「ミックスボイスってどうやって練習すればいいの?」
「練習効率を上げるためには何に気をつけるべきなの?」
ミックスボイスの習得を目指している人の中には、どのように練習すればよいのか分からずに困っている人も多いのではないでしょうか。
ミックスボイスの練習方法はさまざまですが、実は練習を効率化してミックスボイスを習得しやすくする方法があるのです!
本記事では、ミックスボイスの練習法や練習を効率化するコツを紹介します。
この記事を読めば、早い段階でミックスボイスを習得できるようになりますよ!
なお、ミックスボイスの出し方は以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
目次
1.ミックスボイスを出すための練習5ステップ
ミックスボイスの練習法を紹介します。
ミックスボイスの練習は以下の流れです。
順に紹介するので、この流れの通りに練習してみましょう!
なお、ミックスボイスの声量を上げるコツを以下の記事で紹介しているので、声量を増やしたい人はあわせてご覧ください。
(1)腹式呼吸を意識してお腹から声を出す
ミックスボイスを出すためには、腹式呼吸を意識してお腹から声を出す習慣をつけましょう。
腹式呼吸をすることで横隔膜に力が入り、喉周りに無駄な力が入らなくなり、安定した声を出すことができます。
腹式呼吸がイメージできない人は以下の方法で腹式呼吸を体感してみてください。
- 仰向けになり、胸とお腹に左右の手をそれぞれ乗せる
- 両膝を立てる
- 鼻から息を吸ってお腹が膨らむのを手で確認する
- 胸が膨らまないのを手で確認する
- 口をすぼめてゆっくり息を吐く
一般的な呼吸方法は胸を動かす胸式呼吸で、特に女性は男性に比べて胸式呼吸を行っている人が多いです。
腹式呼吸をすれば胸ではなくお腹が動くので、胸とお腹に手を当ててお腹を膨らませることを意識して呼吸しましょう。
(2)地声で出る高音の限界を把握する
ミックスボイスは換声点(地声から裏声に切り替わるタイミング)で出すので、地声でどのくらいまで高音が出るのか把握しておく必要があります。
地声の限界点を知っておくことで、ミックスボイスを出すイメージがしやすくなるので、以下の方法で地声で出る高音の限界をチェックしましょう。
- キーボードを用意する
- ドレミファソラシドの音階に合わせて「あー」と声を出す
- 急に裏返ったり息が漏れたりする音域を探す
キーボードはアプリを使えば実機を用意する必要がないので、キーボードを持っていない人は、「ピアノ – 鍵盤楽器が練習できる簡単シンプルな音楽アプリ」などのスマホアプリを活用しましょう!
(3)喉を開いて声の通りを良くする
喉を開いて声の通りを良くしましょう。
喉を開くことで気道の確保をすることができ、声帯を動かすための空間を作ることができます。
喉を開く方法は以下の通りです。
- あくびをしているときをイメージする(実際にあくびをしてみるのも効果的)
- あくびをしているときに舌根が下がっている感覚を覚える
- 感覚を頼りに舌根を下げる
いきなり意図的に喉を開くのは難しいので、まずはあくびを実際にしてみましょう。
あくびをしているときに舌を意識すると、舌の付け根部分が下に強く引っ張られている感覚があるはずです。
感覚を再現するように舌の付け根を下げて、喉を開く練習をしましょう!
(4)声帯を締めて高い声を出す
声帯を締めて高い声を出す意識をしましょう。
声帯を十分に締めていない状態で高い声を出そうとすると、声が裏返ったり息が漏れるような声になったりします。
ミックスボイスを出すために、以下の方法で自由に声帯を締められるように練習しましょう。
- あーと声を出す
- 途中でピタッと声を止める
- 再びアーと声を出す
声を止めた瞬間に声帯が締まり、声を出しているときは声帯が開いている状態です。
ミックスボイスは声帯の閉じ具合を調節して出すので、声帯を自由に閉じたり開いたりできるようになりましょう!
(5)喉から鼻腔を通して声を出す
喉から鼻腔を通して声を出すイメージを持ちましょう。
地声を出しているときは喉が響いている感覚になるのですが、ミックスボイスを出しているときは、上あごの奥や鼻腔が響いている感覚になります。
ミックスボイスを出している感覚は、ハミング(鼻歌)をしているときに近いです。
ハミングをすると鼻腔が響いている感覚を体感できるので、ハミングをしているときに鼻腔が共鳴している状態を維持して、発声に切り変えてみてください。
口からではなく、鼻腔を通して頭から声を出すイメージを持ちましょう!
2.効果的に練習するための3つのコツ
効果的に練習するコツを紹介します。
練習を効率化するポイントは以下の3つです。
順に紹介するので、意識して練習してみましょう!
(1)インナーマッスルを鍛える
声を安定させるためにインナーマッスルを鍛えることをおすすめします。
インナーマッスルを鍛える効果は以下の通りです。
- お腹を大きく膨らませ大量の息を吸える
- 膨らませたお腹をキープできる
- 全身の筋肉を使え、喉や肩に無駄な力がかからなくなる
インナーマッスルは鍛える方法は多々ありますが、ロングブレスを取り入れることで効果的にトレーニングすることができます。
- 肩の力を抜いて息をゆっくり吐く
- 鼻でやさしく大きくに息を吸う
- 2秒間息を止める
- 口からやさしく息を吐く
- 息を吐き切ったら鼻でやさしく息を大きく吸う
ロングブレストレーニングでは、長く息を吐くことがポイントです。
30秒を目標にしてロングブレスでインナーマッスルを鍛えましょう!
(2)力を抜いて声を出す
声を出すときは、力を抜くことが重要です。
ミックスボイスが出ない人の特徴の1つに、喉や肩に力が入りすぎていることが挙げられます。
特に肩に力が入りすぎている場合が多いので、以下の方法で脱力してみましょう。
- 両肩をすくめるように上げる
- 一気に力を抜いてストンと肩を落とす
- 脇を締めて肩をすくめる
- 一気に力を抜いてストンと肩を落とす
力を抜いているつもりでも無意識に力が入っていることがあるので、歌う前に2~3回繰り返すことをおすすめします!
(3)裏声を出す練習をしておく
ミックスボイスを出すためには、裏声を鍛える必要があります。
ミックスボイスは地声と裏声のバランスが悪ければ出ません。
ミックスボイスを出せない人は、地声の声量に裏声の声量が追いついておらず、ミックスボイスを出そうとしても裏返ったり息漏れ声になったりするのです。
以下の方法で裏声を練習して声量を大きくしましょう。
- ハミングで裏声を使う感覚を覚える
- 体の力を抜いて喉を開く
- 上目遣いを意識して顎を軽く引く
- 軽くアヒル口にする
- 口ではなく頭から声を出すイメージで発声する
喉や肩に力が入っていたり、口が横に広がっていたりすると上手く裏声を出せないので、姿勢や口の形から意識して声を出すようにしましょう!
まとめ
ミックスボイスを出すためにはいくつかの工程を意識して行う必要があります。
5つの各工程を意識付けて、1つずつステップアップしていくことが重要です。
今回紹介した3つのコツを参考にして、効果的な練習に取り組んでミックスボイスを習得しましょう!
なお、以下の記事でミックスボイスの音域を広げる方法を紹介しているので、あわせてご覧ください。