「ロックバンドの種類っていくつあるの?」
「あの有名バンドのジャンルを知りたい!」
バンド活動を長く続けていると、バンドのジャンル替えや方向性に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、ロックバンドの種類のうち代表的な5つを紹介します。
種類別に有名バンドも紹介しますので、知らないバンドや曲があったらぜひ聴いてみてくださいね!
目次
1.ロックバンドとは?
ロックを演奏するバンドがロックバンドであり、それ以上の明確な定義があるわけではありません。
ロックとは、1950年代にアメリカ合衆国の黒人音楽であるロックンロールやブルース、カントリーミュージックを起源とし、1960年代以降、特にイギリスやアメリカ合衆国で、幅広く多様な様式へと展開していった音楽ジャンルのひとつです。
ロックのサウンドは一般的には、エレクトリックギターとエレクトリックベース、ドラムとシンバルを組み合わせたドラムセットによって奏でられます。
ロックバンドは2人から5人のメンバーから構成されることが多いです。
その構成はバンドによって異なりますが、ボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボードなどから1つを担当し、場合によっては2つ以上の楽器を兼任することもあります。
ロックは時代背景や社会情勢などによって姿形を変えながら、今なお進化を続けている音楽ジャンルです。
2.ロックバンドの種類のうち王道の5つを紹介
ロックバンドは特徴的な曲想や奏法などによって多くの種類に分類できます。
音楽ジャンルに明確な定義があるわけではないですが、ここでは王道の5つを紹介します。
順に紹介します。
以下の記事ではバンドが売れるために出場しなくてならないオーディションについて解説を行っています。
(1)ロキノン系
ロック系音楽雑誌「ROCKIN’ON JAPAN」によく掲載されているバンドのことをロキノン系と言います。
また、ロッキング・オン・ジャパンが企画し、毎年8月に茨城・国営ひたち海浜公園で開催される日本最大の野外フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」に出演するバンドという意味で使われることもあります。
さらに、それらとは無縁のバンドでも「ROCKIN’ON JAPAN」に掲載されて”いそう”であればロキノン系と呼ぶこともあります。
ロキノン系という言葉はいつ生まれたのかは明確ではありませんが、有力な説は「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」が開催されるようになった2000年前後だと言われています。
当時ヴィジュアル系バンドが台頭していましたが、ROCKIN’ON JAPANに掲載されないヴィジュアル系と区別するために、ロキノン系と言う言葉ができたと考えられています。
ロキノン系のバンドの特徴は、テレビなどのメディア露出が少なく、コアな音楽ファンが好んで聴くという傾向にあります。
#1:ロキノン系の有名バンドを紹介
ロキノン系の有名バンドには、KANA-BOONがいます。
KANA-BOONは、2006年に大阪府堺市で結成されたロックバンドです。
谷口鮪(Vo・G)、古賀隼斗(G・Cho)、小泉貴裕(Dr)の3ピースバンドで、2012年に「キューン20イヤーズオーディション」にて優勝し2013年にメジャーデビューしました。
KANA-BOONのシングル曲はどれもキャッチーで、1度聴いただけでぐっと惹き込まれる魅力があります。
ロキノン系の有名バンドにはそのほか、BUMP OF CHICKEN、OKAMOTO’S、いきものがかり、ゲスの極み乙女。、ONE OK ROCKらがいます。
(2)メタル系
メタル系は、1960年代の終わりから1970年代の初頭にかけてイギリスやアメリカ合衆国などで広く発展したロックのスタイルのひとつです。
日本では1980年代に流行し、和製ヘヴィメタル、ジャパニーズ・メタル(ジャパメタ)と呼ばれることもあります。
メタル系ではギター、ドラム、ベース各パートのソロタイムが設けられることがあり、曲中にギター同士やギターとキーボードで競い合うようにソロを弾いたりとすることがしばしばあります。
また、メンバーがステージ中央と下手、上手に分かれヘッドバンギング(頭を上下に激しく降るパフォーマンス)しながら演奏をするのもメタルらしい演出のひとつです。
#1:メタル系の有名バンドを紹介
メタル系の有名バンドには、Lovebites(ラブバイツ)がいます。
2017にメジャーデビューをした日本のガールズバンドであり、その年のMetal Hammer誌「ベスト・ニュー・バンド」賞を受賞しました。
その後、2018年にはヨーロッパヘッドライナーツアー開催、Bloodstock Open Air、Wacken Open Air参戦など、デビューからわずか1年余りでワールドワイドな活動を展開しています。
活動歴が浅いにも関わらず多くの音楽好きから支持を受けているメタル系バンドです。
今や日本のメタル系バンドはヴィジュアル系、アイドル型など、他の国には無いタイプのバンドを産み出すユニークな市場として注目を集め、世界のヘヴィメタルシーンで独特な地位を確立しています。
メタル系の有名バンドにはそのほか、世界的に名が知られているBabymetal(ベビーメタル)、正統派メタルの雄であるAnthem(アンセム)らがいます。
(3)ラウド系
ラウド系とは、ヘヴィメタルの特徴を色濃く受け継いでいることから、ニューメタルとも呼ばれることもあります。
力強いバンドサウンドをシンプルに演奏するのが特徴で、ラウド系の魅力はサウンドのほかライブパフォーマンスにもあります。
ヘヴィメタルに近い音楽性を持っていることから、それらのライブでよく見かけるヘッドバンギングを筆頭に、バンドメンバーが縦横無尽に走り回ったり、楽器を激しく鳴らしてみたり高いパフォーマンス力で盛り上げるのが魅力です。
そして、曲の中盤に入る長いギターソロも聴きどころのひとつです。
比較的新しい音楽ジャンルのラウド系は、近年音楽シーンでも注目を集め、大きなファンダムを持つバンドも続々と登場しています。
#1:ラウド系の有名バンドを紹介
ラウド系の有名バンドには、マキシマム ザ ホルモンがいます。
マキシマム ザ ホルモンは1998年、東京都八王子市にて結成したロックバンドです。
メンバーは、マキシマムザ亮君(ボーカル、ギター)、ダイスケはん(ボーカル)、上ちゃん(ベース、コーラス)、ナヲ(ドラム、ボーカル)の4人です。
個性の強いメンバーがマキシマム ザ ホルモンの魅力のひとつで、ライブでは長年の活動を通して培った結束力とグルーブ感でパワフルな演奏を展開します。
ラウド系の有名バンドにはそのほか、日米両国籍を持つMasatoがいるcoldrain(コールドレイン)、ヘヴィメタルやハードコアに加えレゲェをミックスした独自のサウンドが魅力のSIMらがいます。
(4)シティポップ系
シティポップ系とは、70~80年代に流行したポップスの一形態です。
歌詞や曲、アレンジに都会的なニュアンスを含んでいる特徴から、シティポップと呼ばれるようになりました。
2010年代以降に再興しているシティポップでは、ジャズやロック、R&B、ヒップホップ、ラテン、クラブミュージックなど、さまざまなジャンルの要素を柔軟に取り込んでいます。
そして2016年頃から日本ではシティポップ系バンドが20代を中心に人気が急上昇しています。
#1: シティポップ系の有名バンドを紹介
シティポップ系の有名バンドには、SPiCYSOLがいます。
SPiCYSOLは抜群のセンスで独自の進化を遂げている、4人組の新世代ハイブリッド・バンドです。
彼らはR&Bベースにロックやポップスのテイストをうまく取り入れた「Surf Beat Rock」というスタイルを掲げています。
シティポップ系の有名バンドにはそのほか、シティポップ系の先駆者であるシュガー・ベイブ、極上のポップなメロディが魅力のnever young beach(ネバー・ヤング・ビーチ)らがいます。
(5)オルタナ系
オルタナ系とは1970年終わりから1980年代にかけてのアメリカにルーツを持ち、商業主義的な産業ロックや人気の音楽様式とは一線を画す、前衛的な音楽スタイルです。
オルタナの語源であるオルタナティブは、「代替の」という意味を持ち、オルタナ系ロックは「型にはまらないロック」「新しいロック」という意味として使われています。
また、上記のジャンルに当てはまらないジャンルをまとめてオルタナ系と呼ぶこともあります。
#1: オルタナ系の有名バンドを紹介
オルタナ系の有名バンドには、キュウソネコカミがいます。
キュウソネコカミは、日本の5人組ロックバンドで、2009年に関西学院大学の軽音楽部の同期を中心に結成されました。
これまでのロックバンドのイメージを覆すような独特な世界観、身の周りの事柄への愚痴や文句を込めた歌詞で人気を集めています。
2014年にメジャー移籍を果たしますが、その後も神戸、大阪のライブハウスを中心に活動しています。
オルタナ系の有名バンドにはそのほか、オルタナ系を日本で確立させた椎名林檎、ベテラン的存在のNUMBER GIRLやthe pillowsらがいます。
まとめ
ロックバンドの種類5つの特徴と、種類別に有名バンドも紹介しました。
どのジャンルにも多くの実力派バンドが存在します。
ジャンルに拘らずざまざまなジャンルの曲を聴いて、自身のステップアップにつなげてください!
バンド初心者の方は以下の記事を読んでバンドの始める際に重要ンあポイントを抑えましょう。