「ミックスボイスと女声ってどう違うの?」
「女声を出すにはどうしたらいいの?」
男性でミックスボイスを使っているけど、なかなか女性のような高い声を出すことができずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
実はミックスボイスと女声は異なり、女声を習得することでミックスボイスでは出せない高音域の声を出せるようになるのです!
本記事では、ミックスボイスと女声の違いや女声の出し方、コツを紹介します。
この記事を読んで、ミックスボイスでは出せない高音域の女声を出せるようになりましょう!
なお、ミックスボイスの出し方は以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
目次
1.ミックスボイスと女声の違い
ミックスボイスと女声の違いを紹介します。
女声はミックスボイスと出し方が異なるので、明確な違いを認識しておくことが重要です。
それでは、順に紹介します。
(1)ミックスボイスの特徴
ミックスボイスの最大の特徴は、裏声のような高音域の音を地声のように力強く発声できる点です。
地声と裏声が混ざったような声質になり、地声のように自分らしい特徴を出すことができます。
たとえば、ミックスボイスを駆使している歌手は以下の通りです。
- 桜井和寿(Mr.Children)
- 草野マサムネ(スピッツ)
- 稲葉浩志(B’z)
- 藤原聡(Official髭男dism)
- 椎名林檎(東京事変)
- 吉岡聖恵(いきものがかり)
- 広瀬香美
- LiSA
男性女性問わず出すことができ、喉に負担をかけずに楽に高音域の声を出すためには必須の歌唱スキルと言えるでしょう。
(2)女声の特徴
女声の最大の特徴は、聞いた人が女性らしさを感じられることです。
女声は女性ではなく男性が出す声のことで、柔らかいミックスボイスに近いといわれています。
女声を使うことで女性のように優しく柔らかい声で歌を表現することができ、女性歌手が歌っている楽曲を裏声に頼らなくても歌うことが可能です。
たとえば、以下の歌い手は女声を使ってYouTube等で活躍しています。
- ろん
- vip店長
- ピコ
- 染香
女声を習得していると歌える楽曲や表現の幅が広がるので、女性歌手が歌っている楽曲を歌いたい男性は女声を習得しておきましょう。
2.女声を出すための流れ4ステップ
女声を出すための流れを紹介します。
女声を出す流れは以下の通りです。
順に紹介するので、流れに沿って取り組んでみてください!
なお、女声ではなくミックスボイスで高音を出したい人でかすれる場合は、以下の記事を参考にしてください。
(1)エッジボイスを高音域まで上げる
女声を習得するためには、まずエッジボイスを高音域まで上げることから始めます。
エッジボイスとは、「あ゙あ゙あ゙あ゙」とぶつぶつ弾けたような声のことです。
エッジボイスは声帯が閉じており、リラックスしている状態にならなければ出ない声なので、高音域の声を出すためのウォーミングアップにも行われています。
エッジボイスの出し方は以下の通りです。
- 喉の力を抜く
- 軽く息を止める
- 一番低い地声を息を潜めながら出す
エッジボイスが上手く出ないときは、自然と一番低い声になっている寝起きのタイミングで試してみてください。
エッジボイスが出るようになったら、声がぶつぶつ弾ける状態を意識して音域を上げていきましょう。
(2)エッジボイスの限界点を探し行き来する
エッジボイスの音域を上げて、エッジボイスが出来ないポイントを探します。
何となく限界点を見つけたら、エッジボイスがギリギリできる音域とギリギリできない音域を何度も行き来してみてください。
エッジボイスになっていないくても、声がぶつぶつ弾ける状態を意識することがポイントです。
女声を習得するために重要なので、エッジボイスの限界点を探しましょう。
(3)ニワトリの鳴き声のような声がするポイントを探す
エッジボイスの限界点を何度も行き来するうちに、ニワトリの鳴き声のような「キュっ」とした声が出るようになります。
「キュッ」という声は、声帯が閉鎖や収縮したときになる音です。
女声を出すためには声帯を閉鎖し収縮させることが必要なので、この声が鳴るポイントを見つけることで女声の習得に近づくことができます。
何度も練習をして感覚を掴み、いつでも「キュッ」という音を出せるようになりましょう。
(4)リップロールで女声を自由に使えるようにする
女声のコツを掴んだら、自由に使えるようにリップロールでコントロールする練習をします。
リップロールとはボイストレーニングの1つで、唇を閉じた状態で勢い良く空気を吐き出し、ブルブルと唇を震わせながら発声することです。
リップロールは以下の方法で行うことができます。
- 唇を湿らす
- 口の周りの筋肉をほぐす
- 口の横を指で軽く上に持ち上げながら空気を吐き出す
- 唇を震わせた状態を維持しながら声を出す
- 声の音程を上下させる
リップロールをしている状態で音程を上下させることにより、声帯を動かす練習ができます。
女声を出すポイントを把握したら、声帯を自在に動かす練習をして女声を習得しましょう。
3.女声を出すための3つのコツ
女声を出すためのコツを紹介します。
今回紹介するコツは以下の3つです。
順に紹介するので、女声を出すときの参考にしてください。
(1)喉仏の下を震わすことを意識する
女声を出すときは、喉仏の下を震わすことを意識しましょう。
女声を出しているときは、喉仏の下が震えており、喉仏の上は震えません。
喉仏の上下にそれぞれ指を当てて、上が震えないように意識することがポイントです。
(2)喉仏を上げる
女声や高い声を出しているときは喉仏が上がっているので、意識して喉仏を上げるようにしましょう。
喉仏に指を当てた状態で声の音程を上げ下げすると、喉仏も上下するのが分かるはずです。
つばを飲み込むときにも喉仏が上がるので、喉仏が上がる感覚を覚えて自分で上げられるようにしましょう。
(3)常に高い声を意識して出す
女声を出すためには、常に高い声を意識することも重要です。
無意識状態では地声が声のベースになるので、どうしても低くなってしまいます。
無意識な状態でも自然と発声するときに声が高くなるように癖付けしておくことで、女声に近づけることができます。
歌の練習時だけでなく、日常生活でも高めの声を意識しましょう。
まとめ
ミックスボイスは裏声のような高音域の声を地声のように力強く出すことができるのに対して、女声は柔らかくて優しい声を出すことが可能です。
特に男性は、ミックスボイスに加えて女声を習得することで表現の幅が大きく広がります。
女性の楽曲を楽に歌いたい男性は、今回紹介した女声の習得の流れと3つのコツを参考にして、柔らかくて優しい声を手に入れましょう!
なお、ミックスボイスで高音を出したい人は、以下の記事をあわせてご覧ください。