「作詞家としてデビューする方法を知りたい」
「作詞家にはどのようなスキルが要るんだろう」
作詞家としてデビューする方法を知りたいけれど、周りに相談できる人がいないためどうしたら良いのか困っていませんか?
実は、作詞家になるための方法は一つだけではありません。
さらに、プロとして活躍するためには、作詞のスキルが必要になってきます。
この記事では、作詞家になるための4つの方法、作詞家に必要な4つのスキルを解説します。
この記事を読んで、作詞家として歌詞で多くの人に想いを届けられるようになりましょう。
目次
1.作詞家とは
音楽の歌詞を作成するのが作詞家の仕事です。
音楽の作り方は、最初に曲を作り、その曲に合わせて詞をつけることの方が多く、完成した音楽に合わせて言葉をあてて行くことになります。
よって文学的センスだけでなく、音楽的センスも欠かせません。
また、曲は「Aメロ」→「Bメロ」→「Aメロ」→「Bメロ」→「サビ」というような規則性のある構成となることが多いです。
言葉の長さを合わせて揃えるテクニックや、それを支えるボキャブラリーの豊富さ、そして韻などの知識も必要となってきます。
多くの業種の人が活躍している分野でもあり、作家・放送作家・コピーライター・作曲家・ミュージシャン・タレントといった仕事をしている人が作詞したヒット曲も多数あります。
裏を返せば、それだけ競争が激しい仕事とも言えるでしょう。
(1)作詞家のスタイル
作詞家の活動には大きく2つのスタイルがあります。
- フリーランス
- 契約作家
それでは順に説明します。
#1:フリーランス
フリーランスとは、どこのレコード会社や事務所にも所属せずに働くスタイルです。
決められた労働時間もない代わりに、仕事は全て自分で取っていかなくてはなりません。
多くの実績や人脈をつけ、仕事をコンスタントに得るようになるまで根気よく続けていくことが何より大切で、最も難しいことでもあります。
フリーランスには、印税収入と買取りという2種類の収入源があります。
印税収入は、歌詞提供した楽曲の売上に対して決められた割合で支払われます。
買取りは、一曲につきいくらの作詞料というように、あらかじめ決められた金額で権利も譲渡する形です。
曲が売れるか自分が売れるかが先となるフリーランスの収入は、ある程度売れるまでは安定しないことを覚悟しなくてはいけません。
より詳しく印税について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
#2:契約作家
契約作家はレコード会社、音楽出版社や作家事務所と契約し専属で働くスタイルです。
専属契約をしていると様々な作品の募集情報が入りやすくなり、チャレンジできる幅も広がります。
このことから、専属で仕事をすることの方がメリットがあるようにも思えますが、PRをしてもらえるのも仕事に関しても全て全員に平等に与えられるわけではないことは理解しておかなくてはいけません。
当然売れやすい作家の方が仕事をもらいやすく、専属契約しているだけではお給料にはなりません。
お給料は出来高制となり、どのように契約をしたかによって変わってきます。
2.作詞家になる4つの方法
ここでは作詞家になるための4つの方法をご紹介します。
- 専門学校へ行く
- 事務所に所属する
- コンペやオーディションに参加する
- 自身で音楽活動をする
以下順に説明していきます。
(1)専門学校へ行く
音楽系の専門学校には、作詞家を目指すためのコースがあります。
専門的な知識を身につけて作詞家を目指します。
専門学校を卒業してから音楽事務所などの採用試験を受けて作詞の仕事を始めるのが一般的です。
しかし、作詞家には免許も資格も必要ないため、作詞だけでなく音楽関係の仕事をしたいという人にはおすすめです。
(2)事務所に所属する
作詞家を抱える事務所に所属する方法です。
所属するのも事務所によりますが簡単ではなく、オーディションなど審査を経てから入る場合もあれば、声をかけられてスカウトのような形で入る場合など入り方も様々です。
また、作詞家としての経験・実績が求められることは必須なのである程度作品を用意しておきましょう。
(3)コンペやオーディションに参加する
レコード会社・音楽制作会社・音楽出版社・音楽プロダクションなどが行っている作詞家募集のオーディションへ参加する方法です。
随時募集している、定期的に開催されるなど様々なので、常にウェブサイトなどでチェックしておくといいでしょう。
また、コンペに参加するのも一般的に多い方法です。
もちろんコンペに出しただけでお給料が発生するわけではなく、コンペに選ばれるのもほんの一握りの世界です。
コンペで選出されその楽曲が売れるとそこで初めて作詞家になれたと言えますので、根気よくコンペに参加し続ける精神力も必要となります。
(4)自身で音楽活動をする
作詞家になるためには、音楽業界に精通していることも重要です。
たとえば自分でバンドをしていたり、楽曲制作をしていたりすることで発表の場を広げていき、レコード会社から声をかけてもらう方法があります。
ミュージシャンとして活動していた人が、歌詞の才能を認められそのまま作詞家になるといったことも多くあります。
近年では、売り込みを専門にしている有料のプロダクションなども多くありますので、作詞家を目指すのであれば積極的に利用していくことが必要でしょう。
3.作詞家に必要な4つのスキル
ここでは作詞家になるのに必要な4つのスキルについてご説明します。
- 音楽に対する知識
- メロディに歌詞を乗せる能力
- コミュニケーション力
- 総合的な作詞・文章スキル
以下順に説明していきます。
(1)音楽に対する知識
作詞家になる上で、一般的な音楽に対する知識は持っておきましょう。
作詞家と言えども作詞だけを行うとは限らず、ときには作曲や編曲を行うこともあります。
ですので、キーやコード、コード進行などの音楽の基となる部分は抑えておきましょう。
また、作詞を依頼してきた相手と話し合ったり議論したりすることもあり、そのような際に音楽に関してきちんとした知識を有していないと、相手が不安になり依頼を取りやめてしまうかもしれません。
音楽に関わる仕事である以上、音楽的な知識が求められるケースは比較的多いということを、きちんと理解しておかなければなりません。
(2)メロディに歌詞を乗せる力
メロディに歌詞を乗せる力を持っておくことで、作詞家としての仕事の幅が広がります。
作詞家の仕事では、先に曲が決まっておりそれに合うような歌詞を作ることもあります。
このような作業では、メロディラインや雰囲気に合わせた歌詞作りを行うことが求められるので、通常の歌詞作りよりも難易度が高いです。
どれだけいい歌詞でも、メロディに合っていなければ歌詞も曲も死んでしまうことになります。
既存の歌手の曲を取り上げて、自分ならどのような歌詞を当てるかなどを想像することで、歌詞をメロディに乗せる力を磨くことが可能です。
(3)コミュニケーション力
コミュニケーション力を持っておくことで、仕事が回ってきたり、リピート率が上がります。
作詞家は仕事を行う中で、歌手・作曲家・クライアントの営業担当など、さまざまな人と関わることになります。
そのため、どのような人ともスムーズにコミュニケーションを取れる力が必要です。
作詞家の中には、自分の才能だけで勝負する職人のような人もいますが、多くの人は色々な関係者に助けられながら仕事を行っています。
関わる人に対するちょっとした心配りができるかできないかで、仕事をもらえるかもらえないかが大きく変わるので意識しましょう。
(4)総合的な作詞・文章スキル
作詞家になれる大前提として総合的な作詞・文章のスキルが必要となります。
言葉選びのセンスや人の心に刺さるような文章表現などはどんな楽曲の作詞をするにも必須のスキルです。
作詞家にとって大きな武器となるのは、ボキャブラリーです。
作詞は、アーティストが歌うことを想定した言葉の使い方や言い回しをしなくてはなりません。
曲の流れやサビの盛り上がりに合うようにインパクトのある歌詞をつけ、情景が目に浮かんだり誰もが感情移入できたりするような表現力が求められます。
色々な芸術作品や小説、映画などの映像作品など普段から接して、表現のレパートリーを蓄えておきましょう。
まとめ
作詞家になる方法は一つではありません。
また決められた資格や試験もありません。
誰しもがなれるわけではありませんが、誰でも目指せる職業でもあります。
あなたの作った歌を、みんなが口ずさむようになる日を心待ちにしています。