「照明スタッフになるには?」
「照明スタッフになったら、どんなキャリアパスが目指せるの?」
照明スタッフとは舞台やコンサート、テレビで照明を扱って演出を担当する技術者のことです。
美しい照明演出で演者や観客を盛り上げる、舞台やコンサートには欠かせない存在です。
この記事では照明スタッフになるにはどうしたらよいか、照明スタッフの仕事内容とキャリアパス、資格について解説します。
最後まで読めば、照明スタッフになる方法や未来のキャリアのことまで全てわかるでしょう!
目次
1.照明スタッフになるには?
照明スタッフになるにはどうしたらよいか3つの方法を紹介します。
- 専門学校から照明関係の会社へ入る
- アルバイトで照明を扱う仕事に就く
- 未経験OKなライブハウスなどで働く
舞台やコンサートの照明スタッフになりたい人は参考にしてください。
(1)専門学校から照明関係の会社へ入る
照明スタッフになるには、専門学校から制作会社や照明技術の会社へ入社するのが一般的です。
専門学校で舞台照明や演出について学んだ人が、照明スタッフになるケースが多いです。
(2)アルバイトで照明を扱う仕事に就く
照明スタッフのアルバイトから、正社員に登用されるケースもあります。
舞台やライブハウスでアルバイトするうちに照明技術を身につけ、そのまま正社員になる事例です。
(3)未経験OKなライブハウスなどで働く
ライブハウスなどでは、未経験から照明スタッフのアシスタントを募集しているところがあります。
アシスタントで経験を積んでから、照明技術の会社や制作会社へ転職も可能です。
2.照明スタッフの仕事内容
署名スタッフの仕事内容を簡単に説明します。
- 照明のプランニング
- 照明機材を搬入・セッティング・撤去
- 舞台演出に合わせて照明を動かす
具体的に自分がどんな仕事をするのか理解しておきましょう。
(1)照明のプランニング
現在の味の素スタジアムです。照明スタッフさんによるシュート作業が行われています✴︎#Bz#Bz35th#Pleasure2023#STARS#味の素スタジアム pic.twitter.com/xcCJ203wCv
— B’z Pleasure (@Bz_Pleasure35th) August 17, 2023
照明スタッフの仕事内容は、照明のプランニングです。
コンサートやライブの企画に合わせて、照明演出を考えます。
上記はB’zのコンサートの照明スタッフが、プランニンング通りに照明が動くかテストしている様子です。
上記のような演出も照明スタッフにて考案することとなります。
(2)照明機材を搬入・セッティング・撤去
遅い時間に差し掛かって来ていますが、場内では引き続き照明スタッフさんによるシュート作業が行われています✨#Bz#Bz35th#Pleasure2023#TOKYO#有明アリーナ pic.twitter.com/VbrgotdXxE
— B’z Pleasure (@Bz_Pleasure35th) July 28, 2023
会場に照明機材を搬入してセッティングし、撤去するのも照明スタッフの仕事です。
照明技術の専門会社が所有している機材を車などで運び、会場にセッティング。
リハーサルなどで正確に照明を照射できるように設定します。
(3)舞台演出に合わせて照明を動かす
🎪劇場通信🎪#ミュージカルマチルダ 全公演が終了しました!
🙌最後に照明スタッフさんから素敵なメッセージが✨
これまで「マチルダ」を支えてくれた皆様、ありがとうございました! pic.twitter.com/eeMBgrpEFW
— 【公式】ミュージカル『マチルダ』 (@Matilda2023JP) June 4, 2023
本番では事前の打ち合わせ通りに、照明を動かしていきます。
機材によっては事前に照明の動きを打ち込んでいき、自動的に照明が切り替えることも可能です。
上記のX投稿のように舞台に臨場感が出るように照明の色を変化させたり、光の演出で舞台に躍動感を出すのが照明スタッフの主な仕事となります。
3.照明スタッフの年収
照明スタッフの年収は働くエリアによって幅があり、地方だと年収は380万円程度です。
一方で都内では600万円以上も目指せるなど、地域によって差があります。
照明スタッフの年収は非常に高いとはいえませんが、都内の方が舞台やコンサートが開催される機会も多いので、都会で就職先を探すとよいでしょう。
4.照明スタッフのキャリアパス
照明スタッフのキャリアパスについて解説します。
照明スタッフとして入社した後はアシスタント業務がメインの仕事となり、機材の運搬やセッティング、撤収がメイン業務です。
その後機材の扱い方を徐々に教えてもらい、メインの照明を任せてもらえるようになります。
この頃には機材の扱いにも慣れているので、より大きな制作会社へ転職するなどしてキャリアアップを目指せます。
5.照明スタッフになりたい人が取得しておくべき資格
照明スタッフになりたい人が取得しておくと有利な資格は「照明技術者技能認定」です。
「日本証明家協会」の認定資格で、ステージ上で照明演出をする技能があると証明できます。
- 照明設計
- 照明器具の配置
- 照明機器の保守
- 管理方法
- 照明調光操作
技術レベルによって1級と2級に分かれており、2級を受けるにはテレビ照明の実務経験が1年以上あることが求められます。
また1級の受験には2級取得後に3年以上の照明実務経験が必要です。
必須の資格ではありませんが、テレビ照明の実務をしている方は取得しておくと今後のキャリアに有利に働きます。
6.照明スタッフになりたい人向けのよくある質問
照明スタッフになりたい人に向けて、よくある質問を4つまとめました。
- 未経験から照明スタッフになれますか?
- 照明スタッフに向いている人とは?
- 照明スタッフはきついですか?
- 照明スタッフの休日はいつですか?
1つずつ回答していきます。
(1)未経験から照明スタッフになれますか?
未経験から照明スタッフになれますが、最初はアシスタントとしてバイトでの雇用になるケースが多いです。
中途採用の場合は経験者優遇の企業が多いため、非正規雇用枠を狙うとよいでしょう。
照明スタッフの求人を多く扱っているサイトを知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
(2)照明スタッフに向いている人とは?
照明スタッフに向いている人は、重い照明機材を運搬できる体力があることに加えて、芸術的なセンスや細かな変化に気づける能力が求められます。
舞台演出を担当するうえで、機材の扱いについての知識も必要です。
照明スタッフに向いている人の特徴についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
(3)照明スタッフはきついですか?
担当する会場やイベント内容によりますが、基本的に体力が求められる仕事だと思ってよいでしょう。
照明機材を運搬・撤去する体力に加えて、イベントは夜間に開催されるケースが多いため昼間から深夜までと長時間働くことが多いです。
(4)照明スタッフの休日はいつですか?
照明スタッフの休日は不定期で、シフトを組んで交代で休む場合が多いです。
イベントの開催が土日になるケースが多いため、基本的に土日以外の平日に休みをとります。
まとめ
照明スタッフになるには専門学校を卒業して正社員として就職するか、非正規雇用から正社員登用を狙う方法が一般的です。
アルバイトからの昇格も多い仕事のため、照明技術に知見がない方はまずライブハウスやコンサートホールで照明技術を学びましょう。
また今後のキャリアパスを考えて、「照明技術者技能認定」を取得するのもおすすめです。
記事の内容を参考にして照明スタッフのなり方を学び、舞台を盛り上げる一員として働きましょう。