「ハイトーンボイスってどんな声のことをいうの?」
「ハイトーンボイスってどうやって出すの?」
歌唱力アップを狙っている人の中には、ハイトーンボイスの習得を目指している人も多いのではないでしょうか。
実は、地声が低い人でも要点を絞って練習することで、ハイトーンボイスを出せるようになるのです!
本記事では、ハイトーンボイスの出し方と練習方法について紹介します。
この記事を読めば、ハイトーンボイスを習得して音域アップを狙うことができますよ!
目次
1.ハイトーンボイスとは
ハイトーンボイスとは、ノビのいい高音域の声のことです。
裏声などの高い声と勘違いしがちですが、実は、瞬間的に出す高音の声とはニュアンスが異なります。
高音の声でかつ、ロングトーンが特徴になっている声がハイトーンボイスです。
ちなみに、高い声の発声方法としてミックスボイスがありますが、ミックスボイスはあくまでハイトーンボイスを出すための手段であって、直接比べる対象ではありません。
ハイトーンボイスはノビのある高音の声で、ミックスボイスは高音を出すための発声方法であることを押さえておきましょう。
2.ハイトーンボイスの出し方3ステップ
ハイトーンボイスの出し方を紹介します。
初心者が押さえておくべきハイトーンボイスの出し方は以下の通りです。
順に紹介するので、ハイトーンボイスの出し方が分からない人は、この流れを意識してハイトーンボイスを出してみましょう。
(1)喉を開く
ハイトーンボイスを出すためには、喉を開いた状態でなければなりません。
高音の声を出すときに喉を絞って出す人もいますが、喉を絞って無理やり高音を出すと喉を痛める可能性が高いです。
また、瞬間的に高音の声を出すことができても、ロングトーンが弱いため、ハイトーンボイスと呼べるほどの声を出すことはできないでしょう。
ちなみに、喉を開くには、喉をリラックス状態にする必要があります。
喉を開くイメージができない人は、あくびをしている状態を思い浮かべてみてください。
あくびで息を吐ききった状態が、喉が開いている状態です。
鏡で喉の奥を見ながらあくびをしてみて、喉が開く感覚を覚えましょう。
(2)腹式呼吸を意識する
ロングトーンを意識するためには腹式呼吸をマスターする必要があります。
腹式呼吸をすることで、吐く息の量が安定するため、高音の声もしっかり伸ばすことができるでしょう。
なお、腹式呼吸のやり方は以下の通りです。
- 背筋を伸ばす
- お腹を膨らませながら鼻からゆっくり息を吸う
- お腹をへこませながら口からゆっくり息を吐く
腹式呼吸のポイントは、肺を膨らませるのではなくお腹を膨らませることです。
常にお腹を意識して呼吸するようにしましょう。
(3)頭の先から声を出す
頭の先から声を出すイメージを持ちましょう。
地声を出すときは、喉の奥から口先に向かって声が響くように感じますが、高音の声を出すときは、口蓋が響いている感覚になります。
口蓋に声をぶつけるように発声すると自然と高音が出るようになるので、腹式呼吸でしっかり息を吐きながら高音のロングトーンを意識して発声してみましょう。
3.ハイトーンボイスの3つの練習方法
ハイトーンボイスの練習方法を紹介します。
効率的にハイトーンボイスを習得するためのおすすめの練習方法は以下の3つです。
順に紹介するので、これらの練習を繰り返して、ハイトーンボイスを習得しましょう。
(1)裏声を鍛える
裏声は喉に負担をかけることなく高音域の声を出すことができるため、ハイトーンボイスの発声方法におすすめです。
ハイトーンボイスはノビのある高い声を意味しており、発声方法に縛りはないので、裏声で力強く伸びのある声が実現できれば、簡単にハイトーンボイスを手にすることができます。
以下の方法で裏声を鍛えることが可能です。
- 裏声の音域を下げる
- 一曲を裏声だけで歌う
- 地声から裏声に切り替える
裏声が細い人は、低音域の裏声が弱い傾向があるので、一番出しやすい裏声を出して、裏声を維持したまま徐々に音域を下げていきましょう。
低音域の裏声をある程度出せるようになったら、練習曲を裏声だけで歌ってみます。
裏声だけで歌えるようになった後は、地声から裏声、裏声から地声に切り替える練習をしましょう。
なお、以下の記事でファルセットの出し方を紹介しているので、あわせてご覧ください。
(2)エッジボイスを練習する
エッジボイス(声帯を閉じたまま発声すること)を練習することで、喉をいつでもリラックス状態にすることが可能です。
ハイトーンボイスは喉の力を抜くことが求められるため、自在に喉の状態をコントロールできるようになっておくと、必要なときにロングトーンが出せるようになります。
他にも、エッジボイスを習得することで、かすれ声を改善できたり表現の幅が広がったりと歌唱力アップにつながるさまざまなメリットが期待できるでしょう。
以下の記事でエッジボイスの出し方についてまとめているので、エッジボイスの練習の際は、そちらをご参照ください。
(3)ミックスボイスを練習する
ミックスボイスを練習すると、発声できる声の音域をラクに広げることができます。
ミックスボイスは、声帯を締めて喉を開いた状態で発声するのがポイントです。
ハイトーンボイスに必要な喉を開く工程を練習するのに役立ちますし、力強い高音域の声を手にすることができます。
そのため、ミックスボイスが自在に操れるようになると、裏声では出せない迫力のあるハイトーンボイスを習得することができるでしょう。
なお、以下の記事でミックスボイスの出し方について紹介しているので、練習の際にご参照ください。
まとめ
ハイトーンボイスは歌唱力アップには必須で、身につけると迫力のある歌声を手にすることができます。
喉を開いて腹式呼吸を意識することがポイントなので、今回紹介した出し方を参考に習得に挑戦してみましょう。
もし、ハイトーンボイスが出せない人は、ラクに高音域の声を出せるように、裏声やミックスボイスを練習してみてください。