「ドラマーはどんな人に向いている?」
「ドラマーを職業にする場合、どのような働き方がある?」
このように悩んでいませんか?
ドラマーは、幅広い音楽ジャンルにおいて必要不可欠なパートで、リズム感や手先の器用さに加えて音楽への熱い情熱が求められます。
今回の記事では、ドラマーの概要を説明するとともにドラマーの適正やドラマーの3つの働き方についても解説します。
この記事を読んでドラマーの適正や仕事先について知り、自分に合う職業がどうかを見極めてください!
1.ドラマーとは
ドラマーとは、複数のドラムやシンバルなどを組み合わせたドラムセットを演奏する人のことを指します。
(広い意味ではドラムセット以外の太鼓やカウベルなども含めた打楽器全体を担当する人のことを指す場合もあります。)
ドラマーは、ロック・ポップス・ジャズをはじめとする幅広い音楽ジャンルにおいて必要不可欠なパートです。
バンドの中で主に求められる役割として、テンポやリズムを正確に刻むことが挙げられます。
ドラマーのテンポやリズムにズレが生じると、その上で演奏するボーカルやギター・ベースの演奏も狂ってしまうからです。
そのため、ドラマーはバンドの柱とも言われるほど重要な役割を担います。
また、時にはフィルインと呼ばれる即興演奏を求められることもあります。
これは、一定のパターンを繰り返す小節の最後や継ぎ目あたりで即興的な演奏を入れ込む手法で、楽曲中のスパイス的な役割を果たします。
このように、ドラマーはドラムセットを演奏する人のことで、バンドの柱としてテンポやリズムを正確に刻むことが求められます。
2.ドラマーの適正
ドラマーになるためには、リズム感と手先の器用さに加えて音楽への熱い情熱が求められます。
ドラムがバンドの柱なるリズムとテンポを刻む役割を担う以上、ドラマーにはリズム感が不可欠です。
どんな時でもドラマーが正確にリズムやテンポを刻んでこそ、その上でボーカルやギター、ベースが安心して演奏することができます。
また、ドラマーは手足をバラバラに動かし、いくつものドラムやシンバルを自由自在に操るため、手先に器用さも求められます。
ただし、これらの能力は練習次第で多くの人が取得できる技術であり、何より重要なのは音楽への熱い情熱だと言えるでしょう。
ドラマーとして生計を立てていくのはかなり狭き門であり、よほどの実力や向上心がなければ実現することはできないからです。
プロのドラマーになるためには、常に演奏技術を向上させ、音楽のトレンドもいち早く取り入れるだけの情熱があることが必須条件なのです。
3.ドラマーの3つの働き方
最後に、ドラマーを職業とする場合に想定される働き方を、以下の通り3つの例で紹介します。
- バンド・ユニットのメンバーとして活動する
- スタジオミュージシャンとして活動する
- ドラムの講師になる
ドラマーは自由度の高い職業ですので、今回紹介する3種類以外にもさまざまな働き方があります。
また、ドラマーとしての経験を活かして、作詞・作曲やアレンジャーへ活動の幅を広げていくアーティストも多数存在します。
以下に、3つの例の詳細を順番に説明します。
働き方1:バンド・ユニットのメンバーとして活動する
ドラマーの働き方の1つ目として、バンド・ユニットのメンバーとして活動することが挙げられます。
バンド・ユニットのメンバーは、音大・専門学校などで仲間を見つけたり、交流サイトのドラマー募集で探すこともできます。
そして、レコード事務所やプロダクション等に所属するために、コンテストやオーディションに参加して実力を認めてもらうのが王道です。
それ以外にも、ライブで有名になったりSNSで話題になったことがきっかけで、レコード会社やプロダクション等にスカウトされるケースもあります。
レコード事務所やプロダクションに所属できた場合、自分が組んだメンバーと一緒に自分たちのやりたい音楽に挑戦できることに加え、曲作りや演奏の練習に自由に時間を使うことが可能です。
しかしその一方で、所属が決まっているからといって必ずしも安定した収入が約束されるわけではなく、厳しい下積みが続く可能性も大いにあり得ます。
また、無事にデビューが決まったとしても、必ずしも楽曲が売れるとは限らず、ライブや広告・宣伝活動によって地道にファンを獲得していかなくてはなりません。
実際に、有名なミュージシャンとなって音楽だけで生計を立てていけるのは、実力と運を兼ね備えたほんの一握りのアーティストだけなのです。
このように、ドラマーはバンド・ユニットメンバーとして活動する方法があり、自分たちのやりたい音楽に挑戦できる一方、人気を得るためには人並ならぬ努力に加えて運も必要となる厳しい世界とも言えます。
働き方2:スタジオミュージシャンとして活動する
ドラマーの働き方の2つ目として、スタジオミュージシャンとして活動することが挙げられます。
スタジオミュージシャンは、他のミュージシャンから依頼を受けてライブで演奏したり、レコーティングで演奏をサポートしたりします。
雇用形態としては、プロダクション・スタジオなどに雇われて仕事を紹介してもらうケースとフリーランスで自ら仕事を探すケースがあります。
プロダクションに雇われるよりもフリーランスの方がより自由に働くことができますが、安定した収入を得られる保証はありません。
ところでスタジオミュージシャンの場合、幅広い依頼に対応できるようさまざまなジャンルの音楽に精通し、オーダーに合った演奏をできることが重要です。
また、自己流の表現にこだわりすぎず、自分が求められる役割を速やかに理解し、柔軟に演奏することが求められます。
その一方で、実力さえあれば多くのミュージシャンから指名を受けたり、長期でツアーに帯同できるようなケースもあります。
このように、ドラマーはスタジオミュージシャンとして活動する方法があり、実力次第で幅広いジャンルで活躍できる可能性があります。
働き方3:ドラムの講師になる
ドラマーの働き方の3つ目として、ドラムの講師になることが挙げられます。
具体的には、自分で音楽教室を運営する方法や、音大・専門校の講師になる方法などがあり、いずれも特別な資格や免許は必要ありません。
ただし、講師として働く場合、ドラムの上手さはもちろんこと、音楽理論や機材についての知識なども備えておくことが必要です。
また、生徒の技術を向上させるためには、コミュニケーション能力や人の演奏を評価する力も持ち合わせておかなければなりません。
さらに、自分で音楽教室を開く場合には、教室の確保や生徒募集など音楽とは直接関係のない運営業務もこなす必要があります。
ところで、ドラム講師の雇用形態としては、正社員・契約社員・業務委託・派遣社員などさまざまな形態があります。
業務委託や派遣社員の場合には、レッスン単位で契約することもあり得ます。
このように、ドラマーは講師として活動する方法があり、ドラムの演奏テクニックに加えて音楽理論や機材についての知識なども求められます。
まとめ
今回の記事では、ドラマーの概要を説明するとともにドラマーの適正やドラマーの3つの働き方についても解説しました。
ドラマーは、幅広い音楽ジャンルにおいて必要不可欠なパートで、リズム感や手先の器用さに加えて音楽への熱い情熱が求められます。
この記事を読んでドラマーの適正や仕事先について知り、自分に合う職業がどうかを見極めてください!