「レーベル立ち上げって個人でもできるの?」
「レーベルを立ち上げるメリットは?メジャーレーベルと何が違う?」
レーベルとは、レコード会社の中に存在する部署のようなものです。
自主レーベルを立ち上げれば、自分たちで自由に音楽活動ができますが、大手のような知名度がないため、集客が難しいというデメリットも。
本記事では、レーベルの概要や種類を解説し、自主レーベルを立ち上げるメリットとデメリット、立ち上げ方を解説します。
最後まで読めば、レーベルの概念を理解でき、自主レーベルを立ち上げる方法もわかるでしょう!
目次
1.レーベルとは?
レーベルとは何かを解説します。
- レーベルはレコード会社の部署の1つ
- レーベルの種類
自分でレーベルを立ち上げたいと思っている方、またはデビューの方法を模索している方は、まずレーベルを理解しましょう。
(1)レーベルはレコード会社の部署の1つ
レーベルとは、レコード会社の部署の1つです。
レコード会社の中に複数のレーベルが存在し、アーティストと契約してCD制作や販売のサポートを行っています。
例として、有名なavexの中にも、複数のレーベルが存在します。
- avex trax
- rhythm zone(クラブ系J-POP)
- cutting edge(ロック・レゲエ・ヒップホップ)
- avex-CLASSICS(クラシック)
レーベルごとに担当する音楽ジャンルが異なり、それぞれ売り出すアーティストが違います。
(2)レーベルの種類
レーベルはレコード会社の部署の1つと説明しましたが、実はさらに種類が分かれます。
- メジャーレーベル
- インディーズレーベル
- 自主レーベル
個人でレーベルを立ち上げることも可能です。
レーベルの種類を1つずつ解説するので、知識として頭に入れておきましょう。
#1:メジャーレーベル
メジャーレーベルとは、日本レコード会社協会に参加している会社のレーベルを意味します。
アメリカでは、以下の3つのレーベルのみがメジャーと呼ばれ、他は全てインディーズです。
- ユニバーサルミュージック
- ソニー・ミュージックエンタテインメント
- ワーナー・ミュージック・グループ
上記3つの会社の傘下にあるレーベルのみがメジャーと呼ばれ、日本とは基準が違います。
日本では大手事務所の傘下にあるレーベルの総称が”メジャーレーベル”です。
#2:インディーズレーベル
インディーズレーベルは、メジャーレーベル以外のすべてのレーベルを意味します。
大手の傘下に入らず、独立して活動しているレーベルはすべてインディーズです。
超有名アーティストも、インディーズに所属しているケースがあります。
- HY
- ゴールデンボンバー
- モンゴル800
インディーズはマイナーなイメージがありますが、単に大手レコード会社の傘下ではないだけです。
独立してマネージメントやレーベル活動をしているレーベルの総称がインディーズです。
インディーズレーベルについてはこちらの記事でも紹介しています。
#3:自主レーベル
自主レーベルは、インディーズの1つであり、自分で立ち上げると宣伝すれば”自主レーベル”を運営していることになります。
バンドを立ち上げて、個人でレーベル立ち上げすれば、自主レーベルの完成です。
例として自主レーベルで活動しているアーティストを紹介します。
- GLAY
- ORANGE RANGE
- 槇原敬之
デビュー時はメジャーレーベルに所属していましたが、独立して自主レーベルを設立しています。
2.自主レーベルを立ち上げるメリットとデメリット
自主レーベルを立ち上げるメリットとデメリットを比較しました。
- 自主レーベルを立ち上げるメリット
- 自主レーベルを立ち上げるデメリット
自主レーベルの立ち上げには、メリットもありますが、苦労もするでしょう。
デメリットも把握した上で、自主レーベルを立ち上げましょう。
(1)自主レーベルを立ち上げるメリット
自主レーベルを立ち上げるメリットは2つあります。
- 自主レーベルは自由度が高い
- マージンを引かれない
自分たちで自由に活動できることや、収入面でもメリットになるケースがあります。
メリットを1つずつ説明しますので、後ほど説明するデメリットとも比べてみましょう。
#1:自主レーベルは自由度が高い
自主レーベルでの活動は、制約がありません。
メジャーにしろインディーズにしろ、レーベルとの契約をする場合は、契約内容に活動が縛られます。
プロデュースや売り出し方、楽曲の方向性について、口を出されることがあるでしょう。
その点自主レーベルは自分たちがプロデュースも兼ねるため、自由度が高く好きに活動できます。
#2:マージンを引かれない
自主レーベルで上げた収益は、経費以外は全て収入となります。
レーベルに所属すると、マネジメント料などを事務所に引かれた分が収益です。
関わる会社が多いほど、収益を分配する人数が増えます。
しかし自主レーベルでは、経費を払えば残りは自分たちで分配するだけです。
音楽の売り上げが収入に直結しやすくなるため、活動モチベーションも上がるでしょう。
(2)自主レーベルを立ち上げるデメリット
自主レーベルを立ち上げれば、自由に活動できて収益も自分たち次第で増やせます。
しかし、デメリットがあることを忘れないようにしましょう。
- 音楽制作の資金集めが必要になる
- 知名度がないため集客が難しい
自主レーベルの立ち上げは魅力的ですが、デビューから自主レーベルでは、そもそも売れない可能性も。
デメリットも把握した上で、自主レーベルの立ち上げを検討しましょう。
#1:音楽制作の資金集めが必要になる
自主レーベルは、マネジメントや営業活動、売り出しのための経費は全て自分たちで用意します。
メジャーのように、レーベル側で人材や機材を用意してくれることはありません。
そのため、そもそも資金力がなければレーベルの立ち上げが難しく、音楽活動ができないでしょう。
クラウドファンディングなどを使い、レーベル活動の資金を集めなければいけません。
音楽で稼ぐ方法を知りたい方は、以下の記事で詳しくまとめているので、併せて読んでみてください。
#2:知名度がないため集客が難しい
まだ知名度がないアーティストが自主レーベルを立ち上げても、集客できない可能性があります。
つまり、全く収益がなく稼げないということです。
大手レーベルに所属するメリットは、レーベル名だけで集客力があり、またレーベルが営業活動を手伝ってくれること。
自主レーベルで活動する際は、知名度の獲得も1から行う必要があります。
2.自主レーベルを立ち上げる方法
自主レーベルはどうやって立ち上げれば良いのでしょうか。
- レーベル名を決めて周知する
- ホームページ・SNSを設置する
- 販売する商品・サービスを用意する
1ステップずつ、自主レーベルを立ち上げる方法を説明します。
(1)レーベル名を決めて周知する
自主レーベルを立ち上げる方法は、「レーベルを立ち上げる」と宣言するだけです。
名前が無いと営業活動などに支障が出るため、レーベル名を決めましょう。
レーベル立ち上げに手続きなどはなく、自分たちがやろうと思ったタイミングで始められます。
(2)ホームページ・SNSを設置する
レーベル名やコンセプトが決まったら、ホームページやSNSを設置しましょう。
問い合わせフォームも作り、仕事の依頼を受けられるようにしておきます。
近年は個人で活動するアーティストも多く、SNSなどインターネットを通じて仕事を受注しているケースも多いです。
また、SNSでの発信活動を通じて、ファンを獲得できます。
インターネットを活用して、自主レーベルを拡散しましょう。
(3)販売する商品・サービスを用意する
マキシマム ザ ホルモン
叫ぶペットボトルの唸る会限定Tシャツやっと我が家にも届きました😭
上層部Tシャツを着ている腹ペコをまだ見たことないな。来月のSAIで初着用しよう!楽しみ😄 pic.twitter.com/6YJ4cUYfDs— 西村英男 (@lifeis1980) October 23, 2022
自主レーベルを立ち上げ、ファンがついてきたらCDやグッズなど、販売する商品を作りましょう。
アーティスト活動は音楽の販売だけではなく、グッズ販売でも収益を得られます。
オリジナルTシャツなどを作って販売すれば、熱狂的なファンが購入してくれるでしょう。
まとめ
自主レーベルの立ち上げは、名前を決めて宣言・周知すれば完了です。
しかし、立ち上げたは良いものの、集客ができなければファンは獲得できず、収益性も見込めません。
知名度がないうちは、メジャーレーベルの力を借りた方が売れやすい可能性はあります。
制約なく自由に活動したいなら、自主レーベルを立ち上げて活動するのも良いでしょう。
かっこいいレーベル名を決めて、自分たちの存在を世界に知らしめてください!