「音楽プロデューサーってどんな仕事?」
「どんなスキルが音楽プロデューサーには求められるんだろう?」
有名アーティストの成功の影には、音楽プロデューサーの存在が欠かせません。
自分の発掘したアーティストが素晴らしい楽曲を作り、音楽で時代を作っていく音楽プロデューサーは非常にやりがいのある仕事です。
ここでは、音楽プロデューサーについて、求められるスキルや仕事の魅力について紹介します。
音楽プロデューサーの仕事の奥深さを知れば、アーティストの楽曲を聞く時に違った視点で聞けるかもしれませんよ。
目次
1.音楽プロデューサーとは
音楽プロデューサーとは、アーティストの音楽の制作全般を取り仕切る仕事です。
音楽プロデューサーの仕事内容は多岐にわたりますが、主な仕事内容は下記の通りです。
- 売り出すアーティストのコンセプトを決める
- 作詞家・作曲家・アレンジャー選び楽曲制作をする
- レコーディングをする
- CDジャケットのデザインやミュージックビデオの撮影を行う
- メディア取材やライブの企画などのプロモーションを計画する
- 音楽制作の予算管理をする
代表的な仕事だけでもこのように様々なスキルが求められます。
アーティストの魅力あふれる楽曲を世の中に送り出すまでのすべての業務を一手に引き受けるのが、音楽プロデューサーなのです。
2.音楽プロデューサーになるには
音楽プロデューサーになるには特別な資格は必要ありません。
アーティストを経験し、自らが音楽プロデューサーとして転身する場合もあれば、音楽関係の企業に就職しアシスタントを経てプロデューサーになることもあります。
音楽関係の企業に就職するためには、大学で音楽系の学科を専攻するか音楽の専門学校で知識をつけるのが最短ルートです。
音楽に対する知識や経験が必須なので、最初から音楽プロデューサーになれるわけではなく、まずはアシスタントとして経験やキャリアを積む必要があります。
なお、音楽プロデューサーのなる方法についてはこの記事で詳しく紹介しているのでご覧ください。
3.音楽プロデューサーに求められる5つのスキル
音楽プロデューサーには非常に幅広いスキルが求められます。
プロデュースとは生み出す、制作するという意味です。
ゼロから楽曲を生産し世の中に広めるためには、音楽へ専門的な知識だけでなく、客観的に物事を判断する視野の広さも求められます。
ここでは、音楽プロデューサーに求められる5つのスキルを紹介します。
- 音楽制作の知識
- コミュニケーションスキル
- 音楽への愛情
- 世の中のニーズを掴むセンス
- 予算の管理
音楽プロデューサーを目指すのなら、様々なスキルを磨き経験を積んでいきましょう。
(1)音楽制作の知識
音楽プロデューサーには、音楽制作への知識が求められます。
アーティストの要望を具現化し、新しい提案をするためには楽器や音楽機材に対する知識が必要不可欠です。
楽曲を制作する過程や技術的な流れを把握し、音楽業界自体の仕組みをまず理解しましょう。
好きなジャンルだけでなく多方面の楽曲を研究したり、世界の音楽情勢に目を向けることで個性を生かした音楽制作をすることができます。
(2)コミュニケーションスキル
音楽プロデューサーには、コミュニケーションスキルが求められます。
制作に関わるスタッフに自分のイメージを伝えるためには、相手との信頼関係が大切です。
楽曲制作という目標に向かって多くのスタッフの指揮をとるプロデューサーにとって、コミュニケーションスキルは大切な能力の一つです。
チームで楽曲を作るためにはそれぞれの能力を活かして制作することが大切ですよね。
日頃からどうすれば相手に自分の思いが伝わるのかをよく考えましょう。
(3)音楽への愛情
音楽プロデューサーには、音楽やアーティストへの愛情が求められます。
何よりも「音楽が好き」という熱い気持ちはプロデューサーに欠かせないものです。
音楽プロデューサーのやりがいについて「音楽制作の関係者全員が納得できる音楽作品が完成したとき」と言う意見が多く聞かれます。
レコーデイングスタジオに缶詰になって楽曲を完成させた苦労が報われる瞬間ですね。
ただ好きな曲を作るのではなく、人の心に届く音楽、売れる音楽を作り続けるのは音楽への愛情がなければできませんね。
(4)世の中のニーズを掴むセンス
音楽プロデューサーには、世の中のニーズを掴むセンスが求められます。
時代の変化ともに求められる音楽や手法は変わってきます。
音楽制作やアーティストの売り出し方、プロモーション方法などを考えるのも音楽プロデューサーの仕事です。
世の中が求めている音楽を敏感に感じ取るセンスは、音楽プロデューサーに求められる大切なスキルと言えますね。
(5)制作予算の管理能力
音楽プロデューサーには、制作予算の管理能力が求められます。
アーティストやスタッフに支払うギャラやスタジオの使用料金、完成した楽曲のプロモーション費用など、あらゆる予算の管理をすることになります。
ビジネスとして音楽を作るということは、限れれた予算内で良い楽曲を作り出すことです。
そのために効果的なプロモーションなどのアイデアを出すことも大切ですね。
4.音楽プロデューサーの仕事の魅力
音楽プロデューサーは責任感も伴いますが、魅力あふれる仕事です。
ここでは、そんな音楽プロデューサーの仕事の魅力を紹介します。
- プロデュースした楽曲が評価される
- 音楽で時代を作ることができる
- 自分が発掘したアーティストを世界に発信できる
音楽プロデューサーの魅力を知ると、もっとこの仕事に興味が湧いてきますね。
(1)プロデュースした楽曲が評価される
音楽プロデューサーの仕事の魅力は、自身がプロデュースした楽曲が評価されることです。
納得できる楽曲が完成し、その曲がヒットし世の中から評価されることは、プロデューサーとして幸せを感じれる瞬間でしょう。
楽曲はアーティストやスタッフとの意見や方向性をまとめたり、プロモーション方法を思案したりとたくさんのプロセスを経て完成します。
自信をもって発表できる作品が完成し、評価される作品を送り出せることは音楽プロデューサーの仕事の大きな魅力です。
(2)音楽で時代を作ることができる
音楽プロデューサーの仕事の魅力は、音楽で時代を作ることができることです。
90年代に数々のヒット曲を生み出した音楽プロデューサーの小室哲哉さんは、平成を代表する音楽プロデューサーでCD総売上枚数1億7千万枚以上を記録したと言われています。
街中にTKサウンドが溢れ、平成を代表するアーティストを数多く生み出しました。
音楽だけでなくファッションやカルチャーにも影響を与え、まさに時代を作り出した音楽プロデューサーの1人です。
自分の作り出した音楽で時代を作ることができるのも、音楽プロデューサーの仕事の魅力ですね。
なお、音楽プロデューサーの年収についてはこの記事でも紹介しているので参考にしてください。
(3)自分が発掘したアーティストを世界に発信できる
音楽プロデューサーの仕事の魅力は、自分が発掘したアーティストを世界に発信できることです。
まだ世の中に出ていない才能あふれるアーティストを見つけ出すことも音楽プロデューサーの仕事です。
現在は、SNSの普及で音楽を発信する機会は増え、人々の目に留まる機会も増えました。
若い才能を持ったアーティストを見つけ出し、自分の力で育て上げていけるのは、音楽プロデューサーの仕事の醍醐味であり大きな魅力ですね。
なお、日本の有名プロデューサーについてはこの記事で紹介しているので興味がある方はぜひご覧ください。
まとめ
音楽プロデューサーの仕事は、多方面に渡る知識や経験が必要な仕事ですが、その分やりがいも大きい仕事です。
音楽プロデューサーを目指すのなら、まずは音楽に対する幅広いスキルを養い経験を積みましょう。
また、音楽を聞くときにどんな音楽プロデューサーが関わっているのかを調べてみると、さらに音楽への興味が湧いてくるかもしれませんね。
音楽プロデユーサーの仕事を知って、より深く音楽を楽しみましょう。