「プロピアニストはどんな練習方法をしているの?」
「プロのように演奏したい!どうやって練習したらピアノが上手くなる?」
プロピアニストの練習方法は人それぞれ違いますが、毎日反復練習を繰り返している点は共通しています。
ピアノ演奏を体で覚え込めば、譜面を気にせずより深いピアノ演奏ができるようになるでしょう!
この記事では、プロピアニストの練習方法の実例と実践すべきピアノ練習方法5選、最後に今からピアノを始める方向けの練習のコツを紹介しています。
ピアノ練習方法の具体例がわかり、毎日の練習がより有意義なものとなるでしょう。
目次
1.プロピアニストの練習方法
プロピアニストの練習方法を2人のピアニストの例を用いて解説します。
- リヒテルの練習方法
- 井上直幸さんの練習方法
どのような練習方法をしたら良いか迷っている方は、練習方法を参考にしてみましょう。
(1)リヒテルの練習方法
リヒテルの練習方法の基本はとにかく反復練習をすることだったそうです。
まず最初から楽譜を弾き始めて、弾けないところがなくなるまで練習し続けます。
1ページごとに練習をしていき、弾けなくなるところがなくなるまで演奏。
弾けない箇所がなくなれば楽譜を捲り、次の譜面を練習するを繰り返していたそうです。
非常にシンプルな方法ですが、何度も繰り返し演奏することで指の動きを覚えさせていました。
(2)井上直幸さんの練習方法
井上直幸さんの練習方法は、ピアノを弾く前にイメージを固めてから練習する方法です。
まず演奏する楽曲のイメージを頭の中で固めます。
プロの演奏を聴いたり、楽譜に込められた感情をイメージするそうです。
その後自分自身で譜面通りに演奏してみて、頭の中のイメージと実際の演奏のギャップを認識。
練習を重ねて頭の中で描いているイメージ通りに演奏できるまで、反復練習するという方法でした。
この2人のピアニストの演奏練習方法は、どちらも反復練習が基本となっています。
2.プロピアニストが実践している練習方法5選
プロピアニストが毎日実践している練習方法を5つ紹介します。
- 毎日練習する
- 日常生活の中でピアノを弾くのを意識した指の動かし方をする
- プロの演奏を聞く
- 歌っているようにピアノを演奏するイメージをする
- とにかく反復練習する
ピアノを練習しているものの、なかなか自分の思い通りに弾けない場合はこの5つの基礎を実践してみてください。
基本に忠実にピアノ練習していけば、積み重ねでどんどん演奏が上手になっていくはずです。
(1)毎日練習する
ピアノ練習の基本は、とにかく毎日短時間でも練習を重ねることです。
どの程度の時間練習したら良いかはレベルによりますが、プロも1日最低3〜4時間は練習しています。
毎日練習することで指の動きがスムーズになり、体で演奏を覚えられるため、意識しなくても指が動くようになるでしょう。
ピアノは1日練習しないと技術が3日戻ると言われているため、短時間でもピアノ練習を欠かさず、毎日練習してください。
(2)日常生活の中でピアノを弾くのを意識した指の動かし方をする
ピアノを演奏していない時でも、ピアノを弾くイメージを持って指を動かしてみましょう。
ピアニストは指の筋肉が非常に発達しており、鍵盤を自由に叩けます。
例えば手をつくときも指の腹で机や床を触るようにしたり、指先で物を掴む際に鍵盤を叩いているイメージで持ってみるなど。
ピアノ演奏家に欠かせない筋肉を日常的に鍛えることで、より思い通りに演奏できるようになっていきます。
(3)プロの演奏を聞く
ピアニストはセンスも重要であるため、プロの演奏もたくさん聴きましょう。
CDでも良いですし、機会があれば生の演奏を聴きにいくのがおすすめです。
プロの演奏は技術力はもちろん、表現力の勉強になります。
ピアニストの個性を出すには、自分なりの演奏を心がける必要がありますが、駆け出しのうちはどのような演奏が魅力的で聴衆を惹きつけるかわかりません。
プロのピアニスト演奏を聴いているうちに自分とのギャップに気づき、ピアノ演奏の改善点を見つけられます。
(4)歌っているようにピアノを演奏するイメージをする
ピアノ練習の際は、ピアノを歌っているかのように演奏するイメージをしてみましょう。
プロのピアニストの演奏は、ピアノを弾いているというよりも1つの歌を歌っているように聞こえることがあります。
滑らかでまるでピアノと自分自身が一体化したように演奏しており、アマチュアの演奏とは一味違うのです。
ピアノを演奏する際にメロディを口ずさみ、ピアノの演奏と自分の声が一体化する感覚を意識してみましょう。
(5)とにかく反復練習する
ピアノ練習はとにかく反復練習が大事です。
まず譜面を完璧に弾けるように、何度も繰り返して練習しましょう。
弾いているうちに、指がうまく動かない部分が見つかるので、スムーズに演奏できるまで何度も同じ箇所を練習します。
譜面が完璧に弾けるようにならなければ、楽譜の意味やストーリーを伝える段階に至りません。
何度も練習して譜面通りに演奏できるようにし、段階的にアレンジを加えるなどして演奏を深めていってください。
3.今からピアノを始める方がすべきピアノ練習方法
ピアノを今から始める方向けの練習方法を紹介します。
- 教則本を楽譜通りにきちんと弾く
- 毎日短時間でも良いのでピアノを弾く
- 指のトレーニングを行う
ピアノを始めた手の頃は、右手と左手で違うメロディを弾くこと自体が難しく、ついつい練習をサボりたくなることもあるでしょう。
初心者の方は無理せず、基本に忠実にピアノ練習を始めるのが一番です。
(1)教則本を楽譜通りにきちんと弾く
ピアノ練習を始めたばかりなら技術にこだわらず、譜面通りに演奏することを意識しましょう。
教則本を1冊購入し、完璧に弾けるまで何度も繰り返します。
譜面を覚えるくらい練習すれば、自然と指が動く段階にいたり、表現力に気を配る余裕が出てくるはずです。
まずは教則本を弾きこなすまで同じ楽譜を演奏してみましょう。
(2)毎日短時間でも良いのでピアノを弾く
ピアノ練習は1日サボると3日技術が戻ると言われており、毎日練習するのが基本です。
初心者の方は指の筋肉が未発達なため、1日40分程度を目安に練習しましょう。
繰り返しているうちに指の筋肉も発達して、40分から1時間など長時間演奏できるようになります。
指がピアノを弾く感覚を忘れないように、毎日ピアノ練習をしてくださいね。
(3)指のトレーニングを行う
ピアノを演奏するだけでなく、指がスムーズに動くようにトレーニングを行うことも大切です。
指の筋肉は練習で鍛えられますが、スムーズな動きはストレッチ・トレーニングで手に入れなければなりません。
指を曲げ伸ばししたりしてストレッチする、または指の動きを円滑にするトレーニングを取り入れましょう。
ピアニストが実践している指のトレーニングについては、以下の記事でまとめていますので是非読んで実践してください。
まとめ
ピアニストの練習方法に共通するのは、毎日反復練習を繰り返すことです。
人によって詳しい練習方法には差がありますが、原則毎日・譜面を覚えるくらい練習しています。
ピアニストとして活動したいなら、毎日欠かさず練習をし、譜面通りの演奏を心がけて。
完璧に譜面通りに演奏できるようになれば、ピアノの楽譜の意味をイメージして表現力にも気を配りましょう。
記事の中で紹介した練習方法を参考にし、プロピアニストのように演奏できるようになってくださいね!