鼻歌で作曲する方法とは?音楽初心者でもカンタンに作曲する3つのコツ

「鼻歌で作曲するにはどうしたらいいの?」
「鼻歌で作曲するときのコツはあるの?」

鼻歌で作曲をしようとしている人の中には、どうしたら曲まで仕上げられるのか分からずに困っている人も多いのではないでしょうか。

実は、鼻歌からでも本格的に作曲することは可能で、コツさえ押さえれば作曲未経験でもカンタンに曲を作り上げることができるのです!

本記事では、鼻歌で作曲する手順と作曲のコツを紹介します。

この記事を読めば、初心者でもプロのように作曲活動ができるようになりますよ!

なお、作曲の流れについては以下の記事で紹介しているので、鼻歌以外の方法で作曲したいときは参考にしてみてください。

初心者におすすめの作曲やり方とは?作曲前の4つの準備も紹介

2020.05.14

1.鼻歌から作曲する方法5ステップ

鼻歌から作曲する方法5ステップ

鼻歌から作曲する方法を紹介します。

鼻歌で作曲する手順は以下の通りです。

  1. メロディーが決まるまで繰り返し鼻歌を録音する
  2. 曲に採用するメロディーが決まったらリズムに合わせて本撮りする
  3. 録音した鼻歌を実音に置き換える
  4. 実音をダイアトニックスケールに照らし合わせてキーを特定する
  5. キーとメロディーをもとにコード進行を考える

順に紹介するので、この流れに沿って作曲に挑戦してみましょう!

(1)メロディーが決まるまで繰り返し鼻歌を録音する

メロディーが決まるまで繰り返し鼻歌を録音する

まずは、メロディーを思いついたらひたすら録音していきましょう。

鼻歌で作曲する場合は直感を頼りに進めていくので、曲を作ろうとするのではなく思いついたメロディーをつなげていくような感覚で進めることがポイントです。

いきなり意図的にメロディーを作るのはハードルが高いかもしれないので、音程よりもリズムを意識しましょう。

鼻歌に合わせて手拍子を打つことで、自然とリズムが生まれてきます。

自分が鼻歌を歌いながら気持ちの良いリズムで音を出していくと、いつの間にかメロディーになっているものです。

ただし、ふと歌った鼻歌がいいなと思ったときには、どんなメロディーだったか忘れてしまうことがよくあるので、鼻歌を歌うときは常に録音することを忘れないようにしましょう。

(2)曲に採用するメロディーが決まったらリズムに合わせて本撮りする

曲に採用するメロディーが決まったらリズムに合わせて本撮りする

録音したメロディーを集めて1つのパートのメロディーが完成したら、改めてメロディーを覚えたのち鼻歌で歌って録音しましょう。

鼻歌を録音するときは、リズムも合わせて録音することがポイントです。

机をコツコツと突く音や手拍子も一緒に録音されていると、メロディーやコード進行を調整しやすくなります。

鼻歌で上手く音が出なければ、「ラララ~」と発する声でも問題ないので、気持ちよくはっきりと声を出しましょう。

(3)録音した鼻歌を実音に置き換える

録音した鼻歌を実音に置き換える

録音が終わったら、録音した音声を実音に置き換えていきます。

絶対音感がある人はすぐに音名を明らかにすることができますが、音感が養われていない人はいきなり自分の耳を頼りに実音にするのはかなりハードルが高いでしょう。

そこで、ピアノやギターを使って録音した音に楽器音を重ねながら一致する音を探していきます。

一度に音名にするのは難しいので、いくつかのパートに区切って少しずつ音名を特定していきましょう。

なお、録音した音にきれいに重なる音がなければ、楽器で音を鳴らしながら一番しっくりする音を探してそれを実音として使ってください。

(4)実音をダイアトニックスケールに照らし合わせてキーを特定する

実音をダイアトニックスケールに照らし合わせてキーを特定する

実音が判明したら、ダイアトニックスケールに照らし合わせてキーを特定しましょう。

ダイアトニックスケールとはド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シのように聞こえる音階のグループのことで、キーを特定するためにはダイアトニックスケールのメジャースケールと照らし合わせることで判明することができます。

メジャースケールは以下の通りです。

メジャー
スケール
C(ド)CDEFGAB
D(レ)DEF♯GABC♯
E(ミ)EF♯G♯ABC♯D♯
F(ファ)FGAB♭CDE
G(ソ)GABCDEF♯
A(ラ)ABC♯DEF♯G♯
B(シ)BC♯D♯EF♯G♯A♯
D♭(レ♭)D♭E♭FG♭A♭B♭C
E♭(ミ♭)E♭FGA♭B♭CD
F♯(ファ♯)F♯G♯A♯BC♯D♯F
A♭(ラ♭)A♭B♭CD♭E♭FG
B♭(シ♭)B♭CDE♭FGA

ⅠからⅦにかけて順に音を鳴らすと、「ドレミファソラシ」と聞こえるようになっています。

特定した実音を当てはめていき、一番使われている音が多いスケールが録音した歌のスケールです。

スケールが判明したら、そのスケールのⅠの音が鼻歌で作った曲のキーとなります。

なお、以下の記事でダイアトニックスケールについて解説しているので、あわせてご覧ください。

ダイアトニックスケールとは?初心者が覚えておくべき2つのパターン

2020.12.27

(5)キーとメロディーをもとにコード進行を考える

キーとメロディーをもとにコード進行を考える

キーが判明したら、そのキーのダイアトニックコードを使ってコード進行を作ります。

メジャーコードのダイアトニックコードを以下の表にまとめました。

キーコードⅡmⅢmⅥmⅦm(♭5)
C(ド)CDmEmFGAmBm(♭5)
D(レ)DEmF♯mGABmC♯m(♭5)
E(ミ)EF♯mG♯mABC♯mD♯m(♭5)
F(ファ)FGmAmB♭CDmEm(♭5)
G(ソ)GAmBmCDEmF♯m(♭5)
A(ラ)ABmC♯mDEF♯mG♯m(♭5)
B(シ)BC♯mD♯mEF♯G♯mA♯m(♭5)
D♭(レ♭)D♭E♭mFmG♭A♭B♭mCm(♭5)
E♭(ミ♭)E♭FmGmA♭B♭CmDm(♭5)
F♯(ファ♯)F♯G♯mA♯mBC♯D♯mFm(♭5)
A♭(ラ♭)A♭B♭mCmD♭E♭FmGm(♭5)
B♭(シ♭)B♭CmDmE♭FGmAm(♭5)

ダイアトニックスケールをもとに構成されているので、同じスケールのダイアトニックコードを使えば違和感なくコード進行を作れます。

録音した鼻歌に楽器で演奏したコード音を重ねて、違和感のないコード進行に仕上げましょう。

なお、以下の記事でダイアトニックコードについて解説しているので、あわせてご覧ください。

ダイアトニックコードの3つの特徴!初心者におすすめの見つけ方!

2020.12.27

2.鼻歌で作曲するときの3つのコツ

鼻歌で作曲するときの3つのコツ

鼻歌で作曲するときのコツを紹介します。

作曲をスムーズに進めるためのポイントは以下の3つです。

  1. 楽譜自動作成アプリを使う
  2. サビのパートから作る
  3. 楽器を使いながら作業を進める

順に紹介するので、これらのポイントを踏まえて作業を進めてみましょう。

なお、以下の記事で初心者が作曲するためのコツを紹介しているので、あわせてご覧ください。

初心者が作曲するための5つのコツ!おすすめの作曲までの流れとは?

2020.05.14

(1)楽譜自動作成アプリを使う

楽譜自動作成アプリを使う

楽譜自動作成アプリを用いると、録音したメロディーから自動で実音を特定してくれるのでおすすめです。

たとえば、Chordana Composer(コーダナコンポーザー)というアプリを使えば、楽譜の読み方や音符などの知識がなくても、直接声を録音することで自動的に楽譜に起こしてくれます。

楽器の経験者であれば、録音した音声を楽器音をもとに実音に置き換えることは可能ですが、楽器を使ったことがない人は、音声から実音に切り替えるのはかなりハードルが高いでしょう。

音名を特定する段階で音楽初心者がよく挫折しがちなので、自力で試してみて難しいと感じたらアプリでサクッと実音を特定するとスムーズに作曲を進められますよ。

(2)サビのパートから作る

サビのパートから作る

曲を作るときは、サビから作り始めるとAメロとBメロが作りやすくなります。

サビが完成すれば、AメロとBメロでどのように勢いをつけるかを考えるだけなので、ある程度コード進行のパターンが決まるのです。

サビは短くて覚えやすいメロディにすると、聞きやすくてまとまりのある曲にできるので、同じメロディを2~3回繰り返すくらいのイメージで作りましょう。

(3)楽器を使いながら作業を進める

楽器を使いながら作業を進める

実際に楽器で音を聞きながら作業を進めると、完成後にイメージとのずれを防ぐことができます。

音感のある人であれば頭の中で音を鳴らすことができますが、初心者はなかなか音を忠実にイメージすることが難しいので、実際に音を確認しながらメロディを作っていきましょう。

楽器を使ったことがない人でもピアノであれば鍵盤を押さえるだけなのでカンタンに音を鳴らすことができます。

弾けるようになると音楽スキルも向上するので、キーボードやピアノアプリなどを使って実音を聞きながら丁寧に作っていきましょう。

ピアノアプリはさまざまな種類があるので、「ピアノ-リアルなサウンドのピアノキーボード楽器」など評価が高いものを中心に試してみてください。

まとめ

音楽初心者でも鼻歌でカンタンに作曲することができます。

今回紹介した手順に沿って作業を進めればメロディーからコード進行まで作ることができるので、一つひとつ丁寧に作業を進めましょう。

もし、途中で挫折しそうになったらアプリを活用することで初心者でもスムーズに作業を進めることができるので、参考にしてみてください。

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