「ハモリの作り方がよく分からない…どうやって作るのが一番簡単?」
「ハモリを作ったけど、なんだか音程が合っていない気がする…」
ハモリを入れることで、音楽にインパクトと心地よい響きを足すことができます。
しかし、初めてハモリを作る時は音程が正しいか、どうやって作れば良いのか分からなくなってしまいますよね。
この記事では、ハモリの概要とハモリパートの作り方・練習方法、ハモリパートを作るときの注意点を解説します。
最後まで読めば、ハモリの作り方がわかり、納得のいく深みのある音楽を作れるでしょう!
目次
1.ハモリとは
ハモリとは、メインボーカルの音程と意図的にずらしたパートを組み入れて、ハーモニーを作ること。
複数の音程のメロディが同時進行することで、歌に奥行きや響きを与える手法です。
反対に同じ音程の歌を複数人で歌うことは、ユニゾンと言います。
ハモリの語源は”ハーモニー”で、ハーモニーを作る歌い方がハモリと呼ばれるようになりました。
2.ハモリパートの作り方
ハモリパートの作り方は2つあります。
- 自作する
- 音程補正ソフトを使用する
ハモリを作って、音に変化を持たせたい方は参考にしてください。
1つずつ説明していきます。
(1)自作する
ハモリを自作する場合は、以下の2つのステップでパートを作りましょう。
- メイン音源の中でハモリたいパートを決める
- メインボーカルの音声から上下に3度ずらす
音程さえ決めてしまえば、自作でも意外と簡単にハモリは作れます。
1つずつ解説するので、実践してみてください。
#1:メイン音源の中でハモリたいパートを決める
ハモリを自作で作る場合はまず、メイン音源の中でハモりたいパートを決めます。
全てのメロディでハモリを入れると、緩急がなくなり、ハモリを入れる意味があまりなくなってしまうからです。
一部ハモリを入れた方が、メリハリのあるメロディを作れます。
サビの部分のみ、などハモリを入れるパートを決めましょう。
#2:メインボーカルの音声から上下に3度ずらす
ハモリを入れる場所を決めたら、メインボーカルの音程から上下に3度ほど音程をずらしてみましょう。
一般的にハモリは3度か5度ずらします。
3度がもっと聴きやすく、メインボーカルを阻害しないと言われている音程。
5度は音程のずれが大きい分、インパクトが強くなるので、取り入れ方によっては曲の印象を変えてくれます。
5度以上ずらす場合は、響きが強くなりインパクトは大きいのですが、不協和音に聞こえることもあるので、3度から調整していくのがおすすめです。
上にハモるか、下にハモるかでも印象が変わるので、双方試してみましょう。
音程をずらして、ハモリメロディを決めて、メインの音程と合わせてみてうまくハモれているか確認してください。
(2)音程補正ソフトを使用する
自作でハモリを作るのが難しい場合は、音程補正ソフトを使用しましょう。
音程補正ソフトとは、自動で音程を修正してハモリパートを作ってくれるソフトウェアのことです。
ハモリを入れたいパートを指定するだけで、ハモリパートを自動作成できるので、音程のずらしに自信がない方や初めてハモリを作る方におすすめ。
外部音源を使用できるものなら、好きな歌手の曲にハモリパートを入れて練習することも可能です。
ピッチ調整機能がついたレコーディングツールは、以下の記事で紹介しています。
3.ハモリの練習方法3選
ハモリの練習方法を3つ紹介します。
- 作成したハモリパートの音程を覚える
- 何度も歌って練習する
- メインボーカルの音程と合わせる
せっかくハモリパートを作ったのに、上手に歌えなければ意味がありませんよね。
おすすめの練習法を紹介するので、実践してみてください。
1つずつ説明していきます。
(1)作成したハモリパートの音程を覚える
ハモリの1つ目の練習法は、作成したハモリパートの音程を覚えることです。
音程を覚えられないと、メインボーカルに引きずられてしまい、ハーモニーを生み出せません。
まずハモリパートのみを聴き込んで、完全に歌えるようになりましょう。
メインボーカルの音源は最小限に小さくした上で、ハモリパートのみを覚えてください。
(2)何度も歌って練習する
ハモリの2つ目の練習法は、何度も歌って練習することです。
音程を覚えたら、次は実際に声に出して歌ってみましょう。
頭の中でメロディを覚えられても、いざ本番でハモリを行おうと思うと、混乱することがあります。
最初はメインボーカルの音程が聞こえないように調整して歌の練習をすると、ボーカルに引っ張られづらくなりますよ。
何度もハモリパートを歌ってみて、メインボーカルの音程と同じように歌えるまで練習してください。
(3)メインボーカルの音程と合わせる
ハモリの3つ目の練習法は、メインボーカルの音程と合わせることです。
十分にハモリを覚えて練習が済んだら、いよいよメインボーカルと合わせてみます。
最初は引きずられることもあるので、その場合はもう一度ハモリのみを歌って、音程を叩き込みましょう。
メインボーカルの音量は最初は小さくして、徐々に大きくしていくと、耳が慣れやすくなります。
その上でレコーディングを行い、上手にハーモニーが作れているかを確認してください。
4.ハモリを作る時の2つの注意点
ハモリを作るときの2つの注意点を紹介します。
- 音程をずらし過ぎるとメインボーカルが目立たなくなる
- ハモリで個性を出しすぎない
ハモリの語源は、ハーモニーです。
以上の2つの注意点を守らないと、チグハグな音程になったり、音楽として不調和な印象を与えます。
1つずつ説明するので、ハモリを作るときは意識してみてください。
(1)音程をずらし過ぎるとメインボーカルが目立たなくなる
ハモリを作るときの1つ目の注意点は、音程をずらし過ぎるとメインボーカルが目立たなくなることです。
音程のずらしは3度から調整を始めるようにし、最初から5度以上はずらさないようにしましょう。
過度にずらしを行うと、不調和になってしまったり、メインボーカルよりもハモリパートの方が力強い響きになってしまいます。
結果的にメインよりハモリが目立ち、「急にメインより目立つパートが出てきたぞ?」と、聴く側は違和感を覚えるでしょう。
(2)ハモリで個性を出しすぎない
ハモリを作るときの2つ目の注意点は、ハモリで個性を出しすぎないことです。
ハモリの語源はハーモニーであり、あくまでもハモリパートはメインボーカルを支えるイメージで作りましょう。
極端にしゃくりを入れて歌ったり、音量が大き過ぎるとハモリの方が目立ってしまいます。
メインボーカルを支えて、響きを加えるイメージで歌いましょう。
録音したハモリパートを聴いてみて、メインボーカルを邪魔しないか確認してください。
まとめ
ハモリの作り方には2種類あり、自作でピッチをずらす方法と、音程補正ソフトを使う方法があります。
初心者の方や音程の取り方に自信がない方は、音程補正ソフトを使用するのがオススメです。
ハモリパートを効果的に取り入れれば、作った曲がさらに魅力的になります。
記事で紹介した練習方法を取り入れて、徹底してハモリパートを覚えて練習してみましょう。
また、ハモリはあくまでハーモニーのためのパートなので、メインボーカルを阻害しないように注意してくださいね。
ハモリパートを作って、ご自身で作曲した曲の見せ場を作ってみましょう!