アーティストの年収はどのくらい?年収事情と収入の3つの種類

「アーティストの年収はどの程度なの?」
「アーティストは具体的にどのような収入を得ることができるの?」

このように悩んでいませんか?

アーティストの年収は実力次第でピンキリですが、ひとたび有名アーティストになれば一般人では稼ぐことのできないような大きな収入を得ることができる夢のある職業です!

今回の記事では、アーティストの年収がどの程度なのかを解説するとともに、アーティストの収入の3つの種類についても紹介します。

この記事を読んでアーティストの年収について理解し、チャレンジしたいと思われた方は、ぜひアーティストを目指してがんばってください!

1.アーティストの年収

アーティストの年収は実力次第で大きく異なり、平均でいくらという金額を出すことはできませんが、第一線で活躍するアーティストは年間数千万円~数億円も稼ぐといわれる、夢のある職業です。

例えば、日本を代表する男性アーティストとして1990年代からヒット曲を連発し続け、今も第一線で活躍を続ける福山雅治さんは、推定年収7億円程度と言われています。

福山雅治さんは、歌手以外に俳優・ラジオパーソナリティなど多方面に活躍されていることもあり、日本国内の歌手の中で一番高額の年収を稼いでいると予想されます。

一方、アーティストとして活動していても、音楽活動で得られる収入が年間100万円未満という方も多く存在します。

実際には一部の有名アーティストを除けば、音楽活動だけでは生計を立てられず、アルバイトや副業をしながら夢を追いかけているアーティストが大半です。

https://fmsp.amob.jp/mob/index.php?site=F&ima=0820

ちなみに、福山雅治さんも歌手を夢見て上京してから、オーディションに合格して俳優・歌手として活躍するまでの間には、木材屋でアルバイトをする下積み時代があったと公言されています。

今や日本で一番稼ぐアーティストでも、下積みのアルバイト時代を経験していたというエピソードは親近感がわきますね。

このように、アーティストは完全実力主義で、音楽活動だけで生計を立てられる人は一握りの厳しい世界ですが、一度ヒット曲を生み出すと一般的な職業では得られないほどの多額の報酬を受け取ることのできる夢のある職業でもあります。

2.アーティストの収入の3つの種類

小室進行

次に、アーティストの収入にはどのような種類があるのかを、以下の3つの項目に分けて紹介します。

  1. アーティスト印税
  2. ライブ収入・グッズ等の売上
  3. CM・宣伝媒体・イベント等の出演料

順番に説明します。

(1)アーティスト印税

アーティストの収入の1つ目に、印税が挙げられます。

印税とは、著作物を使用する人が著作権を持つ人に対して支払う著作権料のことです。

アーティストに関連する印税には、大きく著作権印税と原盤印税の2種類があります。

それぞれの概要は以下の通りです。

印税の種類受取手概要割合
著作権印税作詞・作曲者テレビやラジオなどでその楽曲を使用するときに支払われる印税CDは定価の6%、ライブは定価の5%程度
原盤印税アーティストCDの売上に応じてCD原盤制作者(レコード会社、音楽出版社、芸能プロダクションなど)に支払われる印税定価の12~16%程度を関係者で分配

このように、著作権印税は作詞・作曲者だけに受け取る権利が発生し、歌い手や演奏家が受け取れる印税は原盤印税のみとなります。

また、原盤印税に関しては、グループで活動している場合にはアーティストが受け取れる金額をまたそのメンバーの間で分配しなければなりません。

このことから、印税に関していえば、作詞・作曲をしているかどうかや何人で活動しているかで大きく収入が異なることがわかります。

また、最近はCD販売よりも定額制音楽配信サービス(サブスク)による配信が主流になってきていますが、CDに比べて配信の方が受け取る報酬の割合が低く、印税収入は昔に比べて減ってきている傾向にあります。

とはいえ、印税は楽曲リリース後も長期に渡ってアーティストに利益をもたらしてくれる、非常に重要な収入源です。

作詞・作曲の印税についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

【印税の話】作詞・作曲における2種類の印税と仕組みを徹底解説!

2020.07.29

このように、アーティストの収入には印税があり、リリース後も長期に渡って利益をもたらしてくれる重要な収入源です。

(2)ライブ収入・グッズ等の売上

アーティストの収入の2つ目に、ライブ収入・グッズ等の売上が挙げられます。

有名なアーティストは固定ファンが多く、一度のライブでの動員数が多いうえにチケット代のほかにグッズの販売額も見込めるため、一度のライブツアーで数千万から数億もの売上を出すことがあります。

CD売上低迷の影響で、先に紹介した印税が減少傾向にある中、ライブ収入・グッズ等の売上はアーティストにとって一番の収入源になりつつあります。

ただし、ライブの開催には会場費・人件費・機材セット費などといったさまざまな経費が発生します。

そのため、しっかりした計画をたててチケット代やグッズ収入で収益を稼がないと、逆に赤字になってしまうケースもあるため注意が必要です。

ちなみに、新人アーティストの場合には、報酬を出演料という形でもらえず、一定のチケットノルマを超えてチケットを販売できた際の売上を、報酬として受け取れるケースがあります。

このような際には、固定客が少なくチケットをさばききれず、報酬を受け取るどころかノルマに足りないチケット代を自分で持ち出さなければならないというような厳しい場面にも出くわす可能性もあります。

このように、アーティストに売上にはライブ収入やグッズ等の売上があり、固定ファンの多い有名アーティストにとっては大きな収入源となります。

(3)CM・宣伝媒体・イベント等の出演料

アーティストの収入の3つ目に、CM・宣伝媒体・イベント等の出演料が挙げられます。

アーティストとしての知名度が上がり、CMなどの宣伝媒体に出演することになれば、数千万円規模の莫大な契約料が支払われることがあります。

さらにCMに自身の楽曲を使ってもらうことで楽曲の宣伝にもつなげられるタイアップ広告という形態をとってもらえるケースもあります。

ただし、CMに出演するには有名であることに加えて好感度が高いことも必須で、数あるアーティストの中からクライアント企業に抜擢してもらえる運も必要です。

その他に、アーティストとしての知名度を生かしてイベントに出演することでイベント出演料をもらえることもあります。

イベント出演料は知名度によりピンキリですが、ひとたびテレビに出るほど有名になったアーティストであれば、地方のさまざまなイベント出演で出演料を稼ぐ機会を得られるでしょう。

ちなみに、テレビの歌番組への出演料は、意外にも0円というケースが多くあります。

テレビの宣伝効果は大きいため、出演料がもらえなくても出演したいというアーティストが多く、協力出演という形が成り立つためです。

このように、アーティストの収入の3つ目に、純粋な音楽活動から離れてCMや宣伝活動、イベント出演などにより報酬を得るという方法があります。

まとめ

今回の記事では、アーティストの年収がどの程度なのかを解説するとともに、アーティストの収入の3つの種類についても紹介しました。

アーティストの年収は実力次第でピンキリですが、有名アーティストになれば一般人では稼ぐことのできないような大きな収入を得ることができる夢のある職業です!

この記事を読んでアーティストの年収について理解しチャレンジしたいと思われた方は、ぜひアーティストを目指して頑張ってください!応援していますよ。

【歌手になるには】有名アーティストの歌手になるまでの3つの事例

2021.02.05

関連記事