「歌ってみたの作り方とは?」
「歌ってみたって著作権違反にならないの?」
歌ってみたとは、他人の楽曲を自身の歌声でカバーした音源のことです。
YouTubeなどでバズっているジャンルですが、作り方が曖昧だったり、他人の楽曲を使って著作権法に違反しないか心配ですよね。
この記事では歌ってみたの概要や著作権について、作り方を解説します。
その上で歌ってみたをバズらせるコツも紹介するので、ぜひ実践してみてください。
歌ってみたを作ってファンを増やし、将来的に歌手デビューに繋げましょう!
目次
1.YouTubeで話題の「歌ってみた」とは?
YouTubeで人気の「歌ってみた」とは何か?まずは概要を解説します。
- 発祥はニコニコ動画
- 楽曲を自らの歌声でカバーした楽曲
- 歌ってみたの著作権とは
「歌ってみた」はどこで生まれたのか、そしてどのような楽曲なのかを理解しましょう。
1つずつ説明します。
(1)発祥はニコニコ動画
「歌ってみた」は今はYouTubeで多くアップロードされていますが、元々はニコニコ動画で生まれました。
ニコニコ動画で当時大流行していた合成音源のボーカロイドの楽曲を人間がカバーするものが「歌ってみた」と呼ばれ始めたのが始まりです。
2007年にニコニコ動画でカテゴリタグとして「歌ってみた」が登録されたことにより、一般的にカバー楽曲=歌ってみたと認知されるようになりました。
カバー元の楽曲はボーカロイド曲から他のアーティストの楽曲へと広がり、今の「歌ってみた」の原型が完成したと言えます。
(2)楽曲を自らの歌声でカバーした楽曲
歌ってみたは、他の歌手が作った楽曲を自らカバーした楽曲を言います。
歌ってみたにはさまざまなジャンルがあり、カラオケ音源で歌うものや伴奏も自分で演奏するものなど、ジャンルはさまざまです。
類似の言葉で既存アーティストの振り付けを真似た「踊ってみた」、アーティストの演奏をカバーした「弾いてみた」などもアップされています。
歌ってみたを作成している人は歌手ではなく、”歌い手”と呼ばれ、歌手とは差別化される傾向にあるでしょう。
”歌い手”については以下の記事で詳しくまとめています。
(3)歌ってみたの著作権とは
歌ってみたは本来であれば著作権法に触れる行為です。
しかし、ニコニコ動画はJASRACなどの著作権管理会社と提携しており、管理下の楽曲の「歌ってみた」の公開は許可されています。
現在YouTubeも著作権管理会社と提携しており、許諾されている範囲で楽曲をカバーしても問題となりません。
YouTubeで「歌ってみた」を投稿している歌い手たちは、概要欄に本家音源動画へのリンクを貼る決まりとなっています。
2.歌ってみたの作り方とは?
歌ってみたを作りたい方は、以下の流れでカバー楽曲を作ってみましょう。
- 必要なソフト・機材を揃える
- カバーする楽曲を決める
- 歌声を録音する
- ミックス作業を行う
- ミックス後の音源に動画をつける
- YouTubeなどに投稿する
初めて歌ってみたを作る際は、この流れに沿って制作するとスムーズです。
1ステップずつ解説します。
(1)必要なソフト・機材を揃える
まず歌ってみたを作るには、デジタル音源を録音・ミックスできる機材が必要となります。
DAWソフトなどを揃えて、歌ってみたを作る準備をしましょう。
DAWソフトとは、1つのソフトで楽曲の作成・録音・ミックス・マスタリングが行える便利なソフトです。
歌ってみたを作るのに便利なDAWソフトは以下の記事で紹介しています。
(2)カバーする楽曲を決める
次に、歌ってみたでカバーする楽曲を決めましょう。
自分が好きなアーティストで、なおかつアップロードする媒体が提携している著作権会社が管理している楽曲に限定されます。
YouTubeにアップする場合は、JASRAC・NexToneが提携先となりますので、管理楽曲を確認しましょう。
その上で自分が歌ってみたい楽曲を選びます。
(3)歌声を録音する
歌ってみたはカラオケ音源を利用する、または伴奏を別途用意するなどさまざまな方法で作れます。
伴奏を用意したら、次にマイクを使用して歌声を録音してください。
納得いくまでリテイクを重ね、ベストな音源を利用して歌ってみたを作りましょう。
(4)ミックス作業を行う
歌ってみたの音声をミックスして行きます。
ノイズを除去したり、音量を調整してリスナーが心地よく聞ける音作りをしましょう。
ミックス作業について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳細を解説しているので併せて読んでみてください。
(5)ミックス後の音源に動画をつける
歌ってみたは音源プラス動画をつけて発信されます。
音源のミックスが終わったら、音源とイメージがマッチする動画をつけましょう。
この動画のように静止画と歌詞を組み合わせた動画が歌ってみたの主流です。
自身が歌っている様子を撮影した動画、またはアニメーションをつけるのも視聴者ウケします。
(6)YouTubeなどに投稿する
歌ってみたの音源と動画の組み合わせが完成したら、YouTubeなどに投稿しましょう。
歌ってみた音源が一番バズりやすいのは、やはり利用者が多いYouTubeです。
そのほかコアなファンが多いニコニコ動画などにアップロードする歌い手もいます。
複数のプラットフォームを用いて、多くの人に自分の「歌ってみた」を聴いてもらいましょう。
3.バズりやすい歌ってみたを作るコツ
せっかく「歌ってみた」を作るなら、バズる歌ってみたを作りたいですよね。
バズりやすい「歌ってみた」を作るコツを紹介します。
- トレンドになっている楽曲をカバーする
- 歌い手としての知名度を上げる
どうすれば歌ってみたがバズりやすいのかを解説するので、ぜひ実践してみてください。
(1)トレンドになっている楽曲をカバーする
バズりやすい歌ってみたを作るには、トレンドに沿った楽曲をカバーすることが重要です。
トレンドの楽曲はYouTubeやSNSで検索されるボリュームが多く、あなたの楽曲にたどり着く人もそれに比例して多くなります。
最初のうちはトレンド楽曲の中から歌ってみたを作り、発信していった方がファンが増えやすいでしょう。
例えば超有名歌い手「まふまふ」さんがカバーした”命に嫌われている”は、総再生回数1億回以上となりました。
これに乗じて他の歌い手たちもカバーを投稿し、どの動画も再生回数が上昇。
SNS上でバズっている曲、TikTokで人気の楽曲などをカバーすると、歌ってみたの再生回数を稼ぎやすいです。
(2)歌い手としての知名度を上げる
歌ってみたをバズらせるために、歌い手としての知名度を上げましょう。
歌い手の知名度を上げる方法はいくつかあります。
- 拡散性の高いTwitterで楽曲の一部を公開する
- 有名歌い手とコラボする
- 継続して歌ってみたを上げ続ける
Twitterは拡散性が高く、一度バズれば自動的に自分の投稿が拡散されて行きます。
作成した歌ってみたの一部を切り抜き、SNSに投稿すると誰かの目に留まった歌ってみたが広まっていく可能性を上げられるでしょう。
また有名歌い手とのコラボ、いわゆる”売名”も有効です。
ただし知名度の高い歌い手はコラボ相手を選ぶので、ある程度知名度を上げてからでないと相手にされない可能性があります。
定期的に歌ってみた動画を上げ続けることも大切です。
毎日・毎週など日時を決めて投稿を続けると、地道にファンを獲得できるでしょう。
まとめ
歌ってみた動画はニコニコ動画に始まり、現在はYouTubeでたくさんの歌い手たちによって投稿が続いています。
大好きなアーティストの楽曲をカバーし、歌唱力を世の中に広めるチャンス。
歌ってみたの制作は楽曲を制作する手間はありませんし、誰でも気軽にソフトがあれば作れます。
歌い手から歌手デビューする人も増えているので、ぜひあなたも歌ってみたを投稿してみましょう!