「耳コピが上達するようになるためにはどう練習すればいいの?」
「耳コピを効率よく練習するコツは何があるの?」
耳コピスキルを向上させたい人の中には、耳コピをどう練習すればよいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。
耳コピは数をこなすことで聴力が鍛えられ自然と上達しますが、実は、コツを押さえて練習すると耳コピ能力を効果的に向上させることができるのです!
本記事では、耳コピの練習方法と効率良く練習するためのコツを紹介します。
この記事を読めば、音楽初心者でも効率良く耳コピの練習ができるようになりますよ!
なお、耳コピの詳細は以下の記事にまとめているので、あわせてご覧ください。
目次
1.初心者におすすめの耳コピ練習の流れ
初心者におすすめの耳コピの練習の流れを紹介します。
耳コピの練習の流れは以下の通りです。
順に紹介するので、この流れに沿って練習してみてください!
(1)曲を聴く環境を整える
耳コピの作業に集中するために曲を聴く環境を整えましょう。
耳コピしたい音源を用意し、音源を聞くための機材を揃えなければなりません。
音を正確に拾えるように、イヤホンやヘッドホンを使って音源を聴くことをおすすめします。
スピーカーでも音を聴き取れますが、周囲のノイズが混ざる可能性が高く、楽器構成が複雑の場合、細かい音が聴き取れないこともあるのです。
ノイズを除去してくれる性能のあるイヤホンやヘッドホンを使って、集中して音源を聴けるようにしましょう!
ノイズキャンセリング製品でイヤホンではSONYの「WF-1000XM3」、ヘッドホンではBOSEの「QuietComfort 35 wireless headphones II」が人気シリーズなので、選ぶときの参考にしてください!
(2)フレーズを区切って繰り返し聴く
集中して音を拾う練習をするために、細かくフレーズを区切りましょう。
1コーラスごとに聞き返してもよいですが、使用楽器が多い場合はフレーズごとに区切ることをおすすめします。
聴く部分が長くなるほど聴き漏らす音が多くなるので、なるべく多くの音を拾うためには短いパートを集中して聴く方が効率的です。
複数の音の中から拾いたい音だけを聴くので、高い集中力が求められるため、なるべく一度に聴く範囲は短くしましょう!
(3)聴いた音やコードを紙に書き出す
拾った音は紙に書き出して記録を取りましょう。
紙に書くことで、後から自分が音源を聴いてどのような音に感じたか振り返ることができます。
練習の最後で正解と照らし合わせたときに、音の感覚のズレを明確に把握することが可能なので、練習を繰り返す内に音の感覚を修正することができるのです。
拾った音を頭の中だけに留めておくと、時間が経った後に自分が感じた音を忘れる可能性が高く、音の感覚のズレを視覚化できないので、聴力スキルを効率良く向上させることが難しいでしょう。
したがって、耳コピの練習の内は、音源を聞いて自分が感じた音は視覚化しておいてください!
なお、紙ではなくPCやスマホのメモアプリなどでもかまいませんので、使いやすい方を活用しましょう。
(4)楽器を使って拾った音を出してみる
音名を書き出した後は、実際に楽器で演奏してみましょう。
実際に演奏することで、音源との一致具合を確認することができます。
自分が感じた音と実際の音との感覚のズレを修正することができるので、小まめに聴き比べましょう。
なお、楽器の演奏経験がない人には、ギターかピアノがおすすめです。
ギターは場所を取らず押さえ方さえ分かれば弾いたことがない人でも音を出すことができますし、ピアノは鍵盤を押さえるだけで簡単に音を出すことができます。
音を出せれば何の楽器でも問題ないので、自分が使いやすいと思った楽器を使いましょう!
(5)譜面を見て正解と照らし合わせる
実際に演奏して自分の音の感覚のズレを把握したら、最後に実際の譜面を見ながら、自分のメモした音を正解と照らし合わせましょう。
譜面を見て正しい音を把握することによって、正しい音感を身につけることができます。
たとえば、「ラ」の音を「ラ」と分かった状態で聴くことで、正確に「ラ」の感覚を身につけることができるでしょう。
耳コピの練習で重要なことは、自分が感じる音と実際の音との感覚のズレを修正することと正確な音感を身につけることです。
したがって、2~5の工程を繰り返し行い、自分の音感を研ぎ澄ましていきましょう!
2.耳コピの練習の4つのコツ
耳コピの練習のコツを紹介します。
耳コピスキルを効果的に向上させるためのコツは以下の4つです。
順に紹介するので、練習の際の参考にしてみてください!
なお、耳コピのやり方について以下の記事で紹介しているので、練習後の参考にしてください。
(1)繰り返し音源を聴いて音感を鍛える
効率良く耳コピの練習をするには、音感を鍛えることが重要です。
耳コピは自分が感じた音を音源と一致させる作業なので、自分の音の感じ方と実際の音との間にズレが生じれば、効率良く音を拾えなくなります。
耳コピの練習でも音感を鍛えることはできますが、いきなり音感がよくなるわけではないので、日ごろから聴力トレーニングをすることが重要です。
隙間時間を見つけては音名が分かっている音源を繰り返し聴くことで、音の感覚を身体に染み込ませましょう!
(2)作業効率を上げるためにコードを覚える
耳コピではコードを拾ったり特定したりしなければならないので、コードを覚えておくと作業効率が上がります。
コードを覚えておけば、音を聴いたときにどんなコードか推測できるようになるだけでなく、楽器で演奏するときにコードを調べる手間を省けるのです。
いきなり全てのコードを覚えるのは難しいので、少なくとも「ドレミファソラシ」と聴こえる7つのコードのグループであるダイアトニックコードだけでも覚えておきましょう。
今回はドにあたる音がメジャーコードの場合のダイアトニックコードを掲載しておくので、覚えるときの参考にしてください。
キーコード | Ⅰ | Ⅱm | Ⅲm | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵm | Ⅶm(♭5) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
C(ド) | C | Dm | Em | F | G | Am | Bm(♭5) |
D(レ) | D | Em | F♯m | G | A | Bm | C♯m(♭5) |
E(ミ) | E | F♯m | G♯m | A | B | C♯m | D♯m(♭5) |
F(ファ) | F | Gm | Am | B♭ | C | Dm | Em(♭5) |
G(ソ) | G | Am | Bm | C | D | Em | F♯m(♭5) |
A(ラ) | A | Bm | C♯m | D | E | F♯m | G♯m(♭5) |
B(シ) | B | C♯m | D♯m | E | F♯ | G♯m | A♯m(♭5) |
なお、以下の記事でダイアトニックコードを紹介しているので、あわせてご覧ください。
(3)楽器の演奏スキルを身につける
楽器の演奏スキルを身につけておくと練習がスムーズになります。
耳コピの練習では自分が感じた音を実際に楽器で演奏しなければならないので、自分が出したい音をすぐに演奏できるスキルがあれば、音の出し方を調べる時間を削減できるのです。
楽器の演奏ができなければ、音の出し方をその都度調べなければならず、人によってはなかなか正確に音を出せない場合もあります。
自由自在に楽器が演奏できれば、練習の合間に演奏して気分転換をすることもできるので、好きな楽器を演奏できるようになっておくとモチベーションを維持したまま練習できますよ!
(4)音楽経験者と一緒に行う
身近に音楽経験者がいれば、練習に付き合ってもらうことをおすすめします。
音の感じ方や音の出し方が異なるたびに、音楽経験者からアドバイスや指摘をしてもらうことができるので、効率良く練習することが可能です。
一人で練習する場合は、音の感覚のズレを把握するまでにさまざまな工程を要するため時間がかかります。
最初の内は練習を進めるだけでも苦労するので、思い当たる節の人がいれば、練習の初期段階だけでもよいので付き添ってもらいましょう!
もし、周囲に音楽経験者がいない場合は、SNSのコミュニティに参加したり、ミュージシャンの為のコワーキングスペースを利用したりすることも有効ですよ!
まとめ
耳コピの練習では、正しい音の感覚を身につけることが重要です。
音を推測しては正解と照らし合わせる地道な作業ですが、耳コピの作業で役立つので根気強く行いましょう。
また、今回紹介した4つのコツを参考に、練習を効率良く進めてみてください!
なお、以下の記事でおすすめの耳コピ練習曲を紹介しているので、あわせてご覧ください。