歌い手とVTuberはどう違う?歌い手・VTuberの概要と違い

「最近歌い手やVTuberという言葉をよく聞くけど、どういう人のことを指すの?」
「歌い手とVTuberはどう違うの?」

このように悩んでいませんか?

歌い手とVTuberはどちらもネット上で活躍するクリエイターで同じ意味にとられがちですが、歌い手は歌うことをメインにVTuberは配信することをメインに活動しています。

今回の記事では、歌い手とVTuberそれぞれの概要と代表的な人物を紹介するとともに、歌い手とVTuberの2つの違いについても解説します。

この記事を読んで歌い手とVTuberについて詳しく知り、その違いについてもぜひ理解してください!

1.歌い手とは

歌い手と歌手の違い

歌い手とは、自分が歌っている動画(「歌ってみた動画」と呼ぶ)を撮影し、動画投稿サイトにアップする人たちのことを指します。

2000年中盤ごろにYouTubeやニコニコ動画が誕生すると、そこに既存の楽曲をカバーした動画を投稿する人が出始めました。

この人たちが「プロの歌手ほどすごくはないけれど歌ってみた」という意味を込めて自らを歌い手と名乗り始め、その呼び名が次第に定着しました。

そして、2007年にボーカロイドの初音ミクが登場すると、ボカロ曲をカバーする歌い手が増加し、歌い手ファンとボーカロイドファンがそれぞれの良さを認識し、どちらの文化も成長するという相乗効果を生み出したのです。

現在では、歌い手としての人気が出たことをきっかけとして、動画投稿サイトの枠を超えて、プロの歌手としてデビューしたりアニメやドラマの主題歌に抜擢されたりとメジャーシーンに登場するアーティストも多くなってきています。

また、近年の動向として、プロの歌手が自分や他人の楽曲をカバーした動画をアップする際にも「歌ってみた」と称することが増えてきています。

このように、歌い手とは自分の歌唱動画を動画投稿サイトにアップする人のことを指し、最近の音楽の1つの分野とも言えるほどのカルチャーを生み出しています。

(1)代表的な歌い手「まふまふ」

代表的な歌い手にまふまふさんが挙げられます。

まふまふさんは、女性顔負けの高音域を歌う男性ボーカリストで、透明感がありつつ無機質にも聴こえる唯一無二の声質を持ちます。

また、ボカロPとしても活躍し、自身の曲の作詞・作曲・編曲や他のアーティストへの楽曲提供まで手掛けています。

まふまふさんの歌ってみた動画はYoutube登録者数340万人・総再生回数19億回越えという、歌い手の中でも圧倒的な人気を誇ります。

さらに、アニメやドラマの主題歌なども手掛けたりテレビ出演も果たすなど、歌い手としての活動範囲を超えてよりメジャーなフィールドでも活躍されています。

音楽性の高さもさることながら、その中世的なビジュアルでも多くの女性ファンを虜にしていますね。

このように、まふまふさんは歌い手として圧倒的な人気を誇る上に、歌い手の枠を超えて活動の幅を広げるアーティストです。

2.VTuberとは

VTuberはバーチャルYouTuberを略した言葉で、アバター(2DCGや3DCGで描かれたキャラクター)や、それらを使って動画投稿や生放送を配信する人のことを指します。

元々は2016年にキズナアイがYouTuberとして活動する際に自分自身をVTuberと名乗ったことからこの言葉が生まれました。

キズナアイの活動が次第に注目されて多くの人が同様の配信を始めると、VTuberという言葉がキズナアイ個人ではなく総称として使われるようになりました。

こうして始まったVTuberの人口は、2018年ごろから10倍以上に跳ね上がり、現在では1万6,000人以上のVTuberが活動を行っています。

VTuberの人気が急激に高まった理由として、モーションキャプチャと呼ばれる人間全身の動きを読み取れる機能が利用されるようになったことが挙げられます。

この機能が使えることによりキャラクターがリアルタイムにリアクションでき、生放送やゲーム中継でも視聴者と直接やりとりができるようになったのです。

このように、VTuberは2DCGや3DCGのキャラクターを使って動画配信を行う人のことを指し、近年モーションキャプチャ機能の充実によりVTuberの人気が急激に高まっています。

(1)代表的なVTuber「キズナアイ」

代表的なVTuberにキズナアイさんが挙げられます。

キズナアイさんは上述の通りVTuberの生みの親であり、国内外ともに圧倒的な知名度を誇ります。

現在のチャンネル登録数400万人・総再生回数4.5億回越えという記録は、他のVTuberの追随を許しません。

キズナアイさんの配信内容は雑談・ゲーム実況・やってみた系の動画など幅広く、音楽活動も積極的に行っています。

また、クオリティの高い3DCGのキャラクターや美少女アニメのようなビジュアルが人気の秘訣です。

このように、キズナアイさんはVTuberのパイオニア的な存在で、国内でも海外でも高い知名度を誇ります。

3.歌い手とVTuberの2つの違い

最後に、歌い手とVTuberの違いを以下の2点に分けて説明します

  1. メインとする活動内容の違い
  2. 顔出しするかしないかの違い

順番に説明します。

(1)メインとする活動内容の違い

歌い手とVTuberの違いの1つ目に、メインとする活動内容の違いが挙げられます。

歌い手は、その名の通り歌うことをメインの活動にしています。

一方VTuberは配信することをメインの活動にしており、主な配信内容はゲーム実況や雑談などになります。

ただし、活動の一環として歌い手がゲーム実況をしたりVTuberがカバー曲を歌うこともあるため、両者の違いが分かりにくくなっているのは確かです。

最近では、歌い手VTuberと呼ばれる、アバターを使って歌を中心に活動するアーティストも現れ始め、どんどん両者の垣根がなくなってきています。

このように、歌い手は歌うことをメインに、VTuberはゲーム実況や雑談などを配信することをメインにそれぞれ活動しています。

(2)顔出しするかしないかの違い

歌い手とVTuberの違いの2つ目に、顔出しするかしないかの違いが挙げられます。

VTuberはリアルの体とは違うアバターを使って配信を行うため、顔出しは行いません。

アバターの中はリアルな人間であると想定しているパーソン型と、キャラクターを演じるために中の人を存在させているキャラクター型の2種類がありますが、いずれの場合も配信者の顔は見えません。

一方歌い手は、実際に顔を出す人や仮面・マスク等を使いながら動画に登場する人もいますし、普段は顔出しをしていなくてもライブ限定で顔を出す人もいます。

このように、歌い手は顔出しする人も多いのに対し、VTuberはアバターを全面に出すために配信者が顔を出すことはありません。

まとめ

今回の記事では、歌い手とVTuberそれぞれの概要と代表的な人物を紹介するとともに、歌い手とVTuberの2つの違いについても解説しました。

歌い手とVTuberはどちらもネット上で活躍するクリエイターで同じ意味にとられがちですが、歌い手は歌うことをメインにVTuberは配信することをメインに活動しています。

この記事を読んで歌い手とVTuberについて詳しく知り、その違いについてもぜひ理解してください!

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