バンドマンの収入源を知りたい!インディーズバンドの活動費や実態

「バンドマンの収入源を知りたい!」
「インディーズバンドの活動費はどれくらい掛かるの?」

バンド活動をしていると、メジャーデビューをして音楽で生計を立てたいと夢見ることがあるでしょう。

インディーズにしろメジャーにしろ、バンドマンの収入の基本は同じです。

本記事ではバンドマンの収入源、インディーズバンドの活動費や実態について解説します。

地道な活動をコツコツ頑張って、近い将来にミュージックシーンの第一線で活躍してくださいね!

以下の記事では、インディーズ・レーベルのメリット&デメリットについて解説しているのでぜひご覧ください。

1.バンドマンの主な3つの収入源

バンドマンには、主に3つの収入源があります。

それぞれどのくらいの収入があるかを順に解説していきます。

(1)ライブでのチケットの売上

バンドマンの1つ目の収入源は、ライブでのチケットの売上です。

具体例を挙げると、東京都内で100人が収容できるライブハウスを満席で埋めた場合、20万円の収益が入ります。

具体的な計算をすると、100人程度のキャパシティのライブハウスのホールレンタル料は人件費込みで10万円が相場です。

チケットを1枚3,000円で販売すると、完売した場合の売り上げは3,000円×100人=30万円なので、ホールレンタル料を差し引くと、1度のライブでの収益は20万円となります。

この規模のライブを月に4回行うとバンドとしての収益は月に80万円となり、基本的なバンド構成の4ピースバンド、つまり4人のメンバーで分配すると、1人あたり約20万円の収入になります。

駆け出しのバンドの場合は、複数のバンドと協力してライブハウスを埋めるため上記のような売上は難しいでしょうが、バンドが大きくなるにれて売上を伸ばすことも可能です。

近年はCDが売れなくなったことも影響して、バンドマンにとってライブでの収益は極めて高い位置付けになっています。

(2)CDやグッズなどの物販収入

バンドマンの2つ目の収入源は、CDやグッズなどの物販収入です。

物販の定番グッズであるCDやTシャツ、タオルを、ファンやライブに来てくれたお客さんが思い出の一つとして買ってくれると大きな収益アップが期待できます。

Tシャツを例にとると、原価は600~1,500円程度が相場です。

色違いやデザイン違いで100着作ったと仮定して、原価800円のTシャツを1,500円で売った場合、完売すれば7万円の利益が発生します。

また、CDの場合には、1000枚作るとおよそCDの製造原価は枚200円でおおよそ500~1000円で売ることができます。

200円×1,000枚=20万の製造費が掛かりますが、販売価格を仮に1,000円に設定して1,000枚売ることができれば80万の利益になります。

CDやグッズなどの物販の売れ行きは集客力や知名度を図る指針にもなり、バンドの現状を知る良い材料になります。

これらの数字を分析することは、今後の活動に関する戦略を考える際に役立つことでしょう。

(3)CDやストリーミングなどによる印税


バンドマンの3つ目の収入源は、CDやストリーミングなどによる印税です。

印税とは「著作物を複製して販売等する者が、発行部数や販売部数に応じて著作権者に支払う著作権使用料のこと」です。

駆け出しのバンドの収入源は先述の2つしかないことが通常ですが、バンドが売れて有名になってくると印税が関係してきます。

印税の元になる著作権はコンサートやカラオケでの使用料、テレビやラジオでの放送分を含むCDと録音物の使用、楽譜や歌詞の掲載などの出版物、レンタルCD、音楽配信やYouTubeなどネットでの利用に分類されています。

例えば、カラオケ印税では、カラオケで1曲歌われるごとに1~3円がアーティストの印税となります。

近年CD不況や違法ダウンロードの横行などにより印税で一生暮らすというのは夢物語と言われがちです。

しかし、最近では音源を販売する場合、CDとして販売するだけでなくデータとして販売することも増えています。

そのため、売れているバンドでは印税がバンドマンの収入の大部分を支えているのは昔も今も変わりません。

2.インディーズとメジャーはどちらが儲かる?

インディーズとメジャーはどちらが儲かるかが気になる人は多いでしょう。

どちらにも一長一短がありますが、今回はインディーズバンドの活動費や実態についてみていきます。

インディーズバンドでは様々なことを自己負担で行わなければなりませんが、ヒットすれば大きな収入を得ることができます。

以下2章に分けて解説を行います

メジャーバンドとインディーズバンドの違いは日本レコード協会に入会しているレコード会社に所属しているかどうかです。

メジャーに所属しているからプロ、インディーズの場合はアマチュアということではなく、どちらも音楽で稼いでいることからプロのミュージシャンと言えます。

(1)インディーズは活動費が自己負担

インディーズバンドの活動には多くの出費が必要で、例えば楽器本体や周辺機器、さらにこれらの維持費にかなりの費用がかかります。

さらに、リハーサルに時間をかければその分のスタジオ代、そしてライブ後の打ち上げ、衣装代など費用がかさみます。

メジャーと違ってインディーズの場合は上記に加え、製作費、広告費、プロモーション費用などもすべて自己負担が基本です。

メジャーと比べて資金力の弱さというデメリットがあり、限られた資金の中で活動を行わなくてはなりません。

したがってインディーズで活動するバンドマンは、収支をトータルで考えて黒字になるように上手くマネジメントする能力が求められます。

何も考えずにツアーをして、終わってみたら何万円も赤字になってたということは避けなければなりません。

そのためインディーズで活動するバンドマンには「独立事業主」としての自覚と覚悟が必要で、経営能力やプロデュース感覚も必要なスキルです。

(2)ヒットすればインディーズで億万長者も夢じゃない

ヒットすればインディーズで億万長者も夢ではありません。

インディーズバンドでは出費も多いですが、一度ブレイクするとその収入が桁違いになります。

メジャーバンドの場合、作詞作曲の印税は5%程度が一般的ですが、インディーズでは全部自分たちの手で行うため、数十%以上が利益となります

メジャーバンドと同じくらいの数のCDを売り上げると、実に10倍の利益の差になる仕組みです。

売上が上がるほど自分の手元に入る割合が多いのがインディーズのメリットです。

かつてMONGOL800はインディーズバンドとしてアルバム総売上380万枚を記録しましたが、その印税収入はなんと20億円だったと言います。

今ではオリコンチャートを見れば、上位に入るバンドがインディーズで占めることも珍しくなくインディーズバンドでも売れるバンドが増えてきています。

まとめ

今回は、バンドマンの収入源、インディーズバンドの活動費や実態に関して解説しました。

バンドマンが収入を増やすには、どんなバンドを目指すか方向性考えるなど様々な準備が必要です。

インディーズバンドの活動費や実態についても紹介しましたので、今後のバンド活動に役立ててください。

以下の記事では、インディーズとメジャーの違いとその見分け方について解説しているのでぜひご覧ください。

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