「ボイストレーナーになるにあたり、必要な資格はある?」
「ボイストレーナーとして働くには資格をとっておいた方が良い?」
ボイストレーナーには国家資格などはなく、資格はなくてもトレーナーになれます。
しかし、実績や知名度がなければ就職できないこともあり、可能なら資格取得したいと思う方もいますよね。
この記事では、ボイストレーナーに必要な知識やスキル、取得しておくと有利な民間認定資格、ボイストレーナー資格を取得するメリットとデメリットを解説します。
最後まで読めばボイストレーナー資格の取得についての疑問が消え、取得するべきかどうか判断できるでしょう!
目次
1.ボイストレーナーに必要な資格は特になし
ボイストレーナーになるために必要な資格は特になく、経験やティーチングスキルがあればボイストレーナーの仕事につくことができます。
- ボイストレーニングの知識が必要
- 人に教える能力も問われる
ただし、誰でもなれるというわけではなく、必要な知識がありますので、その点を押さえておきましょう。
(1)ボイストレーニングの知識が必要
ボイストレーナーになるための資格はありませんが、当然ながらボイストレーニングの知識が必要です。
現職でボイストレーナーとして働いている方は、声楽の知識があり自信がボイストレーニングを受けていた人がほとんど。
ボイストレーニングを人に教えるにあたって、自分自身が過去に声楽やボーカル経験がある方が、集客効果も高いです。
(2)人に教える能力も問われる
ボイストレーナーとして働くには、人に教える力も問われます。
仮に才能に溢れた声楽家であっても、人に教えるとなると話は別です。
自分が感覚で掴んでいるスキルを人に伝える言語化能力や、モチベーションを上げるスキルが必要となります。
人に何かを教えるのは難しい物です。
自分が知っている知識を言語化し、誰かに教えて実践させるスキルが問われるでしょう。
ボイストレーナーになるにはどうしたら良いか知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
2.ボイストレーナーに有利な民間認定資格とは
ボイストレーナーになるために有利な民間認定資格を2つ紹介します。
- JAVCERT(日本ボイストレーナー認定資格)
- 各団体のボイストレーナー認定資格
上記資格は必須ではありませんが、所持しておくと就職・集客に有利です。
ボイストレーナーの民間認定資格について、1つずつ説明します。
(1)JAVCERT(日本ボイストレーナー認定資格)
JAVCERT(日本ボイストレーナー認定資格)は、ボイストレーナーの認定資格以外にもトレーナー養成を行なっている団体です。
官公庁や芸能事務所へのトレーニングの実施など実績も多く、トレーナーの業界では有名な資格といえます。
ライセンスを所持していることで、トレーナーとしての訓練を受けていることの証明となり、トレーナーとしての実力の証拠となるでしょう。
特許庁での認可も終了しており、東京・大阪・福岡の3都市で試験が受けられます。
資格取得後に一定以上のスキルがあると認められれば、JAVCERTから仕事の紹介があるなど、サポートも充実している民間資格です。
(2)各団体のボイストレーナー認定資格
JAVCERT以外にも、各団体のボイストレーナー認定資格を得るのも良いでしょう。
最も知名度が高いのはJAVCERTですが、各音楽スクールなどでトレーナー養成講座があり、卒業することで認定資格を得られます。
例えばIPCボイススタジオでは、「ボイストレーナー資格認定・養成コース」を設けており、独自のボイトレ理論の講座を受講可能。
受講後に資格が得られる形式となっています。
自宅近くのボイストレーナー認定資格講座を受講したい方や、今通っている学校で認定資格が得られる場合は、そちらの資格を取得するのもおすすめです。
3.ボイストレーナーの資格を取得するメリット
ボイストレーナーの資格を取得する2つのメリットを紹介します。
- 顧客に信頼感を与えやすい
- 就職時に最低限のスキル・知識があることの証明になる
資格取得によって仕事がしやすくなり、トレーナーとしての活動が広がります。
ボイストレーナーの資格を取得するメリットを1つずつ解説するので、資格を取得するかどうかの判断材料にしてください。
(1)顧客に信頼感を与えやすい
ボイストレーナーの資格を取得することで、顧客に信頼感を与えやすくなります。
トレーナーとしての知名度が低い場合、顧客があなたの実力を具体的に知る方法がありません。
個人としてボイストレーナーの仕事をしたい場合は、信頼感が非常に大切にです。
そこでボイストレーナーの資格があれば、ある程度のスキルがあると証明できるでしょう。
顧客も安心してボイストレーニングを受講できるため、集客に役立ちます。
(2)就職時に最低限のスキル・知識があることの証明になる
ボイストレーナーの資格を取得すると、就職時に最低限のスキル・知識があることの証明となります。
個人ではなく音楽学校などでトレーナーとして働く際は面接を受けなければなりません。
履歴書や経歴書に資格所持者であることを記載すれば、書類審査の際に採用する人があなたの実力を判断しやすくなります。
また、ボイストレーナーとしての知識を証明できるため、就職にも有利に働くでしょう。
4.ボイストレーナーの資格を取得するデメリット
ボイストレーナーの資格を取得するデメリットも説明します。
- 資格取得にお金がかかる
- 取得までに時間がかかる
- 資格があるからといって就職しやすいわけではない
ボイストレーナーの資格を取得すると就職に有利で、個人としての活動もしやすいです。
しかし、ボイストレーナーの資格取得自体のハードルがやや高く、簡単に取得できるものではありません。
ボイストレーナーの資格を取得するデメリットを1つずつ説明します。
(1)資格取得にお金がかかる
ボイストレーナーの資格取得には、受験料や更新手続きのための費用がかかります。
JAVCERTの受験比較は、5,250円ですが、その後更新の際に12,500〜31,500円の費用が必要です。
更新の方法は実技試験と研修の2つから選ぶことができ、実技試験が12,500円、研修は31,500円。
資格によって異なりますが、ボイストレーナーの民間認定資格の取得には費用が必要であり、維持費もかかる点はデメリットと言えるでしょう。
(2)取得までに時間がかかる
ボイストレーナーの資格取得のためには、一定の勉強や研修が必要です。
受験すればすぐに資格がもらえるわけではなく、勉強の時間や一定の講座を受講する必要があります。
ボイストレーナー資格の取得には費用と時間が必要であり、簡単に取得できる物ではありません。
(3)資格があるからといって就職しやすいわけではない
ボイストレーナーの資格を取得すれば、必ず就職できるわけではありません。
音楽学校に就職するには、資格と共に実績なども必要とされる場合があります。
大手の音楽学校では質の高い講師を求めているため、経験が浅いと就職できないこともあるでしょう。
また個人でボイストレーナーとして働く場合も同様で、資格に加えて知名度・実績もある程度必要です。
ボイストレーナーの資格があればすぐに就職・独立できるわけではなく、実績づくりも必要となる点に注意しましょう。
まとめ
ボイストレーナーに必須の資格はありませんが、民間認定資格を受験できます。
資格取得をしておけば、仕事の紹介が受けられるなどメリットもあるため、金銭的に余裕があるなら取得しておきましょう。
記事の内容を参考にして、ボイストレーナーの資格が必要かどうか考えてみてくださいね!