「有名なアカペラグループを知りたい!」
「そもそもアカペラってどんな音楽?」
このように、アカペラについて興味を持ち、更には有名なアカペラグループについて知りたいという方は多いでしょう。
声だけで音楽を構成するアカペラの魅力は国内外問わず人々を魅了し、様々なグループが美しいハーモニーによって癒やしや感動を届けているのです。
今回は多数存在するアカペラグループの中でも、特に有名で確かな実力を持った精鋭達を紹介します。
この記事を参考に多くのグループの演奏を聴き込み、アカペラの素晴らしさを更に感じ取ってみてください。
以下の記事ではアカペラの練習などに活用できるアプリについて紹介しているので、ぜひご覧ください。
目次
1.そもそもアカペラとは
そもそもアカペラとは、楽器による伴奏などがない状態で歌を歌うことです。
元々は教会などで歌われる宗教音楽として生まれたのが起源とされており、徐々にポピュラー音楽もアカペラによって歌唱されることが増えていきました。
ポピュラー音楽においてのアカペラでは基本的に「リードボーカル」「コーラス(2人~4人程度)」「ベース」「ボイスパーカッション」という4つのパートに分かれて演奏を行います。
オリジナル曲を作ることもありますが、多くのアカペラグループは既存楽曲をアカペラ用に編曲して演奏するのがスタンダードです。
国内外でアカペラ大会が開催されており、日本では「ハモネプ」、アメリカでは「The Sing Off」などが有名で、数多くのスターを輩出しています。
声だけでハーモニーを奏でるアカペラは、楽器を用いた音楽とはまた違う音の響きや構成を楽しむことができ、十人十色のスタイルが存在する音楽と言えるでしょう。
以下の記事では、アカペラのパートについてより詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
2.日本の有名なアカペラグループ15選
日本で有名な15のアカペラグループを紹介します。
以下の15グループは数あるアカペラグループの中でも確かな実力を持ち、多くのアカペラ好きに大きな影響を与えました。
順に紹介します。
(1)ゴスペラーズ
1グループ目は「ゴスペラーズ」です。
2019年にはメジャーデビュー25周年を迎えた日本のトップを走るアカペラグループです。
代表曲には「ミモザ」「ひとり」「永遠に」などが挙げられます。
経験に裏打ちされた確かな技術に、無駄が削ぎ落とされ、その空間に心地よく響き合うハーモニーからは大人の余裕を感じざるを得ません。
また、全身を包み込んでくれるようなハーモニーだけではなく、リスナーをどこかへ連れ出してくれるような疾走感のある演奏も得意なプロの技術は、これからもアカペラ界を引っ張っていくこと間違いなしです。
(2)RAG FAIR(ラグフェアー)
RAG FAIR公式サイトより引用
2グループ目は「RAGFAIR」です。
2001年にメジャーデビューし、日本中にアカペラブームを巻き起こしました。
紅白歌合戦への出場経験もあるほどの実力派ですが、アカペラとコントを融合させたアカペラコントなども行うなど、バラエティー性にも富んだアカペラグループです。
6人だったメンバーが現在は4人まで減ってしまい、活動も以前と比べると縮小気味ですが、YouTubeチャンネルなどを通して活躍を見ることができます。
アカペラ界で一時代を築いた「RAG FAIR」は、リスナーの心に何かを残してくれるハートフルな演奏が特徴です。
(3)INSPi
INSPi公式サイトより引用
3グループ目は「INSPi」です。
INSPiは上記で紹介したRAG FAIRと同じワタナベエンターテイメントに所属し、デビュー日も同じアカペラグループです。
「この木なんの木」でおなじみの日立CMソング「日立の樹」の歌唱も務めるなど、RAG FAIRと共に一時代を築き上げました。
現在はYouTubeでも精力的に活動し、beatboxer兼YouTuberでハモネプ卒業生のDaichiさんとのコラボ動画も有名です。
INSPiの大胆なハモりと小技を活かした絶妙なアカペラを楽しんでください。
(4)ア・カッペラーズ
ア・カッペラーズのメンバー、岩崎タイチさんのTwitterより引用
4グループ目は「ア・カッペラーズ」です。
2001年に福岡のストリートミュージシャンが集まって結成されたア・カッペラーズは、抜群の歌唱力とアレンジ力で様々な名曲を演奏してきました。
結成当時のメンバーの年齢が20歳前後とは思えないほどの強いカリスマ性と醸し出る色気、更に独創的ながらも耳に入ってきやすいアカペラは技術力の賜物と言えるでしょう。
センス抜群でグルーヴィーな「ア・カッペラーズ」の演奏をぜひ聴いてみてください。
(5)チン☆パラ
チン☆パラのメンバー、ハヤシヨシノリさんのTwitterより引用
5グループ目は「チン☆パラ」です。
2000年代前半を代表するアカペラグループで、強い人間味を感じる熱いハーモニーが一番の特徴と言えるでしょう。
ハモネプではチャンピオンになることはなく、「無冠の帝王」とも呼ばれましたが、チン☆パラが残した爪痕は今もアカペラ好きに語り継がれているほどです。
男の生き様が垣間見える、勇気と情熱に満ちたチン☆パラの演奏に心が震えること間違いなしでしょう。
(6)バカ安
6グループ目は「バカ安」です。
アニメソングのみを演奏するアカペラグループで、ハモネプで初めて満点を取ったグループでもあります。
5人のメンバーから構成され、精密機械のような繊細で安定感のあるコーラスながらも、その場を圧倒する迫力に満ちた演奏が特徴です。
大人数で演奏しているような重厚なハーモニーを楽しむことができます。
(7)Bam B Crew(バンビークルー)
7グループ目は「Bam B Crew」です。
男6人から構成されるアカペラグループで、ムーディーなバラードを男臭く歌い上げます。
メンバーは全員スーツで寡黙な印象ですが、演奏は感情をむき出しにしたソウルフルなハーモニーが特徴です。
ヤンキーバラードとも称されたBam B Crewのアカペラをぜひ聞いてみてください。
(8)A-Z(アズ)
8グループ目は「A-Z」です。
数あるグループがハモネプに出場してきましたが、その中でもトップクラスの人気を誇るグループです。
ハモネプの歴史の中でもトップクラスのリードボーカルとして評価された「けいちゃん」は、現在「村上佳佑」の名でシンガーソングライターとして活躍しており、スキンケアクリーム「ニベア」のCMソングなども歌唱しています。
人気、実力、実績のどれもが一流であるA-Zは、まさに「王者」の名が相応しいグループと言えるでしょう。
(9)姉と僕
9グループ目は、「姉と僕」です。
「姉と僕」は姉弟4人から構成されるアカペラグループで、4人とは思えないような複雑に絡み合ったハーモニーが特徴です。
音楽一家に生まれた4人が織り成すアカペラは、音楽の素晴らしさや楽しさを再認識させてくれる華やかを持っており、ハモネプでも多くの人の心を掴んだことでチャンピオンとしても輝きました。
「姉と僕」の演奏からは、心が浄化されるような温かな愛を感じられるでしょう。
(10)センメ
10グループ目は「センメ」です。
東京都世田谷の「セントメリーズインターナショナルスクール」に通う学生によって結成された国際派アカペラグループです。
原曲へのリスペクトが強く感じられる編曲で、懐の深い包容力のあるハーモニーで歌い上げます。
大学生グループに囲まれる中、ハモネプ第10回大会を制した高校生グループ「センメ」の歌声をぜひ聴いてみてください。
(11)ジュブナイル
11グループ目は「ジュブナイル」です。
ハモネプ随一のスイートボイスを誇る「あでくん」を筆頭に、女性歌手のバラード曲などを中心に歌い上げるグループです。
複雑に絡み合うハーモニーがノスタルジックな雰囲気を作り出し、聴き手を歌詞の世界に引き込むような魅力を持っています。
ラブバラードで「ジュブナイル」の右に出るグループはいないでしょう。
(12)腹筋学園
12グループ目は「腹筋学園」です。
元々はavexのボーカル育成スクールに通っていたメンバーが集まって結成されたグループです。
リードボーカルの「ゆーだい」は現在avexのボーカル&ダンスグループ「Da-iCE」のメンバー「大野雄大」としても活躍しています。
放送当時から人気度が高く、ハモネプでもアイドル的人気を博しました。
J-POPバラードが似合う腹筋学園からは、avexならではの強いアーティスト力を感じられます。
(13)Joker
13グループ目は「Joker」です。
ハモネプ第11回大会のチャンピオンであるJokerは、先ほど紹介したA-Zにも劣らない高い完成度を誇るアカペラグループです。
リードボーカルに、ベースとボイパのリズム体も抜群に上手いのですが、特筆すべきはコーラスを担当する女性陣の洗練具合でしょう。
「可憐」という言葉が似合うJokerのコーラスは、繊細ながらも一寸のズレも生じさせず、正確なタイム感によってJokerのバンドサウンドを支えています。(タイム感=リズムを正確に刻む能力)
多くのアカペラグループに影響を与えた攻めの編曲から出来た曲を抜群の安定感で歌い上げるJokerの演奏は、聴く度に新たな発見がありますよ。
(14)背徳の薔薇
14グループ目は「背徳の薔薇」です。
ビジュアル系アカペラグループとして、ロック楽曲を中心に演奏します。
一度見たら忘れないようなインパクトのある見た目をしているのが大きな特徴ですが、それ以上に高いインパクトを残すのが演奏力です。
リズムが速く疾走感のあるロック楽曲でも、崩れずに安定して演奏できる技術力はハモネプ歴代チャンピオンにも引けを取りません。
背徳の薔薇は見た目でも演奏でもインパクトを残すため人気も高く、数あるアカペラグループの中でもトップクラスのハモりを聴かせてくれます。
公式YouTubeチャンネルにアップされている「背徳の四小節」というコーナーではハイレベルな演奏を気軽に楽しむこともできますよ。
(15)sinfonia
15グループ目は「sinfonia」です。
新世代のアカペラグループで、J-POPを中心に演奏します。
メンバー一人ひとりの音楽スキルが高く、非常に安定したハモりが特徴的です。
また、全員が主役になるための編曲も上手く、原曲の色を残しながらもsinfoniaならではのハーモニーをしっかりとアピールするような強気の演奏を聴くことができます。
「sinfonia」はネットを通した活動も多く、今後のアカペラ界を支えていく重要な役割を担うグループとなるでしょう。
3.海外の有名なアカペラグループ3選
ここでは海外の有名なアカペラグループを紹介します。
以下の3グループは、世界でもトップクラスの演奏を行うグループです。
順に紹介します。
(1)PENTATONIX
1グループ目は「PENTATONIX」です。
PENTATONIXは今現在、世界で一番有名なアカペラグループと言っても過言ではありません。
出演したアメリカのアカペラオーディション番組「The Sing Off」で圧倒的なパフォーマンスを披露し、世界中のアカペラ好きに瞬時にその名が広がりました。
どのパートをとってもトップクラスで、アカペラとは思えないほどの音の重厚感を感じられます。
アカペラ界のスーパースター「PENTATONIX」の衝撃的な演奏を聴いてみてください。
(2)Home Free
2グループ目は「Home Free」です。
Home FreeもSing Offに出演し、優勝経験もあるチャンピオングループです。
カントリーを得意としているグループで、例えるならばアメリカの広大な大地のような壮大で、心が洗われるようなハモりを楽しむことができます。
Home Freeの安定感ある演奏は心を穏やかにし、漠然とした不安から守ってくれるような男の包容力を感じられるでしょう。
(3)Voca People
Voca People公式サイトより引用
3グループ目は「Voca People」です。
メンバー全員が真っ白な出で立ちで演奏を行うVoca Peopleは、宇宙船に乗って地球にやってきたという謎の多いアカペラグループです。
不気味と感じる人もいるかもしれませんが、アカペラの実力は世界でもトップクラスと言っても過言ではありません。
洋楽の名曲をメドレーで歌い続けるのがVoca Peopleの有名な演奏スタイルで、コミカルながらも確かな実力からまた聴きたいと思わせてくれるアカペラが特徴的です。
楽しんでアカペラを行っているVoca Peopleの演奏を聴き、音楽の力を体感してみてください。
以下の記事でもアカペラグループについて紹介しているのでぜひご覧ください。
まとめ
今回は、国内外の18のアカペラグループを紹介しました。
人の声から織り成されるアカペラは、グループの数だけハーモニーが存在します。
グループ全体の演奏を楽しむこともあれば、一人ひとりがどんな役割を果たしているかじっくりと聞き込むなど、色々な聴き方で楽しめるのがアカペラの特徴です。
今回紹介したグループ以外にも素晴らしい演奏を行うグループはたくさん存在します。
YouTubeなどに多くのアカペラ動画がアップされているので、ぜひイヤホンやヘッドホンをして楽しんでみてください。
以下の記事では、アカペラの楽譜の作り方について紹介しているので、ぜひご覧ください。