「トラックメイキングって何から始めればいいの?」
「トラックメイキングに必要な道具って何があるの?」
トラックメイキングに挑戦しようと思っている人の中には、何から始めればよいのか分からずに困っている人も多いのではないでしょうか。
トラックメイキングはパソコンで行うので、実は音楽初心者でも楽しく作業をすることができるのです!
本記事では、トラックメイキングの流れや必要な道具を紹介します。
この記事を読めば、トラックメイキングに挑戦できるようになりますよ!
なお、トラックメイキングをする上で、楽曲制作に関する知識を深めておく必要があるので、あわせて以下の記事もご覧ください。
目次
1.トラックメイキングとは
トラックメイキングとは作曲のことです。
トラックは楽曲を意味し、楽曲をメイク(作る)することから作曲のことをトラックメイキングと呼びます。
現在はパソコンを使って作曲するのが主流になっているので、トラックメイキングでは作曲ソフトを使うことが一般的です。
従来はDJがよくトラックメイキングをしていましたが、スマホやタブレット用の作曲アプリも登場したことから、音楽関係者ではない一般人でも気軽にトラックメイキングを楽しめるようになっています。
作曲したことがない人でも、ソフトやアプリを使えば簡単に作曲できるので、興味のある人はトラックメイキングに挑戦してみましょう!
2.トラックメイキングの主な流れ
トラックメイキングの主な流れを紹介します。
トラックメイキングの主な流れは以下の通りです。
順に紹介するので、どのようなトラックメイキングをするのか頭に入れておきましょう!
なお、以下の記事で作曲のやり方を詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
(1)曲のジャンルを決める
まずはどのような楽曲を作りたいのかイメージするために、曲のジャンルを決めましょう。
音楽にはロックやEDM、バラードなどジャンルがさまざまで、中にはアニメソングやゲームソングなどの出典ジャンルや恋愛ソングや応援ソングなどの歌詞ジャンルなどもあります。
ジャンルによって同じメロディラインでも曲のイメージがガラッと変わるので、最初に作りたい曲のテーマを決めて、それに近いジャンルを意識しましょう。
もし、思い浮かばなければ自分の好きな曲のジャンルに取り掛かることをおすすめします!
(2)曲のベースになるビートを作る
ジャンルを意識したビートを作ってソフトに打ち込んでいきましょう。
作曲をする上で、まず曲のベースとなるリズムを決めるのが一般的です。
リズムが決まればそれに合わせてコードやメロディを打ち込んでいくだけなので、作業効率が高くなります。
ゆっくりしたメロディにしたい場合は2ビートや4ビート、アップテンポの曲を作りたい場合は16ビートのように、曲のイメージに合わせてリズムを決めましょう。
ビートはジャンルによってある程度パターン化されているので、指定したジャンルの中から参考となる曲を2~3曲ピックアップして、ビート作りの参考にしてください!
(3)曲のイメージに合わせてコードを考える
次はキーとスケールを決めて、曲のイメージに合わせてコードを考えます。
まずキー(どの音を主音にするか)を決めて、そのキーのスケール(キーを主音した音階のまとまり)を特定しましょう。
たとえば、C(ド)の音をキーにした場合、スケールは「CDEFGABC」となります。
スケール内の音を組み合わせてコードを作るのですが、最初はシンプルにトライアドにした方が分かりやすいでしょう。
トライアドとは3音で構成されているコードで、ルート(3音で一番低い音)とルートから数えて第3音、第5音の音を組み合わせたコードのことです。
ルートをDとしたトライアドの場合、「D・F・A」の構成になります。
スケール内の音を組み合わせてトライアドを作ったら、曲の中でいくつかパートを区切り、パートが変わる箇所にコードを入力していきましょう!
(4)自由にメロディを打ち込む
最後はメロディをつけていきます。
ビートやコードはジャンルによってある程度決まっていますが、メロディは自由につけることができるので、遊び感覚でさまざまな音を入力してみましょう!
ただし、曲のテンポやコードにある程度沿っているメロディでなければ違和感が出やすいので、ビートやコードを意識しながらメロディをつけてみてください!
3.トラックメイキングに必要な4つの道具
トラックメイキングをする上で揃えて置くべき道具を紹介します。
最低でも揃えておきたい道具は以下の4つです。
順に紹介するので、トラックメイキングに必要な道具を揃えておきましょう!
なお、作曲に必要な機材を詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
(1)パソコン
トラックメイキングはパソコンが無ければ始まりません。
パソコンはノートパソコンでも楽曲を制作することはできますが、なるべく容量の大きいデスクトップパソコンを用意しておくことをおすすめします。
デスクトップパソコンであれば、作曲ソフトをインストールしても動きが鈍くなりにくいので、作業効率が高くなるのです。
OSはMacでも問題ありませんが、Windowsにしか対応していない作曲ソフトや追加音源などがあるので、こだわりがなければWindowsをおすすめします。
(2)作曲ソフト
作曲ソフトはパソコンとセットで用意すべきです。
作曲ソフトをパソコンにインストールすれば、音楽未経験者でも自分の好きな音を出したり記録したりできるので、作曲のハードルを下げてくれます。
作曲ソフトには無料のものもあるので、いきなり有料ソフトを購入するのではなく、無料ソフトで使い方に慣れておきましょう。
たとえば、Cakewalk by BandLabは無料にもかかわらず機能が充実していておすすめです。
無料ソフトに慣れて、便利なソフトを選ぶ基準が理解できるようになったら、有料ソフトを購入しましょう!
なお、以下の記事におすすめの作曲ソフトを紹介しているので、あわせてご覧ください。
(3)MIDIコントローラー
MIDIコントローラーを用意しておくと、メロディを確かめたり音を合成したりするのに便利です。
MIDIとは電子楽器の演奏データをパソコンと送受信するための規格のことで、一般的にはキーボードと一体になっています。
たとえば、Roland(ローランド)の「JUPITER-Xm」はコンパクトで使いやすく高性能で有名です。
楽器の演奏スキルがなくても簡単に音を出すことができるので、確かめたい音などがあるときに使いましょう。
(4)オーディオインターフェース
オーディオインターフェースは、パソコンに接続して正確な音声データを入出力する装置です。
たとえば、直接パソコンにイヤホンを接続するよりも、オーディオインターフェースを間に挟んで接続した方が音質がよくなります。
リスナーにどのように聴こえるかを想定しながらメロディやコードを決めていくので、なるべく正確な音を聴きながら作曲した方が楽曲の質は高まるでしょう。
特に、Steinbergの「UR22C」は1万円代の低価格でコンパクトなのに、高音質なのでおすすめです。
オーディオインターフェースは金額が高いので、予算やスペースと相談しながら選びましょう!
まとめ
トラックメイキングは、作曲ソフトを使えば音楽初心者でも気軽に挑戦できます。
どのような曲を作りたいのかイメージし、参考曲を活用しながらビートやコード、メロディをつけていきましょう!
少なくともパソコンと作曲ソフトさえあればトラックメイキングをすることはできますが、音質を上げるためにMIDIコントローラーとオーディオインターフェースも揃えておくことをおすすめします。
なお、以下の記事で作曲のコツを紹介しているので、あわせてご覧ください。