初心者必見!パワーサプライ3選と製品を選ぶときの4つのポイント

「パワーサプライってどうやって選べばいいの?」
「初心者には何のパワーサプライがおすすめなの?」

パワーサプライを購入しようとしている人の中には、どの製品を選べば良いのか分からずに困っている人も多いのではないでしょうか。

実は、パワーサプライにはいくつか種類があって、用途に合わせて選ぶ必要があるのです!

本記事では、パワーサプライの種類や選ぶときのポイント、おすすめの製品を紹介します。

この記事を読めば、自分のニーズにマッチしたパワーサプライを選べるようになりますよ!

1.パワーサプライの3つの種類

パワーサプライの3つの種類

パワーサプライの種類を紹介します。

パワーサプライの種類は以下の3つです。

  1. 通常型
  2. 分岐型
  3. 独立型

順に紹介するので、どのような種類があるのか頭に入れておきましょう!

(1)通常型

通常型

通常型とは、1つの電源供給回路を通して、エフェクターに電源を送るタイプです。

各メーカーが多くのモデルを販売しているので、種類が豊富で好みのパワーサプライを選ぶことができます。

電源供給回路が1つしかないので、アナログエフェクターとデジタルエフェクターを同時に使うと、アナログエフェクターにノイズが発生してしまうことは注意しましょう。

各メーカーが定番モデルとして販売しているタイプなので、初めてパワーサプライを手にする初心者におすすめの型です。

(2)分岐型

分岐型

分岐型はコンセントから電源をそのまま各エフェクターに送るタイプで、電源供給回路ではなくケーブルで電源を送ることが大きな特徴です。

ケーブルなので持ち運びに便利で、電源供給回路よりも安価に手に入るため、比較的安く手に入れることができます。

ただし、ケーブルで電源を送るので、電圧が安定しにくくエフェクターに送られる電力が一定になりづらい点がデメリットです。

電力が安定しなければ、ノイズの発生や不安定な音質になるため、音の正確性を求める人は気になるかもしれません。

音質は安定しませんがリーズナブルなので、なるべくコストを抑えたい人におすすめします。

(3)独立型

独立型

独立型は、接続端子ごとに電源供給回路が搭載されているので、ノイズの発生を抑制できる点が大きなメリットです。

複数のエフェクターを接続してもそれぞれ異なる電源を送るため、音質も安定しやすく音響トラブルが発生しにくくなります。

エフェクターごとに電源が独立しているため、1つの配線トラブルが生じても最小限の被害で抑えることができ、早急に対応することが可能です。

通常型や分岐型に比べると価格が割高になるので、コストよりもとにかく音質にこだわりたい人におすすめします。

2.パワーサプライを選ぶときの4つの注目ポイント

パワーサプライを選ぶときの4つの注目ポイント

パワーサプライを選ぶときに注目すべきポイントを紹介します。

特に注目すべきは以下の4つの項目です。

  1. 電圧の変換方式
  2. 電流容量
  3. 対応電圧
  4. 出力数

順に紹介するので、パワーサプライを選ぶときに意識するようにしましょう。

(1)電圧の変換方式

電圧の変換方式

パワーサプライを選ぶときは、AC電圧からDC電圧への変換方法に着目しましょう。

コンセントからの電圧はAC電圧ですがエフェクターの電圧はDC電圧なので、パワーサプライで電圧を変更する必要があります。

電圧の変換方式は以下の2つです。

電圧の変換方式特徴
トランス方式
  • 回路のコストが安い
  • ノイズが起こりにくい
  • 製品のサイズや重量が大きい
スイッチング方式
  • 小型化で持ち運びやすい
  • ノイズキャンセル機能がついている
  • トランス方式に比べるとノイズが発生する

音質にこだわる人はトランス方式で、持ち運びやすさを求める人はスイッチング方式を選びましょう。

(2)電流容量

電流容量

電流容量に注目することも重要です。

エフェクターの消費電流をパワーサプライの電流容量が超えてしまうと、安定した電源供給ができなくなり、ノイズなどが発生してしまいます。

電圧を安定させるためには、パワーサプライの電流容量がエフェクターの消費電流を適度に超えている必要があるのです。

接続するエフェクターの消費電流の合計を計算して、その合計した消費電流が電流容量の3/4程度に収まるくらいが理想といえます。

(3)対応電圧

対応電圧

エフェクターの電圧を確認して、その電圧に対応できるパワーサプライを選びましょう。

一般的には9Vの電圧であることが多いですが、エフェクターの中には12Vや18V、24Vなど大き目の電圧になっていることがあります。

パワーサプライの対応電圧がエフェクターの電圧を下回っていると使用できないので、所持しているエフェクターやこれから使おうと思っているエフェクターの電圧以上の対応電圧になっているパワーサプライを選ぶことがポイントです。

(4)出力数

出力数

出力数が多いパワーサプライがおすすめです。

出力数が多ければそれだけ接続できるエフェクターが多くなります。

出力数が少なく接続したいエフェクターの数を下回れば、買い替えなければならなくなるので、将来たくさんのエフェクターを駆使してギターやベースを楽しみたい人は、なるべく出力数が多いものを選びましょう。

なお、接続するエフェクターが多くなるほど電流容量を気にしなければならないので、出力数と電流容量の両方を意識する必要があります。

3.初心者におすすめのパワーサプライ3選

初心者におすすめのパワーサプライ3選

初心者におすすめのパワーサプライをピックアップして紹介します。

今回紹介するパワーサプライは以下の3つです。

  1. お手頃価格が嬉しいDC Station Ⅵ(CAJ AC)
  2. コンパクトで使いやすいPOWER CARRIER VA-01 Mk-II(Vital Audio)
  3. プロも使っているPEDAL POWER 2 PLUS(VooDoo LAB)

順に紹介するので、パワーサプライにはどのような製品があるのかチェックしましょう!

(1)お手頃価格が嬉しいDC Station Ⅵ(CAJ AC)

お手頃価格が嬉しいDC Station Ⅵ(CAJ AC)

https://www.okada-web.com/caj/ac-dc-station-vi

DC Station ⅥはCustom Audio Japanが販売しているトランス方式の通常型です。

価格は1万円を切っており、お手頃価格で8つもエフェクターを接続できます。

電機容量はやや低めですが、消費電力の低いエフェクターを使えば、初心者には十分のパワーサプライです。

価格8,360円(税込)
サイズW167×D33×H23.3(mm)
最大消費電流450mA
電源9V
種類通常型
変換方式トランス方式

(2)コンパクトで使いやすいPOWER CARRIER VA-01 Mk-II(Vital Audio)

コンパクトで使いやすいPOWER CARRIER VA-01 Mk-II(Vital Audio)

https://hookup.co.jp/products/vital-audio/va-01mk2

POWER CARRIER VA-01 Mk-IIはVital Audioが販売しているモデルで、スイッチング方式の通常型です。

大容量のポートとハイボルテージのポートで様々なエフェクターに対応することができ、スリムでコンパクトな設計なため、エフェクトボード内の省スペースに配置ができます。

値段も安く初心者が手を出しやすい価格帯になっているので、コスパ重視の人におすすめです。

価格6,160円(税込)
サイズW111.5×D60×H21(mm)
最大消費電流1,000mA
電源9V×8、18V×2
種類通常型
変換方式スイッチング方式

(3)プロも使っているPEDAL POWER 2 PLUS(VooDoo LAB)

プロも使っているPEDAL POWER 2 PLUS(VooDoo LAB)

http://www.voodoolab.com/pedalpower_2.htm

PEDAL POWER 2 PLUSはVooDoo LABが販売しているパワーサプライで、トランス方式の独立型です。

サイズは他のものに比べると大き目ですが、プロが愛用するほど高性能な製品で世界中の人に使われています。

独立型なので値段は高いですがプロが使っている製品なので、将来的にずっと使用することができるでしょう。

形から入りたい人や将来を見据えて高性能なパワーサプライを買いたい人におすすめです。

価格29,000円(税込)
サイズW152×D86×H45(mm)
最大消費電流100mA×6、250mA×2
電源9V/12V×4、9V×4
種類独立型
変換方式トランス方式

まとめ

パワーサプライには3つの種類があるので、用途に合わせて使い分ける必要があります。

製品選びで失敗しないために、今回紹介したパワーサプライの4つのポイントを意識することが重要です。

初心者におすすめの3つのパワーサプライを参考にしながら、自分に合った製品を買って音響を楽しみましょう。

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