「作曲をするにはどのような機材を揃えればいいの?」
「作曲用の機材を選ぶコツは何があるの?」
作曲に挑戦しようとしている人の中には、どのような機材を揃えればよいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。
一般的に作曲で使用する機材は決まっていますが、実は揃えておくと作業に役立つツールがあるのです!
本記事では作曲に必要な機材、作曲に役立つ機材、機材選びのポイントを紹介します。
この記事を読めば、作曲に集中できる環境を整えることができますよ!
なお、作曲の基本知識について以下の記事にまとめているので、あわせてご覧ください。
目次
1.作曲に必要な6つ機材
作曲するために揃えておくべき機材を紹介します。
最低でも以下の6つの機材が必要です。
作業をするために重要なものばかりなので、がんばって揃えましょう!
(1)パソコン
楽曲制作をするにはパソコンが必要です。
音楽初心者が楽器で一から作曲をするのはハードルが高いので、パソコンで楽曲制作ソフトを使って簡単に作曲しましょう。
なお、ノートパソコンでも作業できますが、負荷が大きいのでデスクトップパソコンの方がスムーズに作業を進めることができます。
WindowsとMac、どちらでもよいので使いやすい方を選びましょう。
(2)DTMソフト
パソコンで楽曲を制作するには、DTMソフトであるDAWを用意する必要があります。
DTMとはデスクトップミュージックの略語で、パソコンと電子楽器をつないで楽曲を制作することです。
DAWには無料のソフトもあれば、プロが使っている本格的な有料ソフトもあります。
初めの内は使い方に慣れるためにもフリーソフトを利用する方がよいでしょう。
なお、以下の記事におすすめのDTMソフトをまとめているので、あわせてご覧ください。
(3)MIDIキーボード
楽器を弾いたことがない人でもMIDIキーボードを購入しましょう。
MIDIとは電子楽器の演奏データをパソコンと送受信するための規格のことです。
MIDIキーボードはパソコンと接続して始めて音が鳴る仕組みで、1音1音確かめながら作曲するのに役立ちます。
メロディを確かめるために音を鳴らしたり、シンセサイザーとして音を合成したりするのに便利なので、ピアノが弾けない人でも用意しておきましょう。
(4)モニターヘッドホン
モニターヘッドホンは正確な音を確かめるために必要です。
従来のヘッドホンでは聴き取ることができない音程を拾うことができるので、細かい音の違和感に気づくことができます。
ちょっとした演奏ミスや音のバランスをチェックするのに役立つので、音を聴くときは音楽専用のヘッドホンを使いましょう。
(5)モニタースピーカー
モニタースピーカーも音をチェックするのに重要です。
音楽専用のスピーカーを使うことで、スピーカーから曲の聴こえ具合をチェックすることができます。
ヘッドホンとは聴こえ方が異なるため、スピーカーも音楽専用にしておくと、曲のクオリティを向上させることが可能です。
(6)オーディオインターフェース
オーディオインターフェースとは音の入出力装置のことで、パソコンに接続することで正確な演奏データを共有することができます。
マイクやヘッドホンを直接パソコンに接続することができますが、音質が悪くなり作曲には向きません。
サウンドクオリティを上げるにはオーディオインターフェースは必須なので、予算と相談して購入しましょう。
2.作曲に役立つ3つのツール
必ずしも必要ではないが、あると役立つツールを紹介します。
今回紹介するツールは以下の3つです。
順に紹介しますので、予算に余裕があればぜひ揃えましょう!
(1)マイク
曲にボーカルを入れたい場合はマイクも必要です。
ダイナミックタイプとコンデンサータイプの2種類がありますが、音質がよくレコーディングに向いているコンデンサータイプをおすすめします。
発声する際のノイズを除去するポップノイズ機能があるものを選びましょう。
(2)追加音源プラグイン
追加音源プラグインを用意しておくと使える音の幅が広がります。
プラグインとは機能を拡張するソフトウェアのことです。
DAWにはピアノやドラム、ギターなどのシンプルな音源は付属されていますが、オーケストラや和楽器など特徴的な音源は付属されていません。
付属の音源だけでも十分に作曲をすることができますが、曲のクオリティを上げたい人や使いたい音源にこだわりがある人は追加音源を用意しましょう。
音源にはさまざまな種類があるので、1度に購入するよりは必要なときに必要なだけ購入することをおすすめします。
(3)ミキシング・マスタリングプラグイン
ミキシングやマスタリングのプラグインを用意しておくと、曲のクオリティが大幅にアップします。
ミキシングとは複数の音源を合成することで、たとえば、メロディ部分を担うギター音源とリズム部分を担うドラム音源を合成することを言います。
一方、マスタリングとは機材間の音の聞こえ方や曲間の聴こえ方を均一化することです。
例に出すと、パソコンでは正常に聴こえてもオーディオ機器では音割れしているなど、異なる機材間の音の聴こえ方のばらつきを調整したり、他の曲とのボリュームの差など聴こえ方の差を埋めたりする作業のことをマスタリングと言います。
メロディ作りに余裕がある人は、まずはミキシングプラグインを用意して、曲のクオリティを上げることから始めましょう。
ミキシングがある程度こなせるようになったら、曲ごとの聴こえ方のばらつきを整えるマスタリングに挑戦してみてください。
3.作曲初心者が失敗しない機材選びの3つのポイント
作曲初心者が失敗しない機材選びのコツを紹介します。
今回紹介するポイントは以下の3つです。
順に紹介するので、機材選びの参考にしてください。
(1)作曲したい曲のジャンルをイメージしておく
作曲したい曲のジャンルは決めておきましょう。
曲のジャンルによって必要な機材や音源が異なります。
たとえば、テクノポップを作るときはシンセサイザーなどの機材が必要ですし、バラードを作るときはオーケストラやバイオリンなどの音源が必要です。
1つ1つの機材は高いので、自分の作りたい曲に不要な機材まで揃える必要はありません。
作りたいジャンルを作曲するのに必要な機材や音源を把握しておきましょう。
(2)機能性に優れたものよりも使いやすいものを選ぶ
初めの内は、機能性に優れたものよりも使いやすいものを選ぶことをおすすめします。
機能が豊富でも使いこなせなければ意味がないですし、使い方が複雑なので途中で挫折する可能性が高いです。
作曲初心者はまず曲を完成させることが重要なので、最初は使いやすいと思ったものを選び、機材の使い方に慣れて本格的に作曲をしたいと思ったときに、高性能の機材を揃えましょう。
(3)初心者セットの購入を検討する
機材へのこだわりがなければ初心者セットの購入がおすすめです。
初心者セットは作曲に必要な機材が揃っており、初心者向けの使いやすいもので構成されています。
2万円前後とリーズナブルで手を出しやすいセットもあるので、試しに作曲を始めてみたいという人は初心者セットを購入しましょう。
まとめ
作曲に必要な機材は曲のジャンルや目指すクオリティで異なります。
初心者はいきなり高価で機能が豊富なものを揃えるよりも、作業のストレスを減らすために使いやすいものを選んだ方が無難です。
今回紹介した3つの機材選びのポイントを参考にして、自分に合った機材を揃えましょう。
なお、以下の記事で作曲のやり方をまとめているので、あわせてご覧ください。