「メジャーデビューするには何をすべき?」
「メジャーデビューを果たした後はどうなるの?」
メジャーデビューを目標に掲げているものの、何から始めたらよいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
メジャーデビューと聞くと限られた人しか叶わない夢と考えているかもしれませんが、実はメジャーデビューする方法は多様化しており、音楽活動を始めたばかりの初心者でも目指すことができるのです!
本記事では、メジャーデビューに必要な4つの条件、デビュー後の現実、チャンスの掴み方を紹介します。
この記事を読んで、自分の音楽スタイルを追求しながら、最短距離でメジャーデビューを目指してください!
目次
1.デビューにはメジャーデビュー、インディーズの2種類がある
デビューにはメジャーデビュー、インディーズデビューの2種類があります。
メジャーレーベルからデビューすることをメジャーデビュー、インディーズレーベルからデビューすることをインディーズデビューと呼びます。
メジャーレーベルとは日本レコード協会に加盟している会社のことで、インディーズレーベルは協会に加盟していない会社のことを指します。
日本において有名なメジャーレーベルにはユニバーサルミュージック、ポニーキャニオン、エイベックス・エンタテインメント、ワーナーミュージック・ジャパンなどがあります。
多くのアーティストやバンドマンはメジャーデビューを目指して音楽活動をしているのではないでしょうか?
しかし、所属するレーベルがメジャーでもインディーズでも、CDや配信、ライヴなど音楽を通じてお金を稼ぐ時点でどちらも音楽界にデビューするということは同じです。
ここからはメジャーデビューならではのメリット、デメリットについてみていきましょう。
(1)メジャーデビューのメリット
メジャーデビューにおける2つのメリットを紹介します。
#1: 資本力が大きい
メジャーレーベルとインディーズレーベルの一番の違いは、資本力です。
メジャーレーベルはインディースよりもアーティストに対して多くの予算があるため、スタジオ代やレコーディング代、宣伝活動などにお金を掛けることができます。
また、メジャーレーベルでは、一流アーティストを作り上げるためのサポート体制が充実しています。
例えば、テレビに出演するときには衣装・メイク担当のスタッフが付き、CDアルバムやMV制作時にはアートワークスタッフが参加してアーティストの個性を作り上げるサポートをします。
このように金銭面で余裕があるメジャーレーベルに所属していると、規模の大きい会場でライブを行うなどインディーズでは実現できないことを経験できることがあります。
#2: 宣伝力がある
メジャーレーベルにはミュージシャンを売り込むことができる宣伝力があります。
TVや雑誌、ラジオやホームページなど様々なメディアに対してコネクションがあるため、その強みを生かしてスタッフが仕事を取ってきます。
つまり、アーティストの成功のためにたくさんの人が動いてくれるということです。
また、露出が増えて知名度が上がれば、TVアニメや人気ドラマのタイアップなどに選ばれる可能性も高くなります。
(2)メジャーデビューのデメリット
メジャーデビューにはメリットもありますが、以下のようなデメリットも知っておかなくてはなりません。
#1:バンドの考えのみで自由に活動をすることができない。
インディースと比較してメジャーの場合にはバンドだけの考えで自由に活動をすることができないことがあります。
その理由はレーベルがアーティストのイメージ面の管理を行うため、音楽の方向性、スタッフの選択、宣伝の方法など自分でコントロールできる範囲が狭くなってしまうからです。
また、場合によっては自分が意図しない形で、作品やメッセージが世の中に発信されてしまう可能性もあります。
自分が求めている音楽性の追求が難しくなるという側面があり、そのためメジャーデビューすることが必ずしも正解とは限らない場合もあるのです。
メジャーデビューはアーティストにとって人生を変える大きなチャンスではありますが、音楽活動をする上でメジャーとインディーズのどちらが自分に合った方法であるかをしっかりと見極めることが大切です。
以下の記事ではインディーズについて詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
2.メジャーデビューに必要な条件4つ
メジャーデビューをするにはクリアしなければならないことがあります。
以下に、メジャーデビューのする際の最低条件4つについて紹介します。
また、3章ではメジャデビューのための具体的な方法について解説しているので合わせてご覧ください。
順に紹介します。
(1)演奏・歌唱が上手いこと
メジャーデビューに必要な1つ目の条件は、演奏・歌唱が上手いことです。
当然のことですが、歌や楽器の演奏でお金を稼ぐには、安定したスキルが必須です。
メジャーデビューできる演奏・歌唱の実力があるかを知りたいときは、悪い点もきちんと指摘してくれるような間柄の人に実演を聴いてもらうと良いでしょう。
このとき「音程が外れている」「リズムが合ってない」など欠点をいくつも指摘されるようであれば、最低限の水準に達していないということです。
メジャーデビューにおいては演奏・歌唱が上手いことは必要最低限で、その上で聴く人を魅了するためのパフォーマンス力を高めたり、高度な演奏テクニックを身につけたりすることが大事です。
(2)良い曲を作れること
メジャーデビューに必要な2つ目の条件は、良い曲を作れることです。
メジャーレーベルにとって「良い音楽かどうか」というのは「売れる音楽かどうか」の意味も含んでいます。
歌詞のメッセージ性やメロディが今のトレンドに合っているかなどファンが買いたいと思わなければたくさん曲をリリースしても意味がありません。
たくさんのファンが付き音楽を買う見込みがあると判断すれば、メジャーレーベルの担当者はあなたの音楽に投資することを決めるでしょう。
(3)ライブパフォーマンスが優れていること
メジャーデビューに必要な3つ目の条件は、ライブパフォーマンスが優れていることです。
絶大な人気を誇るアーティストたちは、ステージ上で人の心をつかむ才能が優れています。
楽曲のクオリティは高いのに…、才能があるのに…、となぜか売れないのはライブパフォーマンスに問題があるのかもしれません。
熱狂ファンに支持されるアーティストになるためには、興味を持ってもらい、そして何度もライブパフォーマンスを観たいと思わせる要素をどれだけ持っているかが鍵になるでしょう。
(4)集客実績があること
メジャーデビューに必要な4つ目の条件は、集客実績があることです。
メジャーデビューするためには音楽の才能に加え、「売れる人」であることをアピールする必要があります。
そのためには実績を作る必要がありますが、具体的には以下の実績が判断基準になるので覚えておきましょう。
- 動員数500人を集めたワンマンライブができること
- CD・楽曲配信の売上が1万枚以上あること
- YouTubeなど動画の再生回数が20万を超えていること
近年はCDは売れない時代と言われ、メジャー、インディーズアーティストに限らずYouTubeなどにライブ動画を公開することが増えています。
それは現在の宣伝活動には欠かせない手段の一つで、多くの人の目を集めやすいというメリットがあるからです。
音源だけでなく動画があるとステージ映えが確認できるだけでなく、視聴者のコメントなどを見てファンからの人気を評価をすることもできるでしょう。
3.メジャーデビューのきっかけを掴むための3つのきっかけ
メジャーデビューのきっかけを掴む方法について紹介します。
以下の方法を実践しながら、ぜひメジャーデビューの切符を手にしてください!
順に紹介します。
(1)レーベルや音楽出版社(プロダクション)に音源を送る
メジャーデビューのきっかけをつかむには、レーベルや音楽出版社(プロダクション)に音源を送る方法があります。
音楽関係者に曲を聴いてもらうことができるので、自分の実力を評価してもらうことができ、才能があると判断されればメジャーデビューの可能性が近づきます。
ただし、レーベルや音楽出版社(プロダクション)に音源を送ったからといって必ずしもチェックしてもらえるわけではありません。
しかしながら何もせずに機会を待つよりも自分で行動してチャンスを増やすことがメジャーデビューへの近道となるでしょう。
(2)コンテンスト、オーディションに参加する
メジャーデビューのきっかけをつかむには、コンテンスト、オーディションに参加する方法があります。
メジャーレーベルの関係者に直接アプローチできるのが、オーディションの最大のメリットです。
さらに、オーディションの合格することができれば、メジャーデビューまでしっかりとサポートをしてくれるでしょう。
ユニバーサルミュージック、ソニー・ミュージック、ワーナー・ミュージック、キングレコードなど、メジャーレーベルの多くが定期的にオーディションを開催しています。
情報をしっかりと集めて、失敗を恐れずに自分でチャンスを作りましょう!
以下ではバンドのオーディションについて詳しく解説を行っています。
(3)SNS等で人脈を育てる
メジャーデビューのきっかけをつかむには、SNS等で人脈を育てる方法があります。
メジャーデビューをするためには、自分から率先して人脈を広げていくことが大切です。
人脈が広がればライブやイベントにも呼ばれやすくなるため認知度も上がり、レーベル関係者にも繋がる可能性が高くなります。
そのため、音楽仲間、対バンの相手、PA担当者、ライブハウスのスタッフなど、音楽活動で知り合う人々とは積極的に関わっていきましょう。
インディーズで活動している間はメディアのタイアップなどといった強力な宣伝方法は難しいですが、SNS等を上手に活用することでかなりの数ファンを集めることが可能です。
4.メジャーデビュー後の現実とその対策
ここではメジャーデビュー後の厳しい現実について少し紹介します。
メジャーデビューすれば必ず売れるというわけでもなく、生活が安定する保証もありません。
メジャーデビュー後の現実とその対策について以下の3つを頭に入れておきましょう。
順に紹介します。
(1)メジャーデビューしても収入が少ないときは
メジャーデビューをすれば、音楽活動だけで食べていくことができると思っている人は多いのではないでしょうか?
しかし、現実には多くの人が音楽だけでは食べていくことはできません。
その理由は、売上のほとんどをレーベルや事務所に取られてしまうため、自身の配分が少なくなってしまうからです。
実際にメジャーデビューしたての多くのアーティストはアルバイトや副業で生計を立てています。
そうなるとアルバイトに時間が取られてしまい、本職の音楽活動に使う時間が少なくなってしまいかねません。
今の時代、メジャーデビューをしたからといって次々とシングルやアルバムがヒットするということはほぼないため、CD売上が上がらない時はネットを通した有料配信など別の活動で収入を考える必要があるでしょう。
(2)一発屋で終わらないためには
華々しくデビューしても、一発屋になる可能性があります。
メジャーデビュー曲がオリコンチャートで初登場1位を記録するなどの大ヒットを記録するも、その後鳴かず飛ばずということは珍しくありません。
長く音楽活動を続けていきたいなら、曲調が似ている、ライブパフォーマンスがうまくないなどの理由で飽きられないための工夫が必要です。
(3)継続的な活動でファンを虜に
メジャーデビュー後も、継続的な活動が必須です。
活動を休止してしまうと、せっかく獲得したファンも興味を無くしてしまいかねません。
そのため、アーティストは継続的な活動をしながら常にスキルを磨き、作詞・作曲のセンス、ダンスやパフォーマンスなど自分の中で強みだと思えるものを持っておくことが求められています。
また、ライブでの盛り上げ方やファンとのコミュニケーション術を学んでファンを楽しませる努力も怠らないようにしましょう。
以下の記事では、バンドマン向けにライブの方法を紹介しているのでぜひご覧ください。
まとめ
多くのアーティストが憧れるメジャーデビューは決して簡単なことではありません。
しかしながら、断じて夢物語ではありません。
この記事のメジャーデビューに必要な4つの条件、デビュー後の現実、チャンスの掴み方を頭に入れて、目標に向かって突き進んでください!