レコーディングエンジニアになるには?仕事内容とキャリアパス・年収を紹介

「レコーディングエンジニアになりたいけど、なるにはどうしたら良いの?」
「そもそもレコーディングエンジニアって資格は必要?何を勉強したら良いんだろう」

レコーディングエンジニアとは、音楽制作の中のレコーディングの総指揮を取る人物のこと。

音作りの要を担う非常に重要な役割です。

しかし、実際どんな仕事をしているのかというと、具体的に分からないでしょう。

この記事では、レコーディングエンジニアの概要となるにはどうしたら良いのか、年収についても解説しています。

将来レコーディングエンジニアを目指す方は、今何をすれば良いのかはっきり分かるでしょう!

1.そもそもレコーディングエンジニアとは

そもそもレコーディングエンジニアとはどんな職業なのでしょうか。

音楽制作の要となる機材の操作や音作りをするのがレコーディングエンジニアです。

詳しく仕事の内容を説明するので、将来的にレコーディングエンジニアを目指す方は概要を知識として入れておきましょう。

  1. レコーディングの際の音響機材やDAWを操作する技術者
  2. プロデューサーに依頼されて音作りをする役割

1つずつ説明していきます。

(1)レコーディングの際の音響機材やDAWを操作する技術者

レコーディングエンジニアとは、レコーディングの際の音響機材やDAWを操作する技術者のことです。

具体的には、出来上がった楽曲について以下のようなことを行います。

レコーディングエンジニアの仕事
  • トラッキング
  • ミキシング
  • マスタリング

トラッキングとは、ボーカルやバックバンドの演奏の音を個別に録音することです。

その上で、録音した各音源素材の調整をこない、音色の調整をして1つの楽曲としてまとめます。

最終的にマスタリング、つまり楽曲を流通させるための最終調整や楽曲情報の管理を行うのもレコーディングエンジニアの仕事です。

レコーディングエンジニアとは、アーティストの楽曲のレコーディングや楽曲の管理に携わっています。

(2)プロデューサーに依頼されて音作りをする役割

レコーディングエンジニアは、プロデューサーに依頼されて音作りをする役割を担います。

プロデューサーは、楽曲のコンセプトやそれに関わるエンジニア、スタッフを集めて制作の総指揮を取るのが役目。

そのプロデューサーに依頼される形で、レコーディングエンジニアが音源収録に参加します。

レコーディングエンジニアの仕事内容については、下記の記事で詳しくまとめているので、参考にしてください。

レコーディングエンジニアの業務と必須能力とは?辛くて年収も低いって本当?

2020.08.28

2.レコーディングエンジニアになるには

レコーディングエンジニアになるには、以下のステップが一般的です。

  1. 音楽専門学校でレコーディングについて勉強する
  2. スタジオ・レコード会社に就職する
  3. アシスタントから上級エンジニアへステップアップする
  4. 資格は不要だがスキルが必要

特に資格などは不要なのですが、スキルが問われる仕事のため経験は必要です。

それでは1ステップずつ紹介していきます。

(1)音楽専門学校でレコーディングについて勉強する

レコーディングエンジニアになるには、まずは音楽専門学校でレコーディングについて勉強しましょう。

音楽専門学校では、レコーディングの専門技術や音源の扱い方など、基本知識を学ぶことができます。

実践的なスタジオ業務やミックススキル、マイキングなどを学んで就活をする人が大多数。

専門学校卒が必須条件ではありませんが、スタジオの就職面接では基礎知識があることが前提の場合もあるため、専門学校を経るのが一般的でしょう。

独学ではやや習得しづらいため、将来的にレコーディングエンジニアを目指す人は音楽専門学校へ進むことが多いです。

(2)スタジオ・レコード会社に就職する

音楽系専門学校卒業後は、スタジオ・レコード会社に就職します。

とはいえ、会社に入ったからといってすぐにレコーディングに参加させてはもらえません。

まずはアシアシと呼ばれる、アシスタントをサポートする役目を任されます。

最初の1年間は修行と思って、サポートに回りましょう。

ある程度入社から年月が経つと、アシスタントエンジニアにステップアップできます。

アシスタントエンジニアになれば、レコーダーのオペレーションを任されて、録音再生、波形編集の仕事を覚えることが可能です。

(3)アシスタントから上級エンジニアへステップアップする

アシスタントエンジニアの時代が終わって経験を積んだ後に、上級エンジニアにステップアップしていきます。

レコーディングエンジニアの仕事は先ほど説明した通り、音作りの責任者を任されることです。

プロデューサーやディレクターと相談しながら、音源のミキシングやレコーディング業務全般を担当します。

(4)資格は不要だがスキルが必要

レコーディングエンジニアの仕事には、特段必要な資格はありません。

しかし、音作りの要になる役目ですから、それ相応の知識は必要とされます。

例えばギターなどの楽器の知識や奏法の基礎知識、音楽をたくさん聴いて小節や拍を数えるスキルも必要です。

定番機材の扱い方や音楽のトレンドについても学習も必要になります。

何か資格を取りたいという方は、音楽制作用のDAWソフトウェアである「ProTools」の技術判定検定である「ProTools技術認定試験」や「サウンドレコーディング技術認定試験」を受けておくと良いでしょう。

レコーディングソフトについての知識を得たい方は、こちらの記事も参考にしてください。

おすすめレコーディングソフト3選!プロも愛用する人気ソフトとは

2020.08.27

3.レコーディングエンジニアの年収

レコーディングエンジニアの年収を説明します。

  1. 新人時代は年収300万円程度
  2. キャリアを積むと年収600〜800万円も見込める

将来レコーディングエンジニアの仕事につきたいなら、夢だけでなく収入面も大切です。

新人時代とキャリアを積んだ後では収入に差があるため、詳細を説明していきます。

(1)新人時代は年収300万円程度

レコーディングエンジニアの年収は、新人時代は300万円程度です。

月収にすると12〜15万円程度しかないこともあり、給料としては高くありません。

初期はアシスタント業務しか任せてもらえないため、高収入は期待できないでしょう。

レコーディングエンジニアを目指すのであれば、初期の安い年収でも耐えていく覚悟が必要です。

(2)キャリアを積むと年収600〜800万円も見込める

レコーディングエンジニアの年収は、キャリアを積んだ後は600〜800万円も見込めます。

アシスタント時代は300万円程度とかなり安いですが、キャリアと経験を積み信頼を築けばそれだけ収入も増えるでしょう。

日本人の平均年収は473万円と言われているため、平均よりもかなり高い収入が期待できます。

特に大手のレコード会社のレコーディングエンジニアは需要が高く、収入は高くなる傾向にあるでしょう。

まとめ

レコーディングエンジニアになるには、音楽専門学校からレコード会社やスタジオに就職し、経験を積む必要があります。

資格等は必要ないのですが、キャリアと幅広い知識、スキルが求められる仕事です。

一般的には音楽専門学校を経て就活の上でレコーディングエンジニアになる方が多いでしょう。

レコーディングエンジニアは初期は年収が安いですが、経験を積んで正式にエンジニアになれれば高給も目指せます。

何より音楽が好きで、音作りに携わりたい方にとっては適職です。

この記事を読んでレコーディングエンジニアを目指したい!と思ったら、ぜひ将来に向けて行動してみてくださいね。

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