「エンタメ業界の課題とは?」
「転職の志望動機にかける、エンタメ業界へのアピールポイントが知りたい」
エンタメ業界はこの10年で大きく変動しており、その課題を解決する視点を持った人材が求められます。
しかし、業界未経験の方はエンタメ業界の課題自体がわからず、志望動機に何を書いて良いかわからないでしょう。
この記事では、エンタメ業界の現状と課題、エンタメ業界が今求めている人材を解説します。
最後まで読めば、エンタメ業界の課題から自身が業界に貢献できることが何かはっきりわかるでしょう。
目次
1.エンタメ業界は衰退していく?業種ごとの現状
エンタメ業界は衰退傾向にあるといわれていますが、本当にそうなのでしょうか?
- 音楽業界
- 芸能業界
- 映画業界
- テレビ業界
- ネット配信業界
業種別にエンタメ業界の現状を説明します。
(1)音楽業界
音楽業界ではCDの売り上げが年々減少傾向にあり、衰退する可能性があるといわれています。
しかし、CDの売り上げは落ちたもののサブスクリプションサービスへの切り替えを実施するなど、自社プラットフォームで音楽配信をする企業も増えています。
また、AppleMusicなどのプラットフォームを経由して、自分で音楽を発信するアーティストが増えており、衰退ではなく業界自体を大きく変化しているといえるでしょう。
(2)芸能業界
芸能業界はテレビ・映画業界の動きと連動しやすく、衰退傾向にあります。
原因はYouTubeなどの動画プラットフォームの流行による、若者のテレビ離れです。
とはいえ、まだシニア世代はテレビを好んで視聴する方が多く芸能の仕事がすぐになくなるわけではありません。
また、タレント自身がSNSを運営するケースも増えており、SNS配信などに舞台を切り替えて活躍できる可能性はあるでしょう。
(3)映画業界
映画業界はコロナ禍の影響やサブスクリプションサービスの台頭により、映画館に行く人が減っています。
そのため興行収入自体が減少傾向にあります。
しかし、映画自体のニーズがなくなったわけではなく、オンライン上映に切り替えるなどインターネットを使った方法で盛り返せる可能性はあるでしょう。
(4)テレビ業界
テレビ業界もネット動画の普及により、衰退傾向にあるといわれています。
しかし、プロの編集マンが作った面白い動画を視聴できるのも事実で、テレビ局は独自のアプリを開発して視聴者を維持しています。
動画プラットフォームにテレビ番組を放送するテレビ局も増えており、インターネットとの連携で打開策を模索している段階です。
(5)ネット配信業界
ネット配信業界はほかのエンタメ業種に比べて、コロナ禍以前と比較して人気が高まっています。
音楽や芸能ジャンルもネット配信に参画する兆しを見せており、今後より需要が高まる業種といえます。
ネット配信業のサポート、配信者も増えていき、今後より発展していくでしょう。
エンタメ業界の現状と今後については、こちらの記事でも紹介しています。
2.【最新】エンタメ業界が抱える4つの課題とは
エンタメ業界が抱える4つの課題を解説します。
- プラットフォームへの依存
- ユーザーとの接点減少
- ライバルのグローバル化
- 人手不足
転職の志望動機にエンタメ業界の課題を取り入れたい方は、参考にしてください。
(1)プラットフォームへの依存
エンタメ業界全体が、インターネットへ移行したことにより、プラットフォームへの依存問題が発生しています。
音楽業界であれば、AppleMusicやSpotifyを介した配信に切り替わることで、今までになかったプラットフォームへの手数料が発生するようになりました。
また映画業界でもNetflixなどのサブスクリプションサービスの台頭により、今までのように自社の利益を配分する必要が生まれています。
他社のプラットフォームへ依存せざるを得ない状況が、エンタメ業界の課題です。
(2)ユーザーとの接点減少
エンタメ業界では、ユーザーとの接点が減少したことも課題となっています。
コロナ禍以降は特に、エンタメを家で楽しむ人が増えたことで、ライブやイベントなどの機会が減っている状況です。
これにより、ユーザーとの直接の接点が減っており、従来のファンミーティングの形式を見直す必要があります。
インターネット配信やファンクラブでの動画配信などを駆使して、新たなユーザーとの接点を見つけなければなりません。
(3)ライバルのグローバル化
エンタメ業界では、ライバルのグローバル化も課題となっています。
インターネットの普及により、エンタメ業界のライバルは国内にとどまらず、国外に及ぶようになりました。
海外へも日本のコンテンツを届けることが容易になった分、反対に海外の作品・アーティストに人気を取られるリスクも生まれています。
日本のエンターテイメント性をより高め、国外にも愛されるエンターテイメントを模索する必要があります。
(4)人手不足
エンタメ業界では、人手不足も深刻になっています。
元々エンタメ業界はハードワークになりがちで、人の入れ替わりが激しい業界です。
それに加えてコロナ禍以降のエンタメ業界の衰退傾向を見て、新規人材の獲得が難しくなっています。
エンタメ業界の労働環境やイメージの改善は、業界全体が抱える課題といえるでしょう。
3.エンタメ業界が課題を踏まえて今求める人材とは
エンタメ業界はさまざまな課題を抱えており、課題解決に踏み出せる人材を求めています。
- 問題解決能力が高い
- IT系の知識が豊富である
- 国際的かつ多様性に富む観点を持っている
エンタメ業界への転職を考えている方は、自身の適性を振り返ってみましょう。
(1)問題解決能力が高い
エンタメ業界が求めている人材は、問題解決能力が高い人です。
今エンタメ業界が抱えている課題を分析し、解決できる人材を求めています。
仮に業界未経験であっても、エンタメ業界の企業が抱える課題を解決できる人材なら採用される可能性があります。
志望動機には、過去の経歴から問題解決能力が高いことを示すエピソードを入れると良いでしょう。
(2)IT系の知識が豊富である
エンタメ業界では、IT系の知識が豊富な人材の需要が高いです。
自社プラットフォームの開発や、インターネットを通じたユーザーとの接点が求められているものの、まだエンタメ業界にIT人材が少ない状態です。
IT企業出身者の方や、配信業に詳しい方は、ぜひ志望動機でその点をアピールしてください。
エンタメ業界は今、インターネットやIT技術を持つ人材を必要としています。
(3)国際的かつ多様性に富む観点を持っている
エンタメ業界は、国際的かつ多様性に富む観点を持っている人材を求めています。
ライバルが国内外に及んでいる現在では、日本だけでなくグローバルな視点を持つ人材が必要です。
留学経験がある人、海外に知見が深い人は採用されやすいでしょう。
国際的な視点や多様性への考え方を志望動機に書いて、エンタメ業界への転職を成功させてください。
その他エンタメ業界に向いている人の特徴は、こちらの記事で紹介しています。
まとめ
エンタメ業界の課題は、コロナ禍により大きく人々の娯楽が変わったことです。
今までCDを買いに行ったり、映画を見に行ったりしていた人たちが、自宅で手軽に音楽を聴いたり、映画を見るようになりました。
またテレビもYouTubeなどの動画プラットフォームに視聴者を奪われるなど、課題は多々あります。
しかし、エンタメ業界が終わりというわけではなくインターネット配信業などの新しいジャンルの開拓、また既存エンタメ業種もユーザーとの接点を新たに見出しつつあります。
エンタメ業界へ転職を志望している方は、エンタメ業界の課題を知り、志望動機にてあなたがその課題を解決できる人物だと伝えましょう。
エンタメ業界に強い転職エージェントの情報はこちらの記事をご覧ください。