「レコーディングにはどんな機材は必要?」
「どのくらいの費用がかかるかも知りたい!」
このように、自宅でのレコーディングに最低限必要な機材について、またそれらを購入する際の予算について知りたいという方は多いでしょう。
レコーディングとは繊細な作業であり、環境を整えないとなかなか上手くいきません。
今回は、自宅での納得のいくレコーディングを行うために必要な機材と揃えるための費用について紹介します。
この記事を読んで、自宅でのレコーディングに必要な機材とその費用について理解し、気軽に質の高い音楽制作を行える環境を整えましょう。
以下の記事ではレコーディングの費用について紹介しているのでぜひ参考にしてください。
目次
1.レコーディング(宅録)で最低限必要な5つの機材を紹介
ここでは自宅のレコーディング環境を作り上げるのに必要な5つの機材について紹介します。
自宅でレコーディングを行う所謂「宅録」環境を整えるために必要な機材について知り、納得のいくレコーディングを行えるようにしましょう。
順に紹介します。
(1)パソコン
レコーディング環境を作り上げるのに必要な1つ目の機材はパソコンです。
自宅で音楽制作を行うにはパソコンは必須で、快適に音楽制作を進めていきたいのであれば、音楽制作に適したパソコンの選び方を覚える必要があります。
以下の5点に注意して音楽制作用のパソコンを選びましょう。
- CPU:インテルのCore i5以上を推奨。Core i7以上あれば尚良し
- メモリ容量:最低でも8GB、16GB以上あれば尚良し
- ストレージについて:HDDではなくSSD搭載モデルがおすすめ
- デスクトップかノートパソコンか:自宅で本格的に音楽制作するならデスクトップ。持ち運ぶことが多いならノート。
- OS:パソコンのカスタマイズを行ったり価格を抑えたいならWindows。Logic Pro XといったMac専用DAWを使用したいならMac。
簡潔ではありますが、音楽制作用のパソコンを購入する際にはこれらのポイントを押さえておくと良いでしょう。
自分の制作環境や活動形態、ライフスタイルなども加味して納得できるパソコンを選べるようにしてください。
(2)DAW
レコーディング環境を作り上げるのに必要な2つ目の機材はDAWです。
DAWとは「デジタル・オーディオ・ワークステーション」を略した言葉で、音楽制作ソフトウェアのことを指します。
楽器などを持っていなくても楽曲作りが行える所謂「打ち込み」という作曲手順にはDAWが必須で、パソコンにインストールすることで使用可能です。
DAWは多くのメーカーから販売されており、有名な商品としてはCubaseやStudio One、Logic ProやFL Studioなどが挙げられます。
また、DAWは作曲以外にレコーディングにも活用でき、レコーディングスタジオでもDAWを用いたレコーディングが主流となっています。
それぞれの特徴を理解し、自分の活動形態、作曲方法、また機材環境などに合わせてDAWを選ぶようにしましょう。
以下の記事でDAWについて詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
(3)オーディオインターフェース
レコーディング環境を作り上げるのに必要な3つ目の機材はオーディオインターフェースです。
オーディオインターフェースとは、DAWをインストールしたパソコンと楽器やマイク、スピーカーといった音楽制作には欠かせない周辺機器を接続するためのアイテムです。
オーディオインターフェースを活用することで複数の機器を同時に接続できたり、よりクリアな音質で録音、または出力できたりと、楽曲作りの環境を整えることができます。
曲作りやレコーディングには必須級のアイテムなのでぜひ購入を検討してみてください。
(4)マイク
レコーディング環境を作り上げるのに必要な4つ目の機材はマイクです。
宅録の場合、マイクは主にボーカルレコーディングで使うことが多いです。
また、マイクには主に2つの種類があります。
1つは「ダイナミックマイク」で、普段カラオケなどでも見かけるようなオーソドックスな形をしたマイクです。
もう1つは「コンデンサーマイク」で、スタジオなどで本格的なレコーディングを行う場合などに多く使用されます。
プロの現場ではコンデンサーマイクを用いたレコーディングが多いですが、宅録の場合は手頃な値段で入手できて尚且つ頑丈なダイナミックマイクを使うことも少なくありません。
コンデンサーマイクを使用した方がよりクリアに声を収録できますが、繊細で扱いが難しく、上手く使うための環境を整えるのも大変なので、ダイナミックマイクの購入も選択肢に入れておくと良いでしょう。
以下の記事ではレコーディング用のマイクについて解説しているのでぜひ参考にしてください。
(5)モニターヘッドホン
レコーディング環境を作り上げるのに必要な5つ目の機材はモニターヘッドホンです。
モニターヘッドホンは作成した楽曲を忠実に再生できるため、曲を細かくチェックするために使用します。
普段使うようなヘッドホンの多くは、低音が強かったり、中低音が目立っていたりと、商品ごとに特徴がありリスナーが気持ちよく聴くための工夫がなされているのです。
しかし曲作りを行う際にはそれぞれの楽器の音やボーカルの声が正しく録音されているか、またエフェクトのかかり具合や音の聞こえてくる方向などを確認するために、全ての音をフラットに再生できるモニターヘッドホンが用いられます。
また、これと同じ用途でモニタースピーカーも使われることがあるので、金銭的な余裕があればスピーカーの購入も検討すると良いでしょう。
以下の記事ではレコーディングに必要なヘッドホンについて紹介しているのでぜひ参考にしてください。
2.レコーディング機材を揃える際の予算
十年ほど前と比べると現在は宅録機材などもどんどん安価になり、高品質な機材を安く購入することも可能で、予算の少ない一般人でも音楽制作が進めやすくなりました。
とはいえ、高価な機材と比べたら比較的安いということであり、決して数千円で購入できる訳ではありません。
例えば先ほど紹介したレコーディングに必要な機材を全て揃えるとしたら10万円近くはかかるでしょう。
- パソコン:5万円~
- DAW:1万円~
- モニターヘッドホン:1万円~
- マイク:8,000円~
- オーディオインターフェース:1万円~
このように、それぞれの機材で安価なものを購入してもこのくらいの金額は必要になります。
また、こだわりが強くなれば良い機材を購入したいと思い始めることもあるでしょう。
レコーディング環境を整えるには初期費用も必要なので、しっかり検討してから購入するようにしてください。
ちなみにレコーディング機材一式をまとめて購入できるセット商品などもあり、場合によってはそちらの方が安いこともあるのでぜひチェックしてみてください。
3.部屋の防音・吸音対策はするべき?
家でのレコーディングを行う際にネックとなるのが、部屋の防音・吸音対策でしょう。
初めから防音されている部屋であれば問題ありませんが、そうでない場合はしっかりと防音対策を行い近所に迷惑をかけないよう工夫する必要があります。
また部屋の吸音対策も大切で、ボーカルの声が部屋に反射してマイクに入ってしまうと録音した音に残響音が入り質の悪い音源となってしまうこともあるのです。
カーテンを閉める、部屋にクッションなどを多めに置くといった対策方法もありますが、よりクリアで質の高い音を録音するには吸音材などを使用する必要があるでしょう。
まとめ
今回はレコーディングに必要な機材について紹介しました。
レコーディングを行うには多くの機材を揃え、更には環境も整える必要があります。
制作環境は生まれてくる音楽の質にも大きく影響するため、できるだけ良い環境を用意したいところです。
現在の金銭的余裕や家の状態などをしっかりと把握し、自分にとって最善のレコーディングができるようにしていきましょう。
以下の記事ではレコーディングのやり方について紹介しているのでぜひ一緒にご覧ください。