「ミックスボイスを上手に使いこなす代表的な歌手は誰?」
「ミックスボイスのイメージを膨らませるためにはどんな歌手の歌を聴けばいい?」
このように悩んでいませんか?
ミックスボイスとは、高い音域でも地声のように力強く歌う歌唱法のことで、習得するためにはお手本となる歌手の歌い方を聴いてイメージを膨らませることが大切です。
今回の記事では、ミックスボイスの概要とミックスボイスを上手に歌いこなす代表的な歌手6人を紹介します。
この記事を読んでお手本となるミックスボイスの歌い方を聴いてイメージを膨らませ、ミックスボイスの練習にお役立てください!
目次
1.ミックスボイスとは
ミックスボイスとは、地声から裏声に変わるポイント(喚声点)の切り替えをなめらかにし、高音域を地声のように力強く歌う発声技法を指します。
ミックスボイスを習得すると、喉に負担をかけることなく高音域を歌うことができるため、長く歌い続けていくためにはぜひとも習得したいテクニックです。
ミックスボイスは大きく2つに分けられます。
- 地声ベース:パワフルでアグレッシブな歌い方
- 裏声ベース:よく響き抜けのある歌い方
このように、ミックスボイスは高音域を無理なく力強く歌うための発声技法で、地声ミックスと裏声ミックスの2種類に分けられます。
ミックスボイスの詳細について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
2.【地声】ミックスボイスを歌いこなす代表的な3人の歌手
次に、地声ベースのミックスボイスを歌いこなす代表的な歌手を3人紹介します。
- 桜井和寿/Mr.children
- 西川貴教/T.M.Revolution
- 川上洋平/Alexandros
順番に説明します。
(1)桜井和寿/Mr.children
Mr.childrenの桜井和寿は、高音域まで柔軟に伸びる力強いミックスボイスが特徴のシンガーです。
Mr.childrenは1989年に結成されて以降1990年代・2000年代・2010年代と長期間ヒットを続ける国民的ロックバンドで、桜井和寿は、ボーカル・ギターを担当するとともにほぼ全ての楽曲の作詞・作曲も手掛けています。
桜井和寿のミックスボイスの歌い方は、強い鳴りの発声が大きな特徴です。
中高音を強く歌う際には、ジリジリとかチリチリとした倍音が強く鳴ります。
声帯閉鎖を一定の力で保ちながら強い息で声帯に圧力をかけることで、桜井和寿のような力強い高音域を歌うことが可能になります。
このように、桜井和寿の歌い方は強い鳴りの発声を武器にした地声ベースのミックスボイスが魅力です。
(2)西川貴教/T.M.Revolution
西川貴教は、「声量お化け」の異名を持つパワフルな声量と力強い高音が印象的なシンガーです。
T.M.Revolutionは西川貴教のソロプロジェクトで、1995年に浅倉大介がプロデュースした楽曲にゲストボーカルとして出演したことがきっかけでスタートし、活動封印や再始動を経て現在に至ります。
西川貴教のミックスボイスの歌い方は強く太い中高音で、ベルディング系の発声がなされています。
強い鳴りの倍音にあわせてビブラートをかけることで、西川貴教のようなインパクトのある声が生み出されます。
このように、西川貴教の歌い方は強い鳴りとビブラートの合わせ技が特徴の、パワフルな地声ベースのミックスボイスです。
(3)川上洋平/Alexandros
川上洋平は、Alexandros特有のかっこいい楽曲を歌い上げる強い中高音が魅力のシンガーです。
Alexandrosは、2001年に活動を開始したChampagneが2014年に改名したロックバンドで、川上洋平はボーカル・ギターを担当する他ほとんどの楽曲の作詞作曲を手掛けています。
川上洋平のミックスボイスの歌い方は、声帯をしっかりと鳴らす鳴り主体の倍音が特徴です。
声帯に強い息をかけることで強めの高音域を発声できれば川上洋平の歌い方に近づけることができるでしょう。
このように、川上洋平の歌い方は鳴り主体の倍音が特徴の、太い発声で強い中高音を出す地声ベースのミックスボイスです。
3.【裏声】ミックスボイスを歌いこなす代表的な3人の歌手
最後に、裏声ベースのミックスボイスを歌いこなす代表的な歌手を3人紹介します。
- 越智志保/Superfly
- 草野マサムネ/スピッツ
- ATSUSHI/EXILE
なお、裏声ベースのミックスボイスについては以下の記事でさらに詳しく説明しています。
以下に、裏声ベースの代表的な歌手3人を順番に説明します。
(1)越智志保/Superfly
越智志保は、小柄ながらもパワフルで声量が大きく、圧倒的歌唱力を誇るシンガーです。
Superflyは2004年に結成された音楽ユニットで、結成当時のギター担当が裏方に専念したことから現在は越智志保のソロプロジェクトとして活動を行っています。
越智志保は、2016年に喉の不調を理由に一旦活動を休止し、1年8カ月の休養を経て復帰しています。
デビュー当時は地声ベースの力強いミックスボイスが多用されていましたが、復帰以降は裏声ベースのミックスボイスで柔らかい声質で歌う場面が増えてきています。
このように、越智志保は地声ベースから裏声ベースのミックスボイスにうまく転換をはかり、喉への負担を減らして長くアーティスト活動を続けています。
(2)草野マサムネ/スピッツ
草野マサムネは、高い音域を力を入れずに透き通った声で柔らかく歌い上げるのが魅力のシンガーです。
スピッツは1987年に活動を開始し、現在も第一線で活躍する4人組ロックバンドで、草野マサムネはボーカル・ギターとほとんどの楽曲の作詞・作曲を担当しています。
草野マサムネのミックスボイスは、声帯の伸展能力や柔軟性を活かして低中音の地声となんら変わらない発声のまま中高音まで軽く歌い上げるのが特徴です。
この歌い方を真似するには、息の多い発声を練習し、ミックスボイスを身に付けることが不可欠です。
このように、草野マサムネは、裏声ミックスボイスにより高い音域を力むことなく透き通った声で歌い上げます。
(3)ATSUSH/EXILE
ATSUSHIは、美しく滑らかなミックスボイスで高音を歌い上げるのが特徴のシンガーです。
EXILEは2001年から活動を開始したダンス&ボーカルユニットで、メンバーの増減を繰り返しながら現在に至っており、ボーカルのATSUSHIは、2016年から2018年に海外留学で活動中止したものの結成当初から中心メンバーとして活躍しています。
ATSUSHIの歌い方は、息を多く含んだウィスパーボイスで、高い音域でも力みを感じさせない歌声でセクシーさを漂わせています。
ATSUSHIのような余裕感を漂わせた高音を歌いあげるためには、透明感のある発声とミックスボイスに対する相当な練習が必要です。
このように、ATSUSHIの歌い方は透明感のある滑らかな裏声ミックスボイスで、余裕のあるセクシーな歌唱を実現しています。
まとめ
今回の記事では、ミックスボイスの概要とミックスボイスを上手に歌いこなす代表的な歌手6人を紹介しました。
ミックスボイスとは、高い音域でも地声のように力強く歌う歌唱法のことで、習得するためにはお手本となる歌手の歌い方を聴いてイメージを膨らませることが大切です。
この記事を読んでお手本となるミックスボイスの歌い方を聴いてイメージを膨らませ、ミックスボイスの練習にお役立てください!