「ギター部分の耳コピをするにはどうしたらいいの?」
「ギターで耳コピをするときは何を意識するべきなの?」
ギターで耳コピに挑戦しようとしている人の中には、何から始めればよいのか分からずにいる人も多いのではないでしょうか。
基本的にコードで弾くことが多いので、聴き取るのは難しいように感じるかもしれませんが、実はやり方やコツさえ把握すれば初心者でも耳コピは可能です!
本記事では、ギターで耳コピをする方法と初心者が押さえておくべきコツを紹介します。
この記事を読めば、ギター初心者でも耳コピを楽しむことができますよ!
なお、耳コピの詳細は以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
目次
1.ギターで耳コピをするやり方3ステップ
ギターで耳コピをするやり方を紹介します。
主な工程は以下の3つです。
ギターの耳コピは単音とコードの両方を特定する必要があります。
順に紹介するので、この流れに沿って取り組んでみましょう!
なお、ギター部分だけでなく、曲全体の耳コピのやり方は以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
(1)曲をパートごとに繰り返し聴く
まずは耳コピしたい曲を選び、繰り返し聴きましょう。
曲を聴くときは一度に全てのパートをつなげて聴くのではなく、パートを細かく区切って音を拾うことをおすすめします。
聴き取れない部分があるかもしれませんが、はっきり聞き取れた単音とコードを音名にして書き出してください。
ギター以外のパートをギターで耳コピする場合は、ギター以外のパートも音名にしておきましょう。
音源を聴くときは、曲のメインであるサビから聴き取り始めると音を拾いやすいです。
ギターは単音とコードの両方を聴き取らなければならないので、ハードルは高いですが耳コピ用のソフトやアプリを活用して作業を進めましょう!
なお、耳コピに役立つソフトやアプリは以下の記事でまとめているので、あわせてご覧ください。
(2)拾った音名から曲のキーを特定する
音名を拾ったら曲のキーを特定します。
コードを特定するためには、曲のキーを推測する必要があるのです。
キーを特定する方法は、使われている音名がどのメジャースケールに多く属しているかを調べます。
メジャースケールとは、「ドレミファソラシ」と聴こえるように並んだ7つの音で構成されたグループのことです。
以下のメジャースケール表と照らし合わせて、曲がどのメジャースケールを採用しているかチェックしましょう!
スケール | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵ | Ⅶ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
C | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ |
D | レ | ミ | ファ♯ | ソ | ラ | シ | ド♯ |
E | ミ | ファ♯ | ソ♯ | ラ | シ | ド♯ | レ♯ |
F | ファ | ソ | ラ | シ♭ | ド | レ | ミ |
G | ソ | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ♯ |
A | ラ | シ | ド♯ | レ | ミ | ファ♯ | ソ♯ |
B | シ | ド♯ | レ♯ | ミ | ファ♯ | ソ♯ | ラ♯ |
仮に、上記のメジャースケール表に属していない音が多い場合は、Ⅰの音が半音ずれている可能性があるので、そのときはそれぞれ半音ずらして照らし合わせてみましょう!
(3)コードを特定して音源と比べる
メジャースケールが特定できたら、最後にコードを特定します。
一般的には、「ドレミファソラシ」と聴こえる7つのコードのグループ(ダイアトニックコード)からコードが採用されていることが多いので、該当するキーのダイアトニックコードをチェックしましょう!
メジャーコードのダイアトニックコードは以下の通りです。
キーコード | Ⅰ | Ⅱm | Ⅲm | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵm | Ⅶm(♭5) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
C(ド) | C | Dm | Em | F | G | Am | Bm(♭5) |
D(レ) | D | Em | F♯m | G | A | Bm | C♯m(♭5) |
E(ミ) | E | F♯m | G♯m | A | B | C♯m | D♯m(♭5) |
F(ファ) | F | Gm | Am | B♭ | C | Dm | Em(♭5) |
G(ソ) | G | Am | Bm | C | D | Em | F♯m(♭5) |
A(ラ) | A | Bm | C♯m | D | E | F♯m | G♯m(♭5) |
B(シ) | B | C♯m | D♯m | E | F♯ | G♯m | A♯m(♭5) |
該当するキーのダイアトニックコードを実際に弾いて、音源と比べてみましょう!
違和感がなければ、そのコードが使われている可能性があります。
なお、どのコードを弾いても違和感がある場合は、以下のように対処してみてください。
- セブンスを付ける(Am→Am7にする)
- メジャーとマイナーを切り替える(Em→Eにする)
- ♯や♭をつける/消す(F→F♯)
2.ギターで耳コピをする5つのコツ
ギターで耳コピをするときのコツを紹介します。
初心者が押さえておくべきギターの耳コピのコツは以下の5つです。
初心者が耳コピをするためには、準備や工夫が重要です。
順に紹介するので、耳コピをするときの参考にしてください!
なお、曲全体の耳コピをするときのコツは以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
(1)コードを覚える
ギターの耳コピをする以上はコードを覚える必要があります。
タブ譜を見ながら演奏することはできても、音を聴いたときにどのようなコードなのかイメージできなければ、ギターの音を聴き取るのは難しいです。
単音は聴き取れてもコードは聴き取れない場合があるので、コードを聴き分けられるようになっておきましょう。
いきなり全てのコードを覚えるのはハードルが高いので、最低でもメジャースケールのダイアトニックコードを聴き分けられるようになっておくと、作業がはかどりますよ!
なお、以下の記事でダイアトニックコードについて紹介しているので、あわせてご覧ください。
(2)自分の好きな曲を選ぶ
耳コピをするときは、自分の好きな曲を選ぶことをおすすめします。
初心者が耳コピをするのはハードルが高いので、思うように作業が進まずモチベーションが低下する可能性が高いです。
もし、自分の好きな曲であれば、聴き返す作業も苦ではなくなるので、楽しく作業を進めることができます。
作業に慣れるまでは、お気に入りの曲で耳コピへのモチベーションを高めましょう!
(3)曲の構成を意識して聴く
曲の構成を意識しておくことで、集中してギターのパートを聴くことができます。
- どんな曲構成か(Aメロ→Bメロ→サビなど)
- どの楽器が使用されているか
- ギターパートはどこなのか
ギターパートだけに注目しがちですが、他にどんな楽器が使われているのかも把握しておくことで、曲の雰囲気からコード特定のヒントにすることができます。
また、ギターパートがどこなのか確認して、集中してギターの音を聴きましょう!
(4)アカペラで歌えるまで聴き込む
アカペラで音源に近い音が出せるようになるまで曲を聴き込みましょう。
ギターで音を確かめようとしても、音程を把握できていなければ、音源に一致させることが難しいです。
繰り返し曲を聴いてギターで音を出す前に、自分の声で聴いた音をアウトプットできるようになりましょう!
(5)拾えた音から合わせていく
拾えた音から順に音名やコードを音源に合わせていきましょう。
作業スピードが遅い人ほど、最初から最後まで完璧にコピーしようとする傾向があります。
初心者が曲の頭から耳コピをしようとすると、いくら時間があっても足りませんので、神経質にならずにしっかり聴き取れた部分から音を照らし合わせましょう!
もし、全然聴き取れない場合は、各パートの最初と最後の音を聴き取ることに集中してみてください。
最初と最後の音が判明するだけでも、曲の雰囲気から自然と次の音が分かるようになりますよ!
まとめ
ギターの耳コピをするときは、単音やコードを特定する必要があります。
今回紹介した流れを参考にギターの耳コピに挑戦してみてください。
5つのコツを意識して、効率的に作業を進めましょう!
なお、以下の記事で耳コピの練習方法について紹介しているので、あわせてご覧ください。