「レコーディングエンジニアってどんな仕事?業務について知りたい」
「レコーディングエンジニアとしての働き方は?」
レコーディングエンジニアとは、アーティストや楽器の録音を担当して、マスターテープを作成する仕事です。
しかし、どうやってレコーディングエンジニアになれば良いか、曖昧な人もいるでしょう。
この記事ではレコーディングエンジニアの仕事内容と働き方、年収や求人募集の探し方を解説します。
最後まで読めば、レコーディングエンジニアを目指す人にとって有益な情報が見つかるでしょう!
目次
1.レコーディングエンジニアとは?具体的な仕事内容
レコーディングエンジニアとは何か?具体的な仕事内容について解説します。
- レコーディング機材のセッティング
- レコーディング
- マスターテープ作成
ただ録音に携わる仕事ではなく、実は機材のセッティングからエンジニアの仕事です。
レコーディングエンジニアの仕事内容について、1つずつ解説します。
(1)レコーディング機材のセッティング
レコーディングエンジニアの仕事内容は、レコーディング機材のセッティングです。
自身が勤務していることがスタジオにアーティストが来ることもありますが、基本的にはスタジオへいき、レコーディング機材のセッティングからエンジニアが担当します。
会社から必要な機材をレコーディングスタジオへ運んだり、セッティングする力仕事もエンジニアの仕事の1つです。
またコンサートホールでのレコーディングの場合は、音の響きの調整なども行うため、銃器剤を運ぶこともあります。
レコーディングエンジニアは、音の響きなどを調整しながら、機材をうまくセッティングして最大限アーティストの良さを発揮できる環境を作らなければなりません。
(2)レコーディング
レコーディングエンジニアは、アーティストや演奏家の音源のレコーディングを担当します。
スタジオやホールで楽器・ボーカリストの演奏を録音し、バランスを調整する仕事です。
レコーディングの際には、以下のような順番で音源を調整していきます。
- ドラム・ベースなどのリズム担当の録音をする
- ギターなどメロディラインの録音をする
- 最後にボーカルの録音をする
まずはリズムから録音を進めて次にメロディラインを録音し、カラオケ音源のような状態を作ってからボーカルを録ります。
全体のバランスを見ながら、各音源が干渉し合わないように調整し、何度か録音し直しながら完成させていく作業です。
(3)マスターテープ作成
レコーディングが完了したら、素材を集めてマスターテープを作成します。
マスターテープ作成はミキシングとも呼ばれ、音源を制作する上での基礎となる作業です。
ディレクターの依頼通りの音を作り上げて、音色などがクリアに聞こえるように調整します。
最終的にマスターテープに調整後のテープを録音し、提出するまではレコーディングエンジニアの仕事です。
2.レコーディングエンジニアの年収は496万円
レコーディングエンジニアの年収は平均で496万円です。
- アシスタントは月収15〜18万円
- 経験を積めば年収500万円程度に
具体的には経験によって年収が変わりますので、詳細を解説します。
(1)アシスタントは月収15〜18万円
レコーディングエンジニアとして働き始めたばかりの新人時代は、アシスタントとしての仕事がメインです。
アシスタントの月収はおよそ15〜18万円程度で、年収にして200〜300万円となるでしょう。
一人前のレコーディングエンジニアとして働けるようになるまでの下積みの時期で、力仕事が多くなります。
年収は高くありませんが、アシスタントの時代に知識や経験をつけることで、一人前のエンジニアに昇格できるでしょう。
(2)経験を積めば年収500万円程度に
レコーディングエンジニアとして経験を積めば、年収500万円以上も目指せます。
特に優秀なエンジニアと認められれば、ディレクターからの指名を受けることも増え、年収は上がるでしょう。
レコーディング会社のエンジニアは年収が高くなり、ボーナスなども待遇面も良くなります。
3.レコーディングエンジニアとしての働き方
レコーディングエンジニアとしての働き方は大きく分けて3つです。
- レコーディングスタジオに勤務する
- レコード会社のエンジニアとして就職する
- フリーのレコーディングエンジニアになる
一般的にレコーディングエンジニアは、スタジオまたはレコード会社に勤務しているケースが多いでしょう。
経験を積んで独立するケースもありますが、まずはスタジオまたはレコード会社に勤務することを目指すのがおすすめです。
(1)レコーディングスタジオに勤務する
レコーディングスタジオに就職し、レコーディングエンジニアの仕事につくことができます。
未経験や新卒の場合はまずはアシスタント業務から始め、徐々に昇進していくこととなります。
スタジオ所属のレコーディングエンジニアは未経験でも就職しやすく、経験を積むことができるため、新卒・未経験者に向いている職場です。
スタジオの求人は求人サイトなどで検索できます。
(2)レコード会社のエンジニアとして就職する
レコード会社に就職し、レコーディングエンジニアの部署に配属されればエンジニアになれます。
スタジオと同様にレコーディングエンジニアのアシスタントから始め、経験を積めば昇格していき一人前のエンジニアを目指せるでしょう。
レコード会社に直接雇用されているため、アーティストの録音に携わりやすく、また待遇面も良いことが多いです。
就職難易度はやや高く、音楽学校を卒業した実績やミキシングの知識があることを証明する必要があります。
(3)フリーのレコーディングエンジニアになる
レコーディングエンジニアとして経験を積めば、独立してフリーのエンジニアになることができます。
知名度があればディレクターやアーティストから指名を受けて、個人で受注できるでしょう。
独立すれば自由度が高い働き方ができ、仕事の受注量によって収入も上がります。
自身の実力を証明する必要があるため、まずはレコーディングエンジニアとしての実績を積み、人脈作りをしておきましょう。
レコーディングエンジニアになる方法をより詳しく知りたい方は、以下の記事も併せて参考にしてください。
4.レコーディングエンジニアの求人・募集の探し方
レコーディングエンジニアの求人や募集は、求人サイトでも検索できます。
スタジオまたはレコード会社の求人情報をチェックし、求人要項に当てはまるものに応募してみましょう。
経験者募集は多いですが、中にはアシスタントを募集している求人もあります。
未経験でレコーディングエンジニアを目指す方は、音楽制作用のDAWソフトウェアである「ProTools」の技術判定検定である「ProTools技術認定試験」や「サウンドレコーディング技術認定試験」を受けておくと就職の際に有利になるでしょう。
まとめ
レコーディングエンジニアとは、アーティストや楽器の録音の責任者であり、音作りを担当する仕事です。
特別な資格などは必要ありませんが、音作りのセンスや細かな調整スキルが必要となります。
レコーディングエンジニアは下積み時代は年収が低いですが、経験を積めば年収500万円以上も目指せる仕事。
何より音作りのベースを作るやりがいがある役目です。
レコーディングエンジニアを目指す方は、記事の内容も参考にして必要なスキルや経験を積みましょう!