「BメロってAメロとどう違うの?」
「Bメロにはどのような役割があるの?」
作曲を勉強し始めた人の中には、Bメロが他のパートとどう違うのかよくわかっていない人も多いのではないでしょうか。
実は、BメロはAメロやサビにはない重要な役割を持っており、曲のバランスを整える上で重要なパートなのです!
本記事では、Bメロの役割や作るときのポイントについて紹介します。
この記事を読めば、Bメロの特徴を把握して曲が作れるようになりますよ!
目次
1.Bメロとは
Bメロとは曲を構成するパートの1つで、Aメロとサビの間に位置します。
一般的には、1曲は以下のような構成になっていることが多いです。
- 前奏
- Aメロ
- Bメロ
- サビ
- Cメロ
- サビ
- 後奏
基本的に、Bメロはどの曲にも入ってきますので、Bメロの特徴を押さえておきましょう。
2.Bメロの3つの役割
Bメロが持つ役割を紹介します。
Bメロを理解する上で、特に押さえておくべき役割は以下の3つです。
順に紹介するので、Bメロの特徴を理解して作曲に活かしましょう。
(1)曲に展開をもたらす
Bメロの一番の特徴は、曲に展開をもたらしてくれる点です。
一曲の中でコードやメロディに展開がなければ、聴いている人は飽きてしまいます。
しかし、AメロからBメロに展開することで、曲の雰囲気を変えることができ、聴いている人を飽きさせずに済むのです。
たとえば、ゆっくりとしたAメロの展開から少しリズムを早くするだけで、「これからどんな展開になるんだ?」と聴いている人がワクワクする展開にすることができます。
曲は最後まで聴いてもらうことに意味があるので、Bメロで上手くアクセントを入れて、聴いている人を飽きさせない曲にしましょう。
(2)サビに向けて曲を盛り上げる
Bメロはサビに向けて曲を盛り上げる役割もあります。
曲の中で最高潮に盛り上がるパートがサビですが、サビで効果的に盛り上がるためには、サビに入る前の勢いをつけることが重要です。
一般的には、Aメロは曲の中でも最も落ち着きのあるパートなので、Aメロからいきなりサビに入っても、聴いている人は突然のサビの盛り上がりについていけない場合があります。
曲だけが先走ってしまい、聴いている人が置いてけぼりになってしまうと、多くの人に聴いてもらえない可能性が高いでしょう。
聴いている人にサビに入る前の準備をさせることで、スムーズにサビの盛り上がりについていけるようになるのです。
間にBメロを挟むことで、勢いがつきやすいコード進行やメロディに切り替えて、サビに盛り上がりのピークを持っていきましょう。
(3)Aメロとサビをつなげて一体感を出す
Bメロが曲の間に入ることで、Aメロとサビの橋渡し役となり、曲の一体感を出すことができます。
中には、Aメロからいきなりサビに入る構成の曲もありますが、Aメロとサビのコード進行やリズムに大きな差があると、違和感のある曲になる可能性が高いです。
AメロとサビのつなぎとしてBメロが入ることで、Aメロとサビの曲調のずれをまろやかにしてくれるので、聴いている人もAメロからサビまでスムーズに聴けるようになります。
各パートがバラバラで協調性がなければ、スキルのない初心者が作曲すると不快な曲になってしまう場合があるので、曲を安定させるためにも初めのうちはBメロを採用しましょう。
3.Bメロを作るときの3つのポイント
Bメロを作るときのポイントを紹介します。
特に押さえておくべきポイントは以下の3つです。
順に紹介するので、Bメロを作るときの参考にしてみてください。
(1)Aメロのコード進行を変える
BメロはAメロとは異なる展開にしなければならないので、Aメロとは違うコード進行にしましょう。
メロディが似ていてもコードが変わるだけで、曲の聴こえ方に差が生まれます。
Bメロを作る前にまずはAメロを作り、Aメロの始点となるコードとは異なるコードからBメロをスタートさせることがポイントです。
たとえば、EコードからAメロが始まっていれば、GコードからBメロを始めるだけでも曲の雰囲気を変えることができます。
Aメロのコード進行とは異なるコード進行にするだけなので、Aメロとは違うコードを当てはめながらしっくりくるコードを探しましょう。
(2)Aメロのパートと異なるリズムにする
Aメロと異なるリズムにすることもポイントです。
リズムを変えるだけで、曲の雰囲気はガラッと変わります。
同じコード進行でも4分音符から8分音符に変えるだけで、曲の印章を変えることが可能です。
サビへの盛り上がりを意識して、Aメロよりやや早めに変えることで、サビへのつながりもスムーズになるでしょう。
(3)音程をAメロより高くサビより低くする
Aメロより高い音程にしつつ、サビより低い音程すると、Aメロからサビへの流れがスムーズになります。
Aメロより音程を高くすることで盛り上がりを演出することができ、サビより音程を低くすることでサビに盛り上がりのピークを持っていくことができるのです。
一番聴いて欲しい部分はサビなので、サビよりも盛り上がらないように抑えることを意識しましょう。
まとめ
Bメロは曲の中で一番印象が薄く、聴いている人の記憶に残りづらいパートですが、実は曲の完成度を高める上で、特に重要といえるパートです。
Bメロによってはサビを活かすことができますし、Aメロからサビへの流れをスムーズさせることができます。
逆にBメロがしっかりしていなければ、サビの盛り上がりが機能せず、聴いている人に曲で伝えたいことを届けることができなくなるのです。
そのくらい大事なパートなので、作曲するときは今回紹介した3つのポイントを踏まえた上で、Bメロを作って曲のクオリティを高めていきましょう。