などが終わったら遂に楽器レコーディングに移ります。

基本的にはドラムとベースが最初にレコーディングする楽器となっています。

この2つは音楽の三要素の一つであるリズムを構成する「リズム体」と呼ばれ、楽曲の核となる部分を演奏する楽器です。

そのため、楽器レコーディングはリズム体から録り始めるのが基本となっています。

このようにそれぞれの楽器を別々に録っていく方法もあれば、一発録りと言って全員で一斉に演奏しレコーディングを行う方法もあります。

楽曲やバンドコンセプトによってレコーディング方法も工夫することで楽曲に幅が生まれ、質の高い音楽制作を行うことができますよ。

(3)ボーカルレコーディング

レコーディング手順3つ目は、ボーカルレコーディングです。

ボーカルレコーディングは無音環境のブースで、コンデンサーマイクという繊細で感度の高いマイクを使って行います。

録音環境が整っていないとマイクの性質上関係のない音まで拾ってしまうことも多いため、コンデンサーマイクの質の高さを最大限活かすためにも無音ブースでの録音が適しているのです。

また、ボーカルレコーディングはできるだけ少ないテイクで終わらせるのがおすすめです。

声は筋肉の動きによって発せられるものであるため、長時間使っていると疲労によって声が変わってきたり、上手く歌えなくなることが多々あるからです。

ある部分だけ録り直せる「パンチイン」というテクニックも存在しますが、できるだけ少ない回数でベストテイクを出すつもりでレコーディングを行うようにしましょう。

(4)コーラスレコーディング

レコーディング手順4つ目は、コーラスレコーディングです。

ボーカルレコーディングが終了した後はコーラスレコーディングに移ります。

またコーラスレコーディングの際にパーカッションと言ってタンバリンや笛など、より細かにリズムを刻んだり曲の世界観を作りあげるための楽器レコーディングなども行うことが多いです。

コーラスはボーカルだけでなく、他のバンドメンバーも参加することが多いので、事前にコーラス部分についてもすぐレコーディングに移れるよう確認しておくと良いでしょう。

(5)ミックスダウン

レコーディング手順5つ目は、ミックスダウンです。

ミックスダウンではそれぞれのパートごとに音量や音の定位を調整、またリバーブをかけたりピッチ調整などを行います。

最終的に独立していたトラックを一つにまとめることで曲として完成させるため、別名「トラックダウン」とも呼ばれるのです。

レコーディングまでをスタジオで行い、ミックスダウンは個人で行うこともあれば、レコーディングは宅録でミックスダウンをエンジニアに任せることもあります。

何をどこで行うかは自分やバンドなどの技量を加味して判断するようにしましょう。

(6)マスタリング

レコーディング手順6つ目は、マスタリングです。

マスタリングとは、ミックスダウンで完成した曲をよりリスナーが聴きやすい状態にするための作業のことです。

主に、CDアルバムに収録される他の曲との音量バランスの調整や、音圧、音質の加工を行います。

ミックスダウンやマスタリングは非常に繊細で、曲の印象に大きく影響する作業です。

そのため、これらの作業はできるだけプロのエンジニアに任せた上で、希望の仕上がりになるようメンバーも最後まで参加することが大切と言えます。

以下の記事ではマスタリングのやり方について紹介しているのでぜひ参考にしてください。

【マスタリングのやり方】5つの手順とおすすめの本2冊を紹介

2020.08.24

まとめ

今回はレコーディングのやり方について紹介しました。

基本的にレコーディングの手順は決まっているため、エンジニアの進行の下進めていけば間違った方向に行くことはありません。

しかし、当日までに自分達でもできる範囲の準備は必ず行い、レコーディングをできるだけスムーズに進められるよう努力することも重要です。

最初は慣れないことばかりで緊張すると思いますが、自分達の音楽を少しでも良い形でレコーディングできるよう、準備と練習を怠らないようにしましょう。

以下の記事でもレコーディングについて解説しているのでぜひ参考にしてください。

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