メラニー法とは?発声の練習方法と5つのコツ!練習するときの注意点

「メラニー法って何?」
「地声が低くて悩んでいる。もっと女性らしい発声がしたい」

そんな方は、ボイストレーニングの手法の1つであるメラニー法に挑戦してみましょう。

しかしメラニー法はどうやったら身につくか、どのような発声をしたらよいか分かりませんよね。

この記事では、メラニー法の概要や女性の声を出すコツと練習のポイントを解説します。

最後まで読んでメラニー法を実践すれば、柔らかくて自然な女性の発声を学べるでしょう!

1.メラニー法とは?

メラニー法とは何かを説明していきます。

もともとはトランスジェンダーの女性によって編み出された方法です。

  1. ボイストレーニングで女性の声を出す方法
  2. 自然な女性の声を出せる
  3. 地声が低く悩んでいる人にも有効

それでは概要を解説します。

(1)ボイストレーニングで女性の声を出す方法

メラニー法とは、ボイストレーニングで女性の声を出す方法のことを言います。

メラニー・アン・フィリップスというトランスジェンダーの女性によって開発されました。

もともと男性が女性として生きていくにあたり、声は重要なポイントです。

男性特有の低い声を抑えて、女性のように柔らかく高い声を出したい時に使われます。

歌唱でも使われるようになり、ボイストレーニングの1つとして使われるようになりました。

こちらの動画でメラニー法でどんな声が出るか分かりやすく解説しているので、ぜひ視聴してみて下さい。

(2)自然な女性の声を出せる

メラニー法を使えば、自然な女性の声を出せます。

男性には喉仏があり、声帯で響く声が低くなりがちですが、その動きを抑えることができるからです。

女性が出す高くて柔らかな響きの声を出せるようになり、歌唱の幅も増えるでしょう。

メラニー法を学ぶことで、女性の発声を学べます。

(3)地声が低く悩んでいる人にも有効

メラニー法は男性だけでなく、地声が低く悩んでいる女性にも有効です。

声の出し方を変えるだけでいわゆる”女声”を出せ、理想の発声ができるでしょう。

声の低い女性が歌唱の時に高い声で歌うことがあるのは、この発声を学んでいるからです。

あなたが女性で地声が低いことに悩んでいる場合は、メラニー法を使ってみると良いでしょう。

2.メラニー法で女声を出す際の5つのポイント

メラニー法で女声を出す際の5つのポイントを紹介します。

  1. 声帯を締め付けるイメージを持つ
  2. 喉仏を下げて使わないようにする
  3. 鼻に息を抜くようにして声を出す
  4. 小さな目の音量で練習してみる
  5. 適度に休憩を入れる

練習の際に意識すると、自然で柔らかい発声ができるようになるでしょう。

それではメラニー法の練習の仕方を1つずつ解説します。

(1)声帯を締め付けるイメージを持つ

メラニー法で女声を出す際の1つ目のポイントは、声帯を締め付けるイメージを持つことです。

喉を締めながら歌うと自分の声が普段より高くなるのを感じますよね。

声帯はを締めれば響きの幅が限定されるため、高い声が出るのです。

メラニー法を試す時は声帯を絞めるようにして声を出すように心がけて下さい。

(2)喉仏を下げて使わないようにする

メラニー法で女声を出す際の2つ目のポイントは、喉仏を下げて使わないようにすることです。

初めは難しいと思うので、意識して喉仏を触りましょう。

手で抑えるようにして、あまり動かさないようにするのがポイントです。

喉仏の動きを抑えられると声が太く響かなくなり、細い声が出せるようになってきます。

(3)鼻に息を抜くようにして声を出す

メラニー法で女声を出す際の3つ目のポイントは、鼻に息を抜くようにして声を出すことです。

女性の発声独特の柔らかさを出すのに大事なポイントで、鼻に抜けるように声を出すと響きが変わります。

甘えたような声を意識して発声してみましょう。

鼻に抜ける声の出し方が分からない方は、口を閉じて鼻から息を吐く練習をしてみて下さい。

呼吸に集中すると、鼻から息が抜ける感覚を掴めるはずです。

その感覚を覚えた上で歌ったり発声してみて、鼻に抜ける声を出してみて下さい。

(4)小さな目の音量で練習してみる

メラニー法で女声を出す際の4つ目のポイントは、小さな目の音量で練習してみることです。

大きな声を出すと喉を締めたり、喉仏の動きを抑えるのが難しくなります。

そのため囁くような声で練習した方が、女性らしい声を出しやすいでしょう。

小声で声帯を締めて練習し、コツを掴んでから徐々に音量を上げていって下さい。

(5)適度に休憩を入れる

メラニー法で女声を出す際の5つ目のポイントは、適度に休憩を入れることです。

発声の練習で喉を酷使しやすいため、続けて行うと喉が枯れたり、痛める原因になります。

無理して練習し続けると喉の痛みが慢性化し、歌自体が歌えなくなるリスクも。

休憩を挟みながら行い、喉に違和感を感じた場合は休みましょう。

3.メラニー法で女声を出す練習法

メラニー法で女声を出す練習法を紹介します。

  1. 独学でメラニー法を試してみる
  2. ボイストレーナーに正しいメラニー法を教えてもらう

自力で練習することもできますが、喉に負担がかかる発声でもあるためプロの手を借りるのもおすすめです。

それではそれぞれの方法を説明します。

(1)独学でメラニー法を試してみる

メラニー法で女声を出す1つ目の練習法は、独学でメラニー法を試してみることです。

先ほど紹介したコツを参考にして発声の練習をし、これだと思う声が出るまで試しましょう。

まずは自分で高い声を出す感覚を掴むのが一番です。

一人で練習をしてみて、難しいようなら次の項目で解説する方法を試して下さい。

(2)ボイストレーナーに正しいメラニー法を教えてもらう

メラニー法で女声を出す2つ目の練習法は、ボイストレーナーに正しいメラニー法を教えてもらうことです。

喉を締めて発声するため、独学では喉を痛めてしまう可能性があります。

コツが掴めなかったり、喉が痛くなる場合は方法自体が間違っているかもしれません。

ボイストレーナーは発声のコツから歌唱の上達まで幅広くレッスンをしてくれます。

喉を痛めてしまう場合はプロのトレーナーに発声を教えてもらった方が、効率よくメラニー法を学べるでしょう。

4.メラニー法を練習する際の注意点

メラニー法を練習する際は、適度に休憩を入れ、連日練習しないようにしましょう。

喉を締めながら歌う発声は、慣れないうちは痛みを感じることがあります。

水分補給をしながらこまめに休憩し、異常がないか自分でもセルフチェックをしながら練習して下さい。

一度声帯に炎症が起きると火傷どころか発声自体が難しくなる可能性があるため気をつけましょう。

習得までの期間は個人差があるため、無理をせずに短時間の練習を積み重ねていくのが安全でおすすめの方法です。

まとめ

メラニー法はトランスジェンダーの方が開発した、女性特有の声を出す発声法のことです。

ボイストレーニングの1つとなっており、自分が出せない音域や響きを作り出し、歌唱力の幅を広げられます。

記事の中で紹介したメラニー法のコツを覚えて、まずは独学で実践してみましょう。

喉を痛めやすい発声法のため、休憩を入れて毎日行わないことや喉のケアを入念にして下さい。

うまくコツが掴めない方は、独学ではなくプロのトレーナーにレッスンをつけてもらうことをおすすめします。

メラニー法を学んで女性の発声を手に入れて、歌える曲のレパートリーや表現力を増やしましょう!

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