「バンドにキーボードは必要?」
「キーボードが魅力の曲を知りたい!」
人気バンドでもキーボードがいないバンドはたくさんあり、そのためキーボードの存在を不要と考える人も少なくありません。
けれども、キーボードはリズム・メロディー・ハーモニーを同時に奏でられる楽器であり、バンドの中で需要な役割を担っています。
コピー曲、オリジナル曲に関わらず自分たちの音楽スタイルにキーボードが活きるかどうかで要不要を判断する必要があります。
本記事では、キーボードが担う重要な役割とキーボードが活躍する曲を紹介します。
もしバンドでキーボードを担当することになったら、「キーボードがいないとこのバンドが成り立たない」という存在になって活躍してくださいね!
以下の記事では、バンドの構成とそれぞれの役割を紹介しているのでぜひご覧ください。
目次
1.バンドにキーボードは必要!
バンドおいてキーボードは必要です。
その理由は、バンドにキーボードが入ることで、音に広がりや奥行きを出したり、曲に様々なバリエーションを与えたりできるからです。
キーボードはピアノやオルガン、ストリングスといった定番サウンドだけでなく、他楽器を模したものやデジタル系サウンドなど多彩な音を出すことができます。
そのため、どのようなジャンルにも対応できる特徴もあります。
多彩な音を出せることに加え、サウンドを華やかにしてくれるキーボードは、バンドに不可欠な存在と言えるでしょう。
(1)キーボードがいらないと言われる理由
キーボードがいらないと言われる理由は、地味なパートと認識されているからです。
他の楽器と違い明確なキーボードの音というものがない上、音量がギターやドラムに比べると小さく、迫力のある大きな音でメンバーや観客を煽っていくことはできません。
また、ボーカル、ギターやベースのようにステージを動き回ることもできないため、パフォーマンスにおいても物足りないと感じる人もいます。
(2)キーボードが必要な理由
キーボードが必要な理由は以下の2つです。
特にこれからキーボードにチャレンジしてみたいという方は、ぜひ参考にしてみてください!
順に解説します。
#1:キーボードがあれば演奏の「空白」をカバーできる
キーボードが必要な1つ目の理由は、演奏の「空白」をカバーできることです。
ギターやベース、ドラムなどは弦やシンバルの振動がなくなると音は消えてしまいますが、キーボードは鍵盤を押し続ける限り音が止まることはないからです。
バンドにキーボードが入ると、サウンドがグッと華やかにゴージャスになるのはそのためです。
#2:キーボードは影のリーダー的役割を担う
キーボードが必要な2つ目の理由は、キーボードには影のリーダーを担う役割があることです。
キーボードはバンドの後方にいることが多く、ステージや客席全体を見て、ライブの流れを俯瞰的に捉えることができます。
そのため、メンバーが間違えたりトラブルが起きたときには即座にカバーに入ったり、客席が盛り上がっているかどうかを確認しながらメンバーに指示を出すこともできます。
2.キーボードが活躍する曲4つ
キーボードが活躍する曲4つを紹介します。
・Dragon Night/SEKAI NO OWARI
・カロン/ねごと
・新宝島/サカナクション
・TAIFU/フジファブリック
どの曲もキーボードパートに注目して聴いてみてください!
(1)Dragon Night/SEKAI NO OWARI
キーボードが活躍する1つ目の曲は、SEKAI NO OWARIの『Dragon Night』です。
この曲は、Electronic Dance Music(=EDM)を取り入れた曲で、鮮烈な躍動感とSEKAI NO OWARIのファンタジックな世界観の融合を楽しむことができます。
超ポップなダンス・ミュージックの中で、キーボードのサウンドが随所に効いているので是非チェックしてみてください。
SEKAI NO OWARIは楽曲の高いクオリティに加え独自の世界観が支持されており、ライブやMVにショーやパレードの要素を取り入れていることで他のバンドと一線を画しています。
ライブにおいてプロデューサー的な役割を果たしているのが、キーボードを担当するSaoriです。
2015年の日産スタジアム公演では列車に乗ってメンバーが会場を1周、さらに列車型のバルーンを登場させるなど、創造性に富んだアイデアから生まれた壮大なステージ演出を披露しました。
音楽的な才能だけでなく、ライブの規模、予算、スタッフワークなど全体的なバランスを取りながらバンドという枠を超えたステージを実現させる才覚も認められています。
(2)カロン/ねごと
キーボードが活躍する2つ目の曲は、ねごとの『カロン』です。
ポップでありながらサウンドに個性があるこの曲は、彼女たちの魅力を詰め込んだ曲です。
特にキーボードのイントロが印象的で、バラエティに富んだキーボードの音で力強さや物憂げな情感などを上手く表現しています。
ねごとは4人組のガールズロックバンドで、ボーカルの蒼山幸子が キーボードを兼任するバンド構成です。
蒼山幸子は『カロン』の作詞作曲を手掛け、以下のように語っています。
「この“カロン”は作るのに時間もかかったし、本当に悩みながら作った曲なんです。だからそれだけの熱量がこもっていて。自分たちのなかでもこの曲が新たな始まりになった気がすごくしていますね」
エレクトロサウンドとロックが融合した彼女たちの最大の魅力である「ゆるふわロック」を是非一度体感してみてください!
(3)新宝島/サカナクション
キーボードが活躍する3つ目の曲は、サカナクションの『新宝島』です。
この曲の魅力は、Aメロとサビのみで構成されている斬新な曲展開です。
ロックとダンスミュージックを融合させたようなメロディーとサウンドは一度聴いただけで耳に残り、特にキーボーディストである岡崎英美の音楽的な技術・センスが際立っています。
バンドの中でも一番の存在感を放ち、キーボーディストのカリスマと称されている岡崎英美は、キーボードを「自分にとって欠かすことのできない表現ツール」と話し、機材に対するこだわりが強く職人的な一面も感じてみてください!
(4)TAIFU/フジファブリック
キーボードが活躍する4つ目の曲は、フジファブリックの『TAIFU』です。
この曲は全体的に疾走感がある曲で、キーボードが奏でる素直なピアノの音色が魅力的です。
キーボーディストである金澤ダイスケはウラ拍を強調した演奏をすることで、独特な風合いをプラスしています。
「飛び出せ レディーゴーで踊ろうぜ だまらっしゃい」というサビの歌詞をはじめ、イントロや間奏もそれぞれは「一体なんだろう?」となるパーツですが、それらをうまく組み合わせて「かっこいい音楽」を生み出すのはフジファブリックにしかできないと言って過言ではないでしょう。
まとめ
この記事では、キーボードが担う重要な役割とキーボードが活躍する曲を紹介しました。
キーボードは楽器一つで他楽器の代わりも務めることができる大切なパートです。
キーボードがいるかいらないかは、自分たちの音楽スタイルにキーボードが活きるかどうかで判断するようにしてください。
バンドでキーボードを担当するなら、ぜひ華麗なるキーボーディストを目指して頑張ってくださいね!
以下の記事では、バンドにおける各パートの役割と特性について詳しく解説しているのでぜひご覧ください。