「音楽プロデューサーになるにはどんなルートがあるの?」
「どんな知識やスキルが音楽プロデューサーには必要なの?」
アーティストとタッグを組んでヒット曲を生み出す音楽プロデューサーには、音楽に関する知識や経験が求められます。
才能あふれるアーティストを世界に送り出す音楽プロデューサーは憧れの職業ですよね。
ここでは、音楽プロデューサーになる方法、音楽プロデューサーになるために必要なスキルや知識、プロデューサーになる道のりを2つの実例で紹介します。
音楽プロデューサーになる方法を知って、音楽を生み出す夢を叶えましょう。
目次
1.音楽プロデューサーになる方法
音楽プロデューサーになる方法は大きく分けると3パターンあります。
幅広い知識が求められる音楽プロデューサーですが、特別な資格は必要ありません。
本人のセンスや音楽の知識があれば、音楽プロデューサーはの道は広く開けているのです。
ここでは、音楽プロデューサーになる方法を3パターン紹介します。
- 音楽系の専門学校や大学に行く
- 音楽業界の会社に就職する
- アーティストから転身する
音楽プロデューサーを目指す人は参考にしてください。
なお、音楽プロデューサーの仕事内容についてはこの記事で紹介しているので参考にしてください。
(1)音楽系の専門学校や大学に行く
音楽プロデューサーになるには、音楽系の専門学校や大学に行く方法があります。
将来は音楽業界で働きたいという夢があるのなら、音楽系の専門学校や大学にいくことが近道です。
専門学校で音楽の専門知識や技術を学んでおけば、社会に出たときに最低限の知識やノウハウを身に着けることができます。
音楽系の専門学校のメリットは、その後の就職サポートを受けられることです。
専門学校や大学で音楽の知識を得たからと言って、すぐに音楽プロデューサーになれるわけではありません。
卒業後に、音楽業界で就職をして実践で学び、知識や経験を積んで音楽プロデューサーを目指すことになります。
早い段階で音楽業界で働くことを決めているなら、音楽系の専門学校に行くことをおすすめします。
(2)音楽業界の会社に就職する
音楽プロデューサーになるには、音楽業界の会社に就職する方法があります。
音楽系の専門学校や大学を卒業後に音楽業界の会社に入社し、実績を積みながら音楽プロデューサーを目指すのは一般的な方法です。
また、専門学校などで音楽について学んでいなくて一般的な4年制大学を卒業していても音楽業界に就職することは可能です。
音楽業界へ就職したからと行って、すぐにアーティストをプロデュースできるわけではありません。
現場で働きながら、必要な知識や人脈を広げ音楽プロデューサーを目指すことになります。
音楽プロデューサーの仕事は、幅広い音楽への知識や経験だけでなく、企画力やコミュニケーション能力も求めらるので現場でスキルを磨くことが大切です。
(3)アーティストから転身する
音楽プロデューサーになるには、アーティストから転身するという方法があります。
有名アーティストやミュージシャンで音楽プロデューサーとしても活躍している人は大勢います。
また、作詞家や作曲家などの音楽クリエイターからプロデューサーへ転身する場合もあります。
アーティストとして活動しているので知名度もあるうえに、音楽や楽曲制作に対する知識もあり音楽業界にも精通しているので音楽プロデューサーとしても成功するケースは多いのです。
小室哲哉さんやつんく♂さんもアーティストから音楽プロデューサーに転身して活躍して活躍しているプロデューサーの1人です。
2.音楽プロデューサーになるために必要なスキルや知識
音楽プロデューサーになるためには、音楽に対する知識とビジネスとして音楽を売り出すスキルが必要になります。
音楽プロデューサーは、アーティストとともに音楽を作り出すアーティスティックな仕事である一方、ビジネスとして音楽を世に売り出していくバランス感覚を求められる仕事です。
ここでは、音楽プロデューサーとして必要なスキルや知識を紹介します。
- 音楽全般への広い知識
- ビジネスとしてのマーケティング戦略スキル
- コミュニケーション能力
音楽プロデューサーを目指すのなら、上記のスキルや知識を得られるよう実績を積んでいきましょう。
(1)音楽全般への幅広い知識
音楽プロデューサーには音楽全般への幅広い知識が必要です。
アーティストと楽曲について意見を合わせるためには、基本的な音楽理論を学ぶ必要があります。
キーの音列を理解し、音列からダイアトニックコードを導き出せる事が作曲の基本です。
楽曲を作るためには、曲作りの土台となるコード構成や、流行を意識した曲調を知っておきましょう。
音楽の知識についてはこれらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
(2)ビジネスとしてのマーケティング戦略スキル
音楽プロデューサーには、ビジネスとしてのマーケティング戦略のスキルが必要です。
有名プロデューサーの秋元康さんは、優れたマーケティング戦略でCDが売れないと言われた時代にも、握手会などの付加価値をつけてCDセールスを大きく伸ばしました。
素晴らしい音楽が必ず売れるというわけではありません。
売れるものを作るためにはターゲット市場に対するブランディングが必要になります。
マーケティング戦略を成功させるためには、音楽を商品として捉え、どのようにしたら売れるのかを考えることが大切です。
日頃から音楽以外の商品にも注目し、マーケティング戦略を勉強するようにしましょう。
(3)コミュニケーション能力
音楽プロデューサーには、コミュニケーション能力が必要です。
音楽プロデューサーの仕事は、アーティストやアシスタント、音楽制作に関わるスタッフを取り仕切る仕事です。
そのため、自分で人脈を作っていける社交性や、関わるスタッフ全てををまとめることができるコミュニケーション能力が求められます。
自分のイメージを的確に伝え、相手との信頼関係を作り出すことが大切です。
良い音楽を作るために周囲のモチベーションを引き出し、コミュニケーションを取りながら仕事をすすめていくように心がけましょう。
3.【2人の実例】音楽プロデューサーまでの道のり
活躍している音楽プロデューサーがどのような道のりで今に至ったのか、二人の有名音楽プロデューサーを例にとって紹介します。
- 蔦屋好位置(つたやこういち)さん
- 松尾潔(まつおきよし)さん
有名音楽プロデューサーでも、少し前には別の仕事をしていたなんて信じられませんね。
現在は実力とセンスがあれば音楽プロデューサーとしして活躍できる時代なのです。
(1)蔦屋好位置(つたやこういち)さんの場合
蔦屋好位置さんは、YUKI、Superfly、ゆず、エレファントカシマシなどを手掛けている音楽プロデューサーです。
現在はクリエイター集団agehasprings(アゲハスプリングス)に所属していますが、それ以前はバンド『CANNABIS』のキーボードをしていました。
バンドはあまり売れずに解散しますが、その後も音楽への情熱は消えずに、一枚のサンプルCDを作って音楽関係者に売り込みをしたとインタビューで語っています。
それがagehaspringsの社長の目に止まったことが現在の活動につながっているのです。
『私はこの曲を10年待ってた』とYUKIがいうほどに、アーティストからも絶大な信頼を寄せられる人気プロデューサーです。
(2)松尾潔(まつおきよし)さんの場合
松尾潔さんは、平井堅やCHEMISTRY、東方神起、JUJUなど数多くのアーティストの楽曲を手掛けている音楽プロデューサーです。
音楽プロデューサーとして活躍する以前は、音楽ライターとして活動していました。
早稲田大学在学中にブラックミュージックに心を奪われ、音楽やサブカルチャーのことを執筆するライターとして活躍していましたが久保田利伸との交流をきっかけに音楽制作に関わりだしたそうです。
ライターから音楽プロデューサーへの転身は非常に珍しいのですが、ライター時代の知識や経験を活かして現在は『ヒット請負人』と呼ばれるほどの有名プロデューサーとして活躍しています。
なお、松尾潔さんについてはこの記事で詳しく紹介しているので興味がある方はご覧ください。
まとめ
音楽プロデューサーになるには特別な資格は必要ありませんが、音楽系の専門学校で学ぶこと、音楽業界で下積みをするなどして音楽制作に関わう専門知識を得ることが必要です。
そのためアーティスト活動をしながら音楽プロデューサーに転身する人も多いのです。
また、音楽に関する知識や経験だけでなく、楽曲という商品を世の中に送り出すビジネスセンスも必要です。
スキルを磨き、実務経験を積んでヒット曲を生み出す音楽プロデューサーを目指しましょう。