「ダイアトニックコードってどうやって覚えればいいの?」
「ダイアトニックコードを覚えるときのコツってあるの?」
音楽を勉強している人の中には、ダイアトニックコードが覚えられずに苦労している人も多いのではないでしょうか。
ダイアトニックコードはたくさんあるので覚えるのは大変ですが、実はコツさえ把握していれば効率的に覚えることができるのです!
本記事では、ダイアトニックコードの覚え方と覚えるときのコツを紹介します。
この記事を読めば、効率的にダイアトニックコードを覚えることができますよ!
なお、ダイアトニックコードの特徴を以下の記事で紹介しているので、知識を深めたいときにあわせてご覧ください!
目次
1.ダイアトニックコードの覚え方4ステップ
ダイアトニックコードの覚え方を紹介します。
ダイアトニックコードを覚える流れは以下の通りです。
順に紹介するので、流れに沿ってダイアトニックコードを覚えてみましょう!
なお、以下の記事でダイアトニックコードを一覧にして紹介しているので、あわせてご覧ください。
(1)ダイアトニックスケールを理解する
ダイアトニックコードを覚えるには、まずダイアトニックスケールを理解することが重要です。
ダイアトニックスケールとは、鍵盤上にある12音の中のうち「ドレミファソラシ」と聴こえる7つの音の並びのことで、以下のような規則性に則っています。
全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音
半音:基点となる音の隣の音
全音:基点となる音から1音飛ばした音
ダイアトニックコードは、ダイアトニックスケールの音から構成されているので、ダイアトニックスケールを把握することで自分でダイアトニックコードを導くことが可能です。
頭の中で鍵盤をイメージして、どの音から始まっても「ドレミファソラシ」と聴こえる音の並びを書き出せるようになりましょう!
なお、以下の記事でダイアトニックスケールをまとめているので、あわせてご覧ください。
(2)ダイアトニックコードのルールを覚える
ダイアトニックスケールを理解したら、次にダイアトニックコードのルール(規則性)を覚えます。
ダイアトニックコードのルールはメジャーキーとマイナーキーでは以下のように異なるので注意が必要です。
メジャーキー | Ⅰ→Ⅱm→Ⅲm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅶm(♭5) |
マイナーキー | Ⅰm→Ⅱm(♭5)→Ⅲ♭→Ⅳm→Ⅴm→Ⅵ♭→Ⅶ♭ |
メジャーキーを覚えれば、応用してマイナーキーにすることができるので、まずはメジャーキーのダイアトニックコードのルールを覚えることをおすすめします。
ローマ数字が見慣れるまでは混乱するかもしれませんが、何度も目を通して度数表記(キーコードから何番目のコードかを表したもの)に慣れましょう!
(3)ダイアトニックコードを自分で導く
ダイアトニックコードのルールを覚えたら、キーを特定して自分でダイアトニックコードを導きます。
キーが判明していれば音楽初学者でも簡単にダイアトニックコードを割り出すことが可能です。
ダイアトニックコードを特定するときには以下の手順で行います。
- キーを特定する
- そのキーのダイアトニックスケールを順番に書き出す
- ダイアトニックスケールの音を順番通りにダイアトニックコードのルールに当てはめる
たとえば、Dメジャーキーのダイアトニックコードを割り出すには以下の通りです。
- 特定するキーをDとする
- Dメジャーキーのダイアトニックスケールを書き出す:「D→E→F♯→G→A→B→C♯」
- メジャーキーのダイアトニックコードのルールに当てはめる:「D→Em→F♯m→G→A→Bm→C♯m(♭5)」
ダイアトニックスケールとダイアトニックコードの規則性を覚えるだけで、メジャーキーやマイナーキーのダイアトニックコードをいつでも導き出せるようになります。
最初は時間がかかるかもしれませんが、何度も繰り返すうちに自然とダイアトニックスケールが思い浮かぶようになるので、初めから覚えようとするのではなく自分で導くことを意識しましょう!
(4)使用頻度の高い順に覚えていく
ダイアトニックコードを導く頻度が高い順に覚えていきます。
何度もダイアトニックコードを導くうちに、頻繁に出てくるキーがいくつかあるはずです。
たとえば、CやAmなど多くの楽曲で使われるキーはある程度偏っています。
ほとんど使わないダイアトニックコードを先に覚えても、使用頻度が低ければすぐに忘れてしまうので、よく使われるキーのダイアトニックコードから覚えていきましょう!
2.ダイアトニックコードを覚えるときの3つのポイント
ダイアトニックコードを覚えるときのコツを紹介します。
今回紹介するポイントは以下の3つです。
順に紹介するので、効果的にダイアトニックコードを覚えましょう!
なお、コード進行の覚え方について以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
(1)ローマ数字に慣れる
ダイアトニックコードを覚えるには、ローマ数字に慣れるのがポイントです。
ダイアトニックコードの規則性はローマ数字の度数表記でされるので、ローマ数字の区別がつかなければ覚えるのに苦労します。
普段の生活でローマ数字を使う機会は少ないので、ⅣとⅥがどちらなのかわからなくなる人も多いでしょう。
何度も使ううちに自然と使いこなせるようになるので、以下の表を参考にしながらローマ数字を見る機会を増やすことをおすすめします!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵ | Ⅶ |
(2)全てのダイアトニックコードを覚えない
全てのダイアトニックコードを覚えようとしないことも重要です。
キーごとのダイアトニックコードの使用頻度に差があるので、全てのダイアトニックコードが均等に使われているわけではありません。
マイナーキーコードに比べるとメジャーキーコードの方が使用頻度は高く、メジャーキーの中でもE♭よりもGの方がよく見ます。
一度に全てのダイアトニックコードを覚えようとすると頭がパンクするので、自分が必要とするダイアトニックコードを覚えましょう!
(3)マイナーコードはメジャーコードを発展させる
マイナーキーのダイアトニックコードは素直に覚えずに、メジャーキーのダイアトニックコードから発展させましょう。
メジャーキーとマイナーキー合わせて24種類あるので、マイナーキーのダイアトニックコードまで覚えようとすると時間と労力が必要です。
マイナーキーのダイアトニックコードは、メジャーキーのダイアトニックコードの構成音を少し変化させたり並び替えたりすることで導くことができます。
マイナーキーで覚えることは最小限にして、メジャーキーからいつでも導けるようになりましょう!
なお、以下の記事でマイナーキーのダイアトニックコードの導き方を紹介しているので、あわせてご覧ください!
まとめ
ダイアトニックコードは数が多く覚えるのが大変なので、効率良く勉強する必要があります。
ダイアトニックコードで覚えることは最小限にして、自分で導けるようになるのがおすすめです。
今回紹介した3つのコツを参考にして、なるべく労力を割かずに効率良く覚えましょう!
なお、ダイアトニックコードを使ったコード進行の作り方を以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください!