ピアノを使って耳コピにチャレンジ!メリットと習得までの5ステップ

「耳コピができるようになりたいが、どのように練習すればいい?」
「耳コピができるようになると何がいいの?」

このように悩んでいませんか?

実は、耳コピを習得すると単にかっこいいだけではなく音楽理論の習得や音楽レベルの向上にもつながります!

今回の記事では、耳コピの意味やメリットを解説するのに加えて、耳コピを習得するための5ステップについても紹介します。

この記事を読んで耳コピを練習し習得することで、ぜひ自身の音楽レベルをアップさせてください!

1.耳コピとは

耳コピとは、楽曲を楽譜を見ることなく耳で聴いてコピーすることを意味します。

以前は、多くの人が「欲しい楽譜が手に入らないから」という理由で耳コピを行っていました。

しかし最近では、楽曲を入力すれば自動的に楽譜をおこせるような耳コピアプリも登場し、耳コピは必ずしも必要ではなくなってきました。

そのような状況になってもなお、音楽に携わる人の中には耳コピを習得する人が多くいます。

耳コピを習得することは、楽譜なしですらすらと楽器を演奏できるため音楽上級者に見えてかっこいいことに加え、耳コピをするためにメロディーやハーモニーを注意深く聴くため、音やリズムを正確に把握する能力が鍛えられ、音楽の上達にも非常に役立つのです。

さらに、耳コピができると、音楽理論も机上の空論ではなく、実際に頭の中に音楽を奏でながら考えられるようになり、理解しやすくなります。

このように、耳コピとは曲を聴くだけで楽譜を見ることなくコピーすることを指し、音楽のレベルをアップさせるための非常に有効な手段です。

2.耳コピをするための3つの準備物

耳コピを始めるにあたり、以下の3つの準備物が必要になります。

1コピーしたい曲自分の好きな曲であれば何でも良いが、最初は複雑すぎず長すぎず、チャレンジしやすい曲から始めるのがおすすめ。
2音程を確認するための楽器音程を確認するために利用するため、ピアノのように音域が広く音程が安定している楽器が使いやすい。
3譜面に落とすための道具DAWや譜面など。DAWの中でも楽譜として記録できる機能を有するものが得におすすめ。

このように、耳コピを始めるにあたっては、コピーしたい曲・音程を確認するための楽器・譜面に落とすための道具が必要になります。

3.耳コピを習得するための5ステップ

次に、耳コピを習得するための手順を以下の5つのステップに分けて説明します。

  1. キーを特定する
  2. メロディーをコピーする
  3. ベース音をコピーする
  4. コードをコピーする
  5. リズムをコピーする

以下に、それぞれのステップの詳細を順番に説明します。

ステップ1:キーを特定する

耳コピを習得するためのステップの1つ目として、キーを特定します。

キーとは、楽曲をつかさどる音の集合のことで、日本語では「調」とも言います。

例えば、ハ長調(Cメジャー)の曲の場合、C・D・E・F・G・A・Bの7つの音で構成されているといった具合です。

このキーを特定することができれば、メロディーであれコードであれ、比較的スムーズに耳コピを進めることができます。

具体的な作業としては、キーを特定するために、いろいろな音からメジャースケール(ドレミファソラシド)を弾いてみて、一番楽曲に合うものを探します。

メジャースケールは12種類しかありませんので、一番合うものが見つかるまで順番に弾いてみても大した時間はかかりません。

このように、耳コピの第一ステップとして、いろいろな音からメジャースケールを弾いて、楽曲に一番合うキーを特定します。

ステップ2:メロディーをコピーする

耳コピを習得するためのステップの2つ目として、メロディーをコピーします。

実際にはメロディーとコードのどちらからコピーを始めても良いのですが、メロディーの方が印象的で判別しやすく、コピーしやすいのでおすすめです。

まずは聴き取りやすいものからコピーして、その音程を頼りに聴き取りにくい他の音をコピーしていけばよいのです。

ステップ1のキーを参考に、メロディーをコピーしていきましょう。

メロディーの音程・リズム・テンポ・拍子が判別できれば、メロディーのコピーの完成です。

このように、耳コピの第2ステップとして、一番聴き取りやすいメロディーからコピーを行います。

ステップ3:ベース音をコピーする

耳コピを習得するためのステップの3つ目として、ベース音をコピーします。

メロディーの次はコードのコピーと行きたいところですが、コードは複数の音を一斉に鳴らすために聴き取りが困難で、難易度が高くなりがちです。

コードの全てを一度に聴き取るのは高度なスキルを要するため、まずはコードのルート音であるベースの音を聞き取ることに集中します。

ベースの音を聴き取り安くするコツは、ベースの周波数である40~300Hzをしっかり再生できるスピーカーやヘッドフォンを利用することです。

再生ソフトに300Hz以上をカットできる機能があれば、さらにベース音を判別しやすくなります。

このように、耳コピの第3ステップとしてコードのルート音であるベース音をコピーし、次のステップにつなげます。

ステップ4:コードをコピーする

耳コピを習得するためのステップの4つ目として、コードをコピーします。

コードは複数の音が一斉に鳴り、その全てを聴き取るのは難しいため、メロディーとベースからコードを予想します。

コードはメロディーとベースの両方の音を含んでいることが多いため、この2音を鳴らしつつ足りない音を探っていきます。

ちなみに、コードは、種類や進行に一定の法則があり、コード理論としてまとめられています。

このコード理論を知っておけば、メロディーとベースの音からかなり具体的にコードを予想できるようになります。

コード理論を学んでいない方でも、一定の法則があるわけですから、多くの曲をコピーするうちにある程度コードの予想が立てられるようになってきます。

このように、耳コピの第4ステップとしてコードのコピーがあり、単純に聴くだけで全ての音を判別するのは困難ですが、メロディー・ベース音やコード理論を手掛かりにコピーを行います。

ステップ5:リズム音をコピーする

リズムパートを作る

耳コピを習得するためのステップの5つ目として、リズム音をコピーします。

リズム音には、ドラム・コンガ・タンバリンなどさまざまな楽器があります。

その中でもドラムは多くの楽曲に取り入れられ、曲全体のリズムを強調したり味付けする楽器としてなくてはならない存在です。

ドラムはさまざまな音が組み合わさってできた楽器ですので、耳コピするにあたっては、それぞれの特徴を押さえておきましょう。

バスドラム一定のパターンで鳴り続けていることが多い。シンバルとともにアクセントとして使われることもあり
ハイハット一定のパターンで鳴り続けていることが多い。ハイハットオープンが混じる場合もあり
ライドシンバル一定のパターンで鳴り続けることが多い
クラッシュシンバルフレーズの節目・ソロなどのアクセントとして使われることが多い
スネアドラム一定のパターンで鳴らすことも、ソロなどでアクセントとして使われることもあり。特徴的な音で判別しやすい
タムタムソロや即興でアクセントとして使われることが多い

このように、耳コピの第5ステップとしてリズム音をコピーし、リズムを強調したりアクセントをつけることで曲にメリハリをつけましょう。

まとめ

今回の記事では、耳コピの意味やメリットを解説するのに加えて耳コピを習得するための5ステップについても紹介しました。

耳コピを習得すると単にかっこいいだけではなく音楽理論の習得や音楽レベルの向上にもつながります。

この記事を読んで耳コピを練習し習得することで、ぜひ自身の音楽レベルをアップさせてくださいね!

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