「知っておくといい作曲のコツってあるの?」
「音楽初心者がスムーズに作曲するにはどうしたらいいの?」
初めて作曲をする人の中には、なるべくスムーズに作曲したいと思っている人も多いのではないでしょうか。
作曲は難しいイメージがあるかもしれませんが、実はいくつかのポイントを踏まえて作曲をすると、思いのほかスムーズに曲が作れるのです!
本記事では、初心者向けの作曲のコツやおすすめの作曲するまでの流れを紹介します。
この記事を読めば、音楽初心者でも作曲作りを楽しめるようになりますよ!
なお、楽曲制作の基本ルールについて以下の記事にまとめているので、あわせてご覧ください。
目次
1.初心者でも作曲をするための5つのコツ
初心者でも作曲をするためのコツを紹介します。
知っておくべき作曲のコツは以下の5つです。
順に紹介するので、作曲をする前に頭に入れておきましょう。
(1)メロディはサビから作る
メロディはサビから作るのがおすすめです。
サビを先に作ることで、AメロとBメロをサビに持っていくための盛り上げりを作りやすくなります。
サビを作るときは、短くて覚えやすいフレーズを2回以上繰り返すことを意識してみましょう。
頭に残りやすい曲はサビに特徴があるので、サビのメロディを作って後からAメロとBメロでバランスをとるようにすると、印象的な曲が仕上がります。
(2)オリジナルにこだわらず王道の展開で作る
曲の構造を考えるときは王道の展開を使いましょう。
一般的な王道の曲の構造は以下の展開です。
- イントロ
- Aメロ → Bメロ → サビ
- 間奏
- Aメロ → Bメロ → サビ → Cメロ
- 間奏
- 小サビ → 大サビ
- アウトロ
2番のサビの後のCメロまで考える余裕がない場合は、すぐに間奏を入れてもよいです。
曲作りに慣れるまでは複雑な構成にせずに、分かりやすい展開を心掛けましょう。
(3)イントロの長さを短めにする
イントロの長さを短めにすることも重要です。
作曲初心者はイントロを長くしがちで、歌に入る前にリスナーの気持ちが切れてしまうことがあります。
Aメロからサビまでのメロディを作らなければならず、不慣れな作業を続けるので、なるべくイントロやアウトロを作る負担を減らした方がよいです。
イントロを短くして、メインのメロディ作りに集中しましょう。
(4)展開ごとにリズムを変える
Aメロ、Bメロ、サビの展開ごとにリズムを変えましょう。
初心者は最初から最後まで同じリズムで、曲の展開が一定になりがちです。
曲の始めは4分音符のリズムで緩やかに、曲の盛り上がりが最高潮になるサビでは16分音符で小刻みにメロディを刻んで激しさを演出するなど、リズムを変えてメロディの印象を変えることを意識しましょう。
(5)最初の発想に固執しない
最初に思いついたアイデアに固執しないことも曲作りのポイントです。
1つのアイデアに固執してしまうと、壁にぶつかってしまうとなかなか作業が進まなくなってしまいます。
そのため、最初の段階でしっくりくるアイデアを閃いても、必ずしも最後まで残す必要はないということです。
たとえば、コード進行が完成しメロディを作り上げる段階で、メロディ作りが停滞してしまった場合、新しいメロディのアイデアだけを出そうとするのではなく、コード進行から見直すことも重要なのです。
メロディ作りに詰まっている部分のコードの展開を変えるだけで、思い悩んでいたのが嘘のように新しいメロディが思い浮かぶことがあります。
最初のアイデアを活かすことも重要ですが、既存のアイデアを捨てる勇気も持ちましょう。
2.初心者におすすめの作曲の流れ
初心者におすすめの作曲までの流れを紹介します。
作曲の流れは以下の通りです。
順に紹介するので、作曲の参考にしましょう。
なお、作曲のやり方について以下の記事にまとめているので、あわせてご覧ください。
(1)既存曲をDAWに打ち込む
作曲を始める前に、既存曲をDAWに打ち込む作業をして使い方に慣れましょう。
DAWとは、パソコンで楽曲制作をするためのソフトウェアのことで、作曲をするためにはDAWを使いこなす必要があります。
そのため、好きな曲のスコアを手に入れてDAWに打ち込み、曲を再現してみましょう。
DAWに付属の音源から好きな楽器を選び、五線譜に沿って打ち込むだけです。
DAWを打ち込む内に、音符によってどのようなリズムが生まれるのかを把握することができます。
音楽初心者はリズム感やDAWスキルが伴っていないことが多いので、DAWの使い方を練習しながら音楽の基礎を身体に叩き込みましょう。
なお、以下の記事におすすめのDAWを紹介しているので、あわせてご覧ください。
(2)ミキシングで原曲に近づける
DAWの使い方に慣れてきたら、ミキシングの練習をしましょう。
ミキシングとは複数の音源を混ぜることで、1つの音源をDAWに打ち込むだけでは、原曲のようなサウンドを出すことはできません。
原曲に近づけるためには、ミキシングを行い音の重厚感を出す必要があるのです。
そのため、DAWに打ち込んだ音源を使って原曲に近づけるようにして、ミキシングの練習をしましょう。
ミキシングに慣れていなければ作業が停滞する可能性があるので、作曲に取り掛かる前に難なくミキシングができるようになっておくことをおすすめします。
ミキシングの方法は書籍やYouTubeで学べるので、空いた時間を使って知識を深めていきましょう。
作曲を繰り返す内にミキシングはできるようになるので、もし、スキルの習得に時間がかかるようであれば、ミキシングの工程を飛ばして単音で作曲に進むのも有効です。
(3)遊び感覚で作曲をする
初心者にとって作曲で重要なのは楽しむことなので、深く思い詰めずに遊び感覚で作曲をしましょう。
音楽の感覚やスキルが身についていない状態から、クオリティの高い曲はなかなかできません。
狙って満足のいく曲を作ることは難しいので、曲作りそのものを楽しむことをおすすめします。
いくら素晴らしい曲ができても完成するまでの過程が苦しければ、心が折れて作曲をやめる人も出てくるかもしれません。
プロであれば良曲を作ることが求められますが、初心者は自分の好きなように作曲をすればよいのです。
つらい思いをして良曲を作るより、曲のクオリティは低くても曲を完成させ、達成感や作曲の楽しさを経験できれば、次につながる可能性が高いでしょう。
何曲も作ることで自然とクオリティは上がってくるため、「初心者だからクオリティの低い曲ができて当たり前」と開き直って、1曲を作り上げることを目標に取り組んでみてください。
まとめ
音楽初心者でも作曲をすることはできます。
ベテランになるほど常識に囚われてしまいがちになるので、作曲初心者の方が斬新な曲が出来上がることもあるのです。
もし、作曲に挑戦するときは、今回紹介した5つのポイントを意識してみてください。
また、作曲前にDAWやミキシングの練習をしておくと、作曲作業で困惑することが減りますよ。
何曲も作る内に音楽感覚やスキルは身についてくるので、初めは曲の出来は気にせずに作曲を楽しむことを意識しましょう。
なお、以下の記事に作曲に必要な機材についてまとめているので、あわせてご覧ください。