「歌い手と歌手って何が違うの?」
「歌い手と歌手なら、どっちを目指した方がいいの?」
最近歌手とは違ったスタンスを持った歌い手という存在が世間を賑わせていますが、一体どう違うのか分からない人も多いのではないでしょうか。
実は、歌い手と歌手には明確な違いがあり、どちらを選ぶかによって歌で生計を立てたい人の目指す方向性が変わるのです!
本記事では、歌い手と歌手の違いや歌い手が注目されている理由、歌い手と歌手のレベルの違い、プロを目指すならどちらを目指すべきかについて紹介します。
この記事を読めば、音楽業界に進出したい人は、何を目指すべきなのか分かるようになりますよ!
1.歌い手と歌手の違い
歌い手と歌手の違いについて説明します。
歌い手は、ニコニコ動画という動画配信サービスを中心に活動している人のことです。
一方、歌手はCDを販売し、精力的にライブ活動をして収益を上げている人を指します。
歌手は、人前に立って歌う活動を中心にしていますが、歌い手は人前で直接歌うことをメインとしておらず、あくまで録音した音源を公に配信しているところが大きく異なる点です。
歌い手の中には、顔を公にさらして、CDデビューをしたり音楽番組等で歌唱力を披露したりしている人がいますが、その場合は歌い手出身の歌手となります。
2.歌い手が注目される理由
世間から歌い手が注目されるようになったのにはいくつか理由があります。
特に大きな理由は、歌い手は素人からキャリアをスタートさせている点です。
音楽事務所が開催しているオーディションに合格したわけでもなく、あくまで趣味や特技として自分の歌唱力を披露している人たちなので、自分に近い存在として憧れを抱く人が多い傾向があります。
そのため、親近感が沸き、気に入った歌声を持つ人を応援したいという欲が、歌手を応援するよりも大きくなるのでしょう。
また、歌い手の認知が広まったきっかけに、YouTubeが生活に欠かせないプラットフォームになったことが挙げられます。
若者を中心にテレビ離れが進んでおり、YouTubeなどの動画配信サービスの利用者が急増しているので、YouTubeで活動している歌い手の知名度が広がったのです。
ボカロ人気も相まって、多くの人から歌い手が注目されるようになったといえます。
もし歌い手が気になる人は、まふまふや莉犬、そらるなど人気がある歌い手をチェックしてみましょう。
3.歌い手と歌手のレベルの差
歌い手と歌手のレベルの差について説明します。
結論から言うと、歌い手と歌手の歌唱力には、雲泥の差があります。
歌手は、人前で生歌を披露するのが主な仕事なので、多少は修正しているもののCD音源と聞こえ方にほとんど差はありません。
しかし、歌い手は録音した音源をプロ歌手が歌っているように上手に編集しているため、YouTube等に投稿されている音源と生歌にかなりの差があります。
確かに歌い手の中には、まふまふなどプロ歌手のようにずば抜けた歌唱力を持っている人はいるものの、極めて少数です。
大抵の歌い手は、デジタルミキシングによってプロが歌っているように思わせる動画を作って投稿しているので、生歌とのギャップが激しい傾向があります。
したがって、歌い手として人気があるからといって、歌手として成功するかどうかは分かりません。
逆に、歌唱力のある歌手は、歌ってみたなどの動画を作っても生歌とほとんど変わらないため、歌い手と比べれば、ずば抜けて歌唱スキルは高いといえるでしょう。
4.歌い手と歌手のどちらを目指すべきか
これから音楽業界に進出したいと考えている人は、歌い手と歌手のどちらを目指すべきか明確に決めておくべきです。
どちらを目指すかによって、音楽活動の方針が異なります。
ここでは、どちらを目指した方がよいのかを中心に説明するので、方針を決めるときの参考にしてみてください。
(1)最初は歌手を目指すべき
将来長期的に歌で活動したい人や本気で生計を立てたい人は、最初は歌手を目指すべきです。
歌い手の方が手軽に始められる分、ハードルが低く、楽曲の編集さえできれば誰でもなることはできます。
しかし、先ほど述べたように、歌い手はある程度歌えれば、編集によっていくらでも上手に見せることができるため、すぐに歌唱力アップを図る必要がありません。
そのため、最初から歌い手を目指してしまうと、ミキシングに甘えてしまい、歌唱スキルの向上を阻む恐れがあります。
一方で、歌手の場合は、音楽事務所などから認められるほどの歌唱力がなければデビューすることができないので、一定水準の歌唱スキルが必要です。
歌手を目指したその日から、歌唱力アップに向けて努力を行うことになるため、最初に歌い手を目指すよりも全体的なレベルアップを図れます。
(2)歌手から歌い手になるのがおすすめ
どうしても歌い手として活動したいのであれば、歌手になってずば抜けた歌唱力を身につけてからでも遅くはありません。
まふまふなどのように歌い手として人気を集めて歌手として成功するパターンもありますが、ほんの一握りです。
歌い手として成功しても歌手として成功するとは限らないため、将来にわたって歌で稼いでいくなら、最初は編集スキルよりも歌唱力を磨いた方がよいでしょう。
歌手として人気が出れば、その知名度を活かして歌い手としても十分活躍できます。
それでも早く歌い手としても活動したい人は、オーディションを受けたりライブに参加したりしながら、サブとして歌い手活動をするとよいでしょう。
まとめ
歌い手と歌手は、活動をする場所が異なります。
最近は歌い手に対する注目が高まっており、素人でも簡単に歌い手として活動することが可能です。
ただし、歌唱力スキルは歌手の方が圧倒しているので、本気で音楽活動をしたいのであれば、最初から歌手を目指しましょう。