「どのような特徴があればイケボっていうの?」
「イケボを意図的に出すにはどうしたらいいの?」
声の出し方を研究している人の中には、イケボに注目している人も多いのではないでしょうか。
イケボは「イケてるボイス・イケメンボイス」の略語で、実は声を出すときにいくつかのポイントを押さえることによって、誰でも出せるようになるのです!
本記事では、イケボの種類や効果、出し方について紹介します。
この記事を読めば、聴いている人を惹きつけるかっこいい声が出せるようになりますよ!
目次
1.イケボの3つの種類
イケボの種類を紹介します。
主にイケボの種類は以下の3つです。
順に紹介するので、どの種類が一番自分の声に近いか考えてみましょう。
(1)爽やかな青年の声
イケボといえば、爽やかな青年の声を上げる人が多いでしょう。
アニメの主人公に多い声で、聴いていてスッと頭に入ってくるような声が特徴です。
声優でいえば、鬼滅の刃でお馴染みの竈門炭治郎役の花江夏樹さんや吾妻善逸役の下野紘さん、嘴平伊之助役の松岡禎丞さんは青年の声を担当することが多く、これまで数々の主人公キャラを演じてきています。
他にも進撃の巨人の主人公エレン・イェーガー役の梶裕貴さんも爽やかな青年の声の代表ともいえるでしょう。
地声の高い低いに関係なく意識することで出せる声なので、まずは青年ボイスの取得を目指して練習することをおすすめします。
(2)低音で大人の雰囲気を感じる声
低音で大人の雰囲気を感じる声も代表的なイケボの一つです。
どっしりと構えて何もかも包み込んでくれるような大人でかっこいい声になっています。
声優では、テニスの王子様の跡部景吾や黒子のバスケの青峰大輝を演じている諏訪部順一さんがイケメン低音ボイスの代表で、アーティストでは福山雅治さんが大人な低音ボイスの持ち主です。
地声が低い人は、福山雅治さんをマネしながら「桜坂」などを歌うと、自然とダンディでかっこいい声が出るかもしれませんよ!
(3)高音で透き通るような声
高音で透き通るような声もイケボの一つで、聴いていて気持ちの良い声です。
声優やアーティストとして最前線で活躍している宮野真守さんが、きれいな高音の声をしています。
また、鬼滅の刃に登場する猗窩座役の石田彰さんもその一人です。
アーティストでは、EXILEのATSUSHIさんが高音イケボの代表で、透明感のある高音に多くの人が魅了されたのではないでしょうか。
高音のイケボは地声が高い人に多いので、低い声が苦手な人は高音イケボを練習するとよいでしょう。
2.イケボの3つの特徴
イケボが持つ特徴について紹介します。
主な特徴は以下の3つです。
順に紹介するので、どのような声をイケボというのか頭に入れておきましょう。
(1)落ち着きがある
イケボは落ち着きがあって、聴き取りやすいのが大きな特徴です。
ずっと聴いていても不快にならないのがポイントで、思わず聴き入ってしまうような声になっています。
手本となるイケボの持ち主を見つけるときは、自分がずっと聴いていられる声を探してみましょう。
(2)低音に力強さがある
低音に力強さがあるのもイケボの特徴といえます。
特に青年イケボや低音イケボに見られる特徴で、声がつぶれることなくはっきりと一音一音が聴き取れるのです。
低音は高音に比べると聴き取りづらいのが一般的ですが、イケボの低音はかすれることがなく、しっかりと聴き取ることができるようになっています。
ただ低い声を出そうとするのではなく、しっかり発音することを意識することがポイントです。
(3)色気がある
色気があるのもイケボの魅力の一つでしょう。
イケボによって優しさや落ち着きを表現することが可能ですが、セクシーな雰囲気も作り出すことができます。
声は脳に直接働きかけるため、音域に関わらずイケボに色気を感じる女性が多いです。
女性にもてる声を手に入れたい人は、色気のある発声を練習してみましょう。
3.イケボの出し方3ステップ
イケボの出し方を紹介します。
主なイケボの出し方は以下の通りです。
順に紹介するので、この流れに沿ってイケボを出してみましょう。
なお、1番目の「喉仏を下げる」は低音イケボの出し方なので、高音イケボの場合は、2番目の「腹式呼吸で発声する」から実践してみてください。
(1)喉仏を下げる
イケボを出すためには、まずは喉をリラックスさせて喉仏を下げるのがポイントです。
意図的に喉仏を下げるのが難しい人は、ボイトレの一つであるリップロール(唇をプルプルと震わせながら発声するボイトレ)をすることで、自然と喉仏が下がった状態にすることができます。
リップロールを繰り返し行い、喉仏が下がっている状態の感覚を覚えたら、自分で意図的に喉仏を下げる練習をしてみましょう。
なお、リップロールのやり方は以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
(2)腹式呼吸で発声する
イケボを出すためには声をしっかり発声することが重要なので、腹式呼吸を意識して声を出すことを心がけましょう。
腹式呼吸によって吐く息を安定させることができ、声に力を込めることができるのです。
ただ闇雲に声をはっきり出そうとすると喉に力が入ってしまい、声がかすれたり喉を痛めたりするので、喉から声を出すのではなくお腹から声を出すようにしましょう。
なお、リップロールができるようになれば、自然と腹式呼吸をマスターできているので、日ごろから腹式呼吸をする癖をつけておくことをおすすめします。
(3)チェストボイスを使う
発声するときはチェストボイスを使いましょう。
チェストボイスとは胸を響かせながら発する声のことで、安定感が出るのが特徴です。
低音に力強さが増すだけでなく、高音にもパワーを加えることができます。
胸を響かせるように発声すると色気のある声が出るようになるので、以下の出し方を参考に取り組んでみましょう。
- 喉を開く
- 息を止めて声帯を閉じる
- 発声する
あくびで息を吸い込んでいる状態が喉が開いているので、まずは喉が開いている感覚を覚えます。
次に、喉が開いた状態を維持しながら息を吐き、途中で息を止めて声帯が閉じている状態を覚えましょう。
その状態のまま発声すると、胸の奥が震えるような感覚になるはずです。
感覚を覚えるまで難しいかもしれませんが、繰り返し行うことでチェストボイスが出せるようになるので、諦めずに行いましょう。
まとめ
イケボには、落ち着きや色気などさまざまな効果があります。
日常的にイケボを出すことは大変かもしれませんが、歌を歌っているときにイケボを使うと普段の声とのギャップも相まって、聴いている人を魅了することが可能です。
今回紹介した種類や出し方を参考に、自分に合ったイケボを見つけて、いつでも使えるようになっておきましょう。