エンタメ業界の現状や今後の課題とは?転職の自己PRに書ける未来の展望を紹介

「エンタメ業界は衰退してる?今後はどうなっていくの?」
「エンタメ業界への転職の志望動機に、業界の今後の展望を盛り込みたい」

ここ数年でエンタメ業界は大きな変革を迎えており、業界の将来に不安を抱いている方も多いでしょう。

実際エンタメ業界の収益スキームなどは大きく変わっており、今後を見据えた視点を養っておかないと時代に取り残されてしまうかもしれません。

この記事では、エンタメ業界の現状や変化を各業種別に解説し、エンタメ業界の課題をまとめました。

最後まで読めば、エンタメ業界の転職の履歴書や自己PRに業界の未来を見据えた意見を書き、採用側の関心をひけるでしょう。

1.エンタメ業界の現状や今後の課題とは

エンタメ業界はトレンドが目まぐるしく変化していますが、2020年からは大きな変革期を迎えました。

  1. 外でのレジャーよりも自宅での娯楽に移行
  2. 各エンタメ業種の変化
  3. 新たなエンタメ業種の台頭
  4. エンタメ業界の今後の課題

具体的に業種別の変化を解説します。

(1)外でのレジャーよりも自宅での娯楽に移行

エンタメ業界とは具体的に、以下のような事業を意味します。

エンタメ業界
  • テレビ
  • 出版
  • 映画
  • 音楽
  • アニメ
  • ゲーム
  • 舞台・イベント
  • レジャー施設
  • 動画配信

旅行や遊園地など、外で遊べる施設の運営などもエンタメ業界に分類されます。

2019年から世界的に流行したコロナウィルスによる外出自粛の風潮により、人々は外に出て遊ぶことができなくなり、自宅での娯楽に注目が集まりました。

そのため、舞台やイベント・レジャー施設産業は大きな打撃を受けました。

反面、インターネットを使ったサービスは大きく拡大し、特にネット配信事業やゲーム業界は大きく業績を伸ばしています。

その流れに乗って、各種事業がインターネットを活用してユーザーとの接点を持つように工夫するようになりました。

(2)各エンタメ業種の変化

音楽や芸能に興味がある方のために、以下4ジャンルのエンタメ業種の変化を詳しく見ていきましょう。

  1. 音楽業界の変化
  2. 芸能業界の変化
  3. テレビ業界の変化
  4. 映画業界の変化

1つずつエンタメ業種の変化について説明します。

#1:音楽業界の変化

音楽業界はMP3プレイヤーやインターネットの発達により、CDの売上枚数が徐々に低下し、ネットでの音楽配信に移行してきました。

またサブスクリプション型の音楽配信サービスの台頭により、CD売り上げではなくサブスクリプション型サービスを自社で提供する企業も増加しています。

音楽業界はコロナ禍により、ライブ開催ができなくなるなど打撃を受けました。

ファンとアーティストの直接の接点は失われましたが、音楽業界はオンラインライブの開催を実施するなど、インターネットを使ったファンとの交流に力を入れています。

AppStoreなどのオンライン配信プラットフォームの利用だけでなく、自社オリジナルのプラットフォームを作ることで手数料等の経費を抑えて収益を上げる仕組み作りが必要でしょう。

#2:芸能業界の変化

芸能業界もファンとのイベント開催が難しくなり、また収録が延期されるなどの影響を受けました。

ファンとの接点をより強固なものにするために、芸能プロダクションもタレントのSNSを解禁したり、インスタライブなどファンと交流できる場を設けるように変化。

ファンミーティングをオンライン化したり、オンラインライブでファンと接点を持つことで、ファンのロイヤリティを上げる方針に切り替えています。

またタレント獲得の方法も変化してきており、従来のようにオーディションやスカウトだけでなく、SNSで人気のインフルエンサーをタレント化する動きも増加。

芸能業界とインフルエンサーの垣根が薄くなるなど、より多くの人が芸能活動に手が届く時代へ移行したといえるでしょう。

#3:テレビ業界の変化

テレビ業界もコロナ禍で収録が難しくなったり、ロケ番組が編成にくかったりと、苦難を強いられました。

さらにコロナ禍以前からの課題であった「若者のテレビ離れ」も深刻で、若者に視聴してもらうためのコンテンツ作成や方針転換が求められています。

テレビ業界ではテレビのインターネット配信を開始し、オンラインでテレビ番組を視聴してもらえる体制を確立。

また自社アプリを開発し、そこでネット限定放送を行うなどして利用者を増やし、オンラインで広告収入を得る仕組みに移行しています。

#4:映画業界の変化

映画業界も映画収録への影響、また映画館での集客が難しくなったことで打撃を受けました。

またミニシアターと呼ばれる若手監督の作品を上映する映画館が減ったことで、新たな若手育成にも問題を抱えています。

この問題を解決するための助成金やサポート体制を整えるなど、映画界も若手育成の体制を確率。

また映画館に直接行くよりもネット配信で映画を見る人が増えたことで、多くの配給会社が配信プラットフォームへの配信に取り組んでいます。

今後は映画界もオンラインでの上映など、映画館へ行かなくても映画を見られるような仕組みを取り入れていくでしょう。

(3)新たなエンタメ業種の台頭

またエンタメ業界では、ネット配信やアプリゲームといった、新たなエンタメ業種の台頭も目覚ましいものがありました。

ネット配信やアプリゲーム自体はインターネットの普及とともに認知されていましたが、メジャーな娯楽とは言えなかったのです。

しかしコロナ禍によって、オンラインで人と交流したり、インターネットに楽しみを見出す人が増えた結果、ネット配信やアプリゲーム事業が拡大。

ツイキャスやYouTubeライブなどの配信事業、ボイスチャットで一緒に楽しめるオンラインゲームのユーザーが増えました。

VTuberと呼ばれる顔出しせずにネット配信できるジャンルが盛り上がるなど、タレント活動にも大きな変化が起きています。

またゲームユーザーの増加でeスポーツ界が盛り上がりを見せるなど、新たなジャンルのエンタメが伸びている状態です。

(4)エンタメ業界の今後の課題

エンタメ業界の今後の課題について解説します。

現状エンタメ業界はインターネットで楽しめる娯楽へ移行してきている状態です。

しかし、プラットフォームがまだ限定されていることにより、既存のエンタメ業界の企業がプラットフォーム側へ手数料を支払う必要があるなど、既存エンタメ業界の企業が『支払う側』に回るようになりました。

今後もプラットフォーム依存を続けた場合、プラットフォームがサービス停止した際に収益が出ないリスク、また手数料などのコストがかかり続けることとなります。

エンタメ業界の今後の課題は、自社オリジナルのプラットフォームの立ち上げなどを実施し、インターネットで集客することです。

また、インターネットという国境に関係のない市場へ打って出ることで、海外企業とも勝負しなければなりません。

より日本らしく、海外からも集客できるような国際的プラットフォーム作り、そしてコンテンツの作成が日本のエンタメ業界に求められている課題です。

まとめ

エンタメ業界は今後、よりインターネットを経由して自宅で楽しめる体制へ移行していくと思われます。

それに伴い、自社の配信プラットフォームやアプリの開発などに焦点が当たっていくはずです。

エンタメ業界へ転職を考えているのであれば、記事で紹介した業界の変化に焦点を当てて志望動機・自己PRを作成してみてください。

未来を見据えている人材と思ってもらえれば、志望しているエンタメ業界からも有能だと見込まれるでしょう!

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