「音楽制作はどのような順序で行われているの?」
「音楽制作をするためにはどんな道具を揃えればいいの?」
音楽制作に携わりたいと考えている人の中には、実際にどのような流れで楽曲が制作されているのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
音楽制作と聞くと素人が行うにはハードルが高いと感じるかもしれませんが、実は楽曲制作の主流になっているDTM(デスクトップミュージック)を使えば、音楽初心者でも簡単に楽曲を制作することが可能です!
本記事では、音楽制作の方法や必要な道具、音楽制作の流れについて紹介します。
この記事を読めば、経験がなくても自分の力で音楽制作ができるようになりますよ!
なお、音楽制作に必要な知識について以下の記事にまとめているので、あわせてご覧ください。
1.音楽制作の方法
音楽制作現場ではDTM(デスクトップミュージック)で作業を行うのが主流です。
DTMとはパソコンを使って音楽制作をすることで、DAW(Digital Audio Workstation)ソフトを使って行います。
従来の音楽制作では楽器を演奏しながら音楽理論を用いて作業を進めていましたが、DTMによりマウスを動かすだけで簡単に作曲や編曲ができるようになったのです。
そのため、これまで音楽と縁のなかった音楽初心者でも、DTMによって気軽に音楽制作を楽しめるようになりました。
パソコンにオーディオインターフェースを接続することで、楽器の生演奏を録音することもでき、編曲の際にリアルな音源として活用することも可能です。
DTMを活用すれば、音楽初心者でも音楽制作に携われることを頭に入れておきましょう!
なお、音楽制作に役立つソフトは以下の記事にまとめているので、あわせてご覧ください。
2.音楽制作をするために必要なツール
音楽制作をするために必要なツールを紹介します。
音楽制作をする上で、最低限揃えておきたい道具は以下の通りです。
- パソコン
- DAW
- オーディオインターフェース
- スピーカー
- ヘッドホン
- MIDIキーボード
これら6つの道具は、作曲や編曲をするときに欠けていると困るものばかりです。
まとめて購入すると金額が大きくなるので、段階を踏んで揃えるか機能性は落ちますが安いものを購入することをおすすめします。
また、上記の6つに加えて、以下の2つの道具も揃えておくとアレンジの幅が広くなり作業効率がアップするでしょう。
- マイク
- 音源ソフト
DAWに基本的な音源は含まれていますが、マイクや音源ソフトを用意しておくと使用音源を追加できます。
特に編曲作業のときに活躍するので、楽曲の質にもこだわりたい人は揃えておきましょう。
なお、以下の記事で具体的に作曲や編曲に必要な機材を紹介しているので、あわせてご覧ください。
3.音楽制作の流れ5ステップ
音楽制作の流れを紹介します。
音楽制作の主な工程は以下の5つです。
順に紹介するので、どのような流れで楽曲が制作されているのか頭に入れましょう。
(1)必要な道具を揃える
音楽制作をするために、まずは最低限必要な道具を揃えましょう。
道具を選ぶときに、機能性の充実具合や素材の良さなど道具の質に注目する人がいるかもしれませんが、機材の値段が高ければよいわけではありません。
DAWによって音楽初心者でも音楽制作ができるようになりましたが、だからといってすぐに曲が出来上がるわけではなく、人によっては何ヶ月もかかることがあるのです。
使い方が難しかったりシステムが複雑だったりすると、途中で挫折して音楽制作を止める可能性があり、そうなると高いお金を出して購入した優秀な機材が無駄になってしまいます。
そのため、本格的に音楽制作に携わると決心するまでは、機能性ではなく使い勝手のよいものや値段が安いものを選びましょう。
おすすめの道具をそれぞれ表にまとめているので、購入の際は参考にしてください。
なお、パソコンに関しては負荷が大きいのでデスクトップパソコンがおすすめです。
OSはWindowsとMacどちらでもかまわないので、使いやすい方を選びましょう!
道具 | おすすめの製品 | 特徴 |
---|---|---|
DAW | Cubaseシリーズ |
|
オーディオ インターフェース | KOMPLETEシリーズ |
|
スピーカー | P802-S |
|
ヘッドホン | HPH-MT5 |
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MIDIキーボード | KOMPLETE KONTROL M32 |
|
マイク | SM58 ダイナミックマイクロホン |
|
音源ソフト | HALion Sonic 3 |
|
(2)曲の概要を考える
作曲をするためには、どのような楽曲を作りたいのか大まかな概要を決める必要があります。
あらかじめ決めておくべき曲の概要は以下の通りです。
- ジャンル(ロック調やバラード調など)
- テーマ(友人をお祝いする曲、失恋した人の気持ちを癒す曲など)
- リスナーのターゲット
- 楽曲の具体的な目的(友人の結婚式で自分が歌う、失恋をした人を元気付けるために動画サイトにアップするなど)
- リスナーに伝えたいメッセージ
- 曲の長さ
音楽制作では、これから作る楽曲のイメージをすることが重要です。
曲の概要を決めたら、それに近い楽曲を既存曲の中から2~3曲探して作曲や編曲の参考にすると、効率良く作業を進めることができますよ!
(3)作曲をする
曲のイメージを形成し、参考曲を決めたら作曲に移りましょう。
作曲では、主にコード進行と主旋律(メロディ)を作ります。
コード進行は主旋律やイントロ、伴奏など音の流れのベースになるので、MIDIキーボードで1音1音確かめながらコード進行を作っていきましょう。
楽器を演奏できる人はなめらかなコード進行を把握しているかもしれませんが、全く音楽知識がない人は自分で心地よいコード進行を作るのはハードルが高いので、参考曲のコード進行を真似するのも有効です。
また、主旋律はMIDIキーボードで音を確かめながら作るのではなく、思いついたメロディを鼻歌で録音して、それを譜面に書き起こす方が早いでしょう。
メロディはふとした時に思いつくことが多いので、忘れないように小まめに録音することをおすすめします。
なお、具体的な作曲方法は以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
(4)歌詞をつける
作曲が終わったら歌詞をつけましょう。
歌詞をつける際は、以下の3つポイントを意識してください。
- 一番伝えたいメッセージを決める
- 客観的な視点を入れる
- 5W1Hを設定する
曲の概要で決めたテーマや目的からリスナーにどのようなメッセージを伝えたいのか考えましょう。
また、第三者視点を入れることでリスナーの共感を得やすくなり、同じ境遇の人から評価してもらえます。
主観的な文言が続くと曲が一人歩きしてしまい、伝えたいメッセージがリスナーに届かなくなる可能性があるので注意しましょう。
他にも、5W1Hを意識してストーリー調にすることもポイントです。
登場人物や時間軸、場所、ストーリーを歌詞に入れて、リスナーの興味を引きましょう!
人によっては作曲より歌詞から作った方がやりやすい場合もあるので、作曲作業が進まない人は先に歌詞から取り組んでもよいですよ!
(5)編曲をする
最後に編曲で楽曲の仕上げを行います。
編曲とは主旋律以外の部分の音を作ることです。
コード進行を作らずにいきなりメロディだけを制作している場合は、編曲作業でコード進行作りを行います。
編曲では曲のテンポや楽器の構成などを決めたり、楽器パートを作成したりと作業工程は一番多いです。
なかなか作業が進まない場合は、参考曲を真似しながら曲を作り上げましょう!
なお、以下の記事で編曲のやり方を紹介しているので、あわせてご覧ください。
まとめ
音楽制作には数々の工程があります。
DTMが音楽制作の主流になったことにより、音楽初心者でも音楽制作に携わることが可能です。
自分で楽曲を作ってみたいと思った人は、今回紹介した道具や音楽制作の流れを参考に挑戦してみましょう!
なお、編曲作業でつまずいて楽曲が完成しなくて困っている人は、制作会社に依頼することも有効です。
以下の記事で編曲を業者に依頼する方法を紹介しているので、あわせてご覧ください。