「裏拍がうまく取れなくて悩んでいる」
「どうしたら裏拍がうまくできるようになる?練習する方法を知りたい」
日本人は民族的に裏拍が苦手と言われており、歌い方などが単調になりがちです。
そのため裏拍がうまく取れず悩んでいる方も多いと思いますが、具体的にどうしたら良いか分かりづらいですよね。
そこでこの記事では裏拍とは何か?表拍との違いや裏拍を学ぶメリット、裏拍を練習する方法を解説します。
最後まで読んで練習法を実践すれば、裏拍を取ってさらにあなたの歌唱力とリズム感が高まるでしょう!
目次
1.そもそも裏拍とは?
そもそも裏拍とは何か、その概要を解説します。
- 表拍との違い
- 日本人は裏拍より表拍が得意なのか
裏拍と表拍の違いや日本人が「裏拍が苦手」と言われている原因も解説していきます。
(1)表拍との違い
裏拍と表拍との違いを説明します。
「ワン・エンド・ツー・エンド・スリー・エンド・フォー」とカウントした際の数字の部分が表拍です。
裏拍は上記のリズムの「エンド」の部分のことで、文字にすると以下の部分を意味します。
裏拍では「ワン・エンド・ツー・エンド・スリー・エンド・フォー」です。
つまりリズムとリズムの間のことを裏拍と言います。
分かりやすい動画を見つけたので、引用して解説していきましょう。
この動画でも、通常の表拍の間のリズムを取っていますね。
まずは裏拍と表拍の違いを理解しておきましょう。
(2)日本人は裏拍より表拍が得意なのか
実は日本人は裏拍が取れない民族と言われています。
これは日本の音楽が基本的に裏拍を必要とせず、表拍を使用することが多いからです。
もちろん民謡や童謡にも裏拍はありますが、音楽の授業などであまり教えません。
日本の音楽は単純なリズムのものが多いのも原因でしょう。
また言語的にも、日本人は文頭を強調してアクセントが弱くなる傾向にあります。
これは表拍を意識したアクセントで話しているためで、言語学的にも日本人は裏拍に弱いそうです。
子供の頃から慣れ親しんでいる童謡や歌が表拍にアクセントがある楽曲が多いため、自然と日本人は表拍を意識しやすくなります。
2.歌唱力を上げるために裏拍を学んだ方が良い?学ぶメリット
歌唱力を上げるために裏拍を学んだほうが良いと言われています。
今から裏拍を学ぶメリットを解説していきましょう。
- リズム感が良くなる
- 多様なメロディへの対応力が生まれる
歌唱力が上がり、リズム感も良くなるため将来音楽系の仕事につきたいなら学ぶべきスキルです。
それでは、裏拍を学ぶべき理由を解説します。
(1)リズム感が良くなる
裏拍を学ぶ1つ目のメリットは、リズム感が良くなることです。
表拍は日本人なら誰でも簡単にリズムが取れますが、裏拍はリズムを意識しないと取れません。
そのため裏拍を練習するとリズムに意識が向きやすくなり、リズム感が高まります。
表拍だけではカバーできない拍も取れるようになり、歌唱力が高まっていくでしょう。
(2)多様なメロディへの対応力が生まれる
裏拍を学ぶ2つ目のメリットは、多様なメロディへの対応力が生まれることです。
表拍だけを取れても単調なリズムしかつかめず、複雑なメロディを歌う時に上手く歌えないことがあります。
拍が取れないため抑揚がつけられず、メロディを追うのに一杯一杯になってしまうからです。
しかし、裏拍を取れるようになればリズムの違う曲を歌う時にすぐに対応できるようになるでしょう。
裏拍を学べば初見の曲でもうまく歌えたり、コツを掴むスピードが格段に上がります。
3.実践!裏拍を取るために今すぐ出来るトレーニングの方法
裏拍を取るために今すぐ出来るトレーニングの方法を4つ紹介します。
- 右手で表・左手で裏拍を叩く練習をする
- メトロノームを活用する
- 体を使ってリズムを取ってみる
- 音楽を聴くときに裏拍を意識する
- 楽器を使ってみる
裏拍をうまく取れない方は、これらの方法を使って実践してみましょう。
それでは裏拍の練習方法を1つずつ説明します。
(1)右手で表・左手で裏拍を叩く練習をする
裏拍を取るための1つ目のトレーニングは、右手で表・左手で裏拍を叩く練習をすることです。
今すぐにお金もかからず実践できるので、ぜひ試してみてください。
右手で表拍を叩き、左手で裏拍を叩くだけなのでとても簡単です。
「ワン(右)・エンド(左)・ツー(右)・エンド(左)・スリー(右)・エンド(左)・フォー(右)」
ドラム奏者の方が右手と左手でそれぞれ違う拍を取っているのをイメージしてください。
リズムを口で数えながら拍を取ったほうが上手くいきやすいので、試してみましょう。
(2)メトロノームを活用する
裏拍を取るための2つ目のトレーニングは、メトロノームを活用することです。
メトロノームを持っていない方は、ネットアプリでメトロノームの音を出してくれるものがあるのでダウンロードして使ってください。
メトロノームの音が鳴る時を表拍とし、移動している間を裏拍に見立ててみると裏拍がいつなのかを意識しやすいです。
慣れてきたらメトロノームの拍を裏拍にしてみて、自分で表拍を取ってみるなどアレンジもできます。
この動画でメトロノームを使用した拍の取り方を詳しく説明しているので、参考にしてみて下さいね。
(3)体を使ってリズムを取ってみる
裏拍を取るための3つ目のトレーニングは、体を使ってリズムを取ってみることです。
手や耳だけで裏拍を取るのが難しい場合に有効な方法で、体全体を使うためリズムを全身で感じられます。
例えば表拍で軽くジャンプして、裏拍で着地するようにするなど工夫してみましょう。
ダンスが得意な方は、ダンスの動きのアップとダウンを意識すると裏拍と表拍が取りやすいです。
またこの動画のように、サイドステップを活用するのも良いでしょう。
慣れてきたらサイドステップに合わせて手拍子をするなどアレンジして、拍の取り方も工夫できますよ。
自分が動きやすいリズムを探して、体を動かしながら拍を取ってみて下さい。
(4)音楽を聴くときに裏拍を意識する
裏拍を取るための4つ目のトレーニングは、音楽を聴くときに裏拍を意識することです。
リズム感を鍛えるには耳も同時に鍛える必要があります。
あなたが好きな音楽をかけるときに、リズムを今まで以上に意識してみて下さい。
最初はメロディの中で表拍を聞き分け、その間にある裏拍で手を叩くなどしてみると分かりやすいでしょう。
メインメロディの中でも表拍と裏拍が聞き分けられるようになれば、その歌を歌う時もより上手く歌えるようになります。
(5)楽器を使ってみる
裏拍を取るための5つ目のトレーニングは、楽器を使ってみることです。
ドラムやギターを演奏する方は、日頃からメトロノームを使ったりリズムを意識していると思います。
ドラムやギターは体を同時に動かしながらリズムが意識でき、リズム感を高めるのに有効です。
楽器を使ってリズムをとり、裏拍を取る練習をしてみましょう。
まとめ
裏拍は歌唱力を上げてリズム感を高めるためにも必要なスキルの1つです。
表拍だけが取れても単調な歌い方になり、音に深みが出づらいでしょう。
日本人はもともと裏拍が苦手な民族と言われていますが、練習次第でリズム感を高めて裏拍も取れるようになります。
記事の中で紹介した裏拍の取り方を参考にして、ぜひ今日から裏拍の取り方を実践してみて下さい。
裏拍を取れるように慣れば歌唱力が上がり、対応できる楽曲も増えていきますよ。
自在なリズムで気持ちよく歌を歌いましょう!