「私の音域ってどれくらいなんだろう?音域チェックってどうやったらできる?」
「どうやったら音域を広げられるんだろう?好きなアーティストの曲を気持ちよく歌いたい!」
音域とは人が出せる声の範囲であり、楽曲を歌う上では非常に重要です。
音域が狭いと好きな曲が歌えなかったり、声が続かず思い通りに歌えません。
この記事では音域の概要や音域チェックを自分でする方法、そして音域を広げるトレーニングを4つ解説します。
音域を広げたい方や自分の音域がどれくらいか分からない方は、最後まで読んでトレーニングまで実践してみてくださいね。
目次
1.そもそも音域とは?
音域はボイトレなどでもよく使われますが、一体音域が何か曖昧になっている方もいますよね。
そんな方のために、音域の概要を解説します。
- 自分が出せる限界の音の範囲
- ボイトレで使う音域の呼び方
音域が何か理解した上で、正しい音域チェックと訓練をしましょう。
それでは1つずつ説明します。
(1)自分が出せる限界の音の範囲
音域とは名前の通り、自分が出せる限界の音の範囲のことです。
楽器にも用いられて、人間が出せる声の高さの範囲を表すときに限り「声域」と呼ばれることも。
高音をイメージする人が多いですが、実は低音域から高音域まで、すべての音の範囲を意味します。
人の音域は体と共に広がっていき、男性は低音域が広くなり女性は高音域が広くなる傾向です。
一般人の音域は約2オクターブ程度と言われていますが、訓練を受けた声楽家はプラス2〜2.5オクターブの範囲の音が出せます。
普通の人でも、ボイストレーニングによって音域をプラス1〜1.5程度は広げられるでしょう。
まず音域とは、最低音域から高音域まで自分が出せる音の範囲のことを言うと覚えておいてくださいね。
(2)ボイトレで使う音域の呼び方
ボイストレーニングでは、特殊な呼び方で音域を表します。
日本語の音の表し方と国際的な表し方が違うからです。
すでにボイストレーニングに通っている方は「A4出して」などと言われたことがあると思います。
これは4オクターブ目のラと言う意味です。
声楽ではドレミファソラシドは、「CDEFGABC」と表します。
先ほどの例で言う「A4」は、ピアノの一番下から数えたラの音を意味しているんです。
ピアノは一番低いラ(A0)から始まり、最高音域がA7となっています。
今からボイストレーニングに通う方は、トレーニングの前に音域の呼び方も覚えておきましょう。
2.音域チェックの方法
音域チェックの方法を3つ紹介します。
- スマホアプリで音域チェックする
- カエルの歌を使って音域チェックする
- 好きなアーティストの曲を歌って音域チェックする
自分の音域を知りたい方は、以下の方法を試しましょう。
1つずつ説明します。
(1)スマホアプリで音域チェックする
音域チェックの1つ目の方法はスマホアプリを使うことです。
スマホのアプリ検索で音域と検索すると、無料または100円程度の有料アプリが出てきます。
正確に音域がチェックできますし、指示通りに声を出すだけなので難しくありません。
無料よりは有料の方が性能が良いと言われているので、正確な音域を知りたい方はアプリを使用してみましょう。
(2)カエルの歌を使って音域チェックする
音域チェックの2つ目の方法は、カエルの歌を使って音域チェックすることです。
単純な曲調で、最高音がA(ラ)の音となっているため、音域チェックしやすいと言われています。
上に貼り付けた動画は、どんどん音域が上がっていくので一緒に歌って限界に達したところがあなたの音域です。
歌うだけで簡単に音域チェックできるので試してみましょう。
(3)好きなアーティストの曲を歌って音域チェックする
音域チェックの3つ目の方法は、好きなアーティストの曲を歌って音域チェックする方法です。
音域.comというサイトでは、各アーティストの音域が細かく掲載されています。
上記のように音域が分かるので、好きなアーティストの曲をカラオケで歌って歌えないキーを探すと分かりやすいでしょう。
大好きなアーティストの音域を目標にしやすいので、ぜひこのサイトを活用してみてくださいね。
3.音域を広げるための4つの方法
音域を広げるための4つの方法を解説します。
- 腹式呼吸の練習をする
- 裏声を出す練習をする
- チェストボイスの練習をする
- ミックスボイスの練習をする
音域の狭さに悩んでいる方や、歌いたい曲が歌えなくてフラストレーションを感じている場合は、ぜひこの方法を試してみてください。
音域を広げるトレーニング法を解説していきます。
(1)腹式呼吸の練習をする
音域を広げるための1つ目の方法は、腹式呼吸の練習をすることです。
特に高音域を広げたい方は腹式呼吸を身につけましょう。
歌うときに使える呼吸の量が多いほど、音が響きやすく高い音が出やすくなります。
腹式呼吸は胸式呼吸よりも吸える息の量が多く、声量の向上と音域の拡大に役立ちます。
体をリラックスさせて、胸を広げないイメージでお腹に直接呼吸を送り込みましょう。
感覚を掴みづらい場合は、寝た状態で呼吸してみてください。
お腹だけが膨らむ腹式呼吸を自然に体感できます。
日常から腹式呼吸を習慣つけることで声量が上がり、音域を広げやすくなりますよ。
(2)裏声を出す練習をする
音域を広げるための2つ目の方法は、裏声を出す練習をすることです。
裏声を練習すると高音域が出しやすくなり、歌える音域を広げられます。
歌声の練習方法は以下の通りです。
- 口を閉じて裏声で鼻歌を歌う練習をする
- 鼻が振動しているイメージを持つ
- 鼻歌を歌いながら口を少しだけ開けて歌う練習に切り替える
- 鼻と口の両方を使って裏声を出す
最初から裏声を出すのは難しいので、鼻歌から始めた方が容量を掴みやすいでしょう。
(3)チェストボイスの練習をする
音域を広げるための3つ目の方法は、チェストボイスの練習をすることです。
チェストボイスとは地声のことで、胸に響くような歌い方を意味します。
それではトレーニング方法を解説していくので、実践してみましょう。
- 低い声を鼻歌で歌ってみる
- 胸が震えているか確認する
- 鼻歌から口を開いて少しだけ口を開けてあけて発声してみる
- 慣れてきたら口を完全に開けて低音域を歌ってみる
チェストボイスの練習をすると、低音域が出やすくなります。
胸に響かせるのがコツなので、胸を触りながら歌うと変化が分かりやすいです。
チェストボイスについては以下の記事でも詳しく説明しているので、ぜひご覧ください。
(4)ミックスボイスの練習をする
音域を広げるための4つ目の方法は、ミックスボイスの練習をすることです。
ミックスボイスとは地声と裏声の中間の音域で歌う発声方法で、響きのある歌声をつくれます。
高音もしっかりした声量で歌えるので、歌唱の幅が出るのが特徴です。
- 鼻に音を響かせつつ頭の上から声を出すイメージを持つ
- 低い音から高音域に向けて声を出していく
- 高音域で裏声に切り替わる場所を覚える
- 声帯を占めずに先ほどの音域を出す練習をする
ミックスボイスを練習する際は、地声からファルセットに切り替わる場所を探るのがコツ。
最初のうちは感覚が掴めないと思いますが、だんだんちょうど切り替わる部分が分かってきます。
ミックスボイスについては以下の記事でも詳しくまとめているので、併せて参考にしてください。
まとめ
音域は歌手を目指す人にとっては重要なポイントなので、ぜひ自分で音域チェックしてみましょう。
記事で紹介したように、アプリやYouTube動画、音域情報サイトで簡単に調べられます。
自分の音域を把握したら、苦手な音域を広げる適切なトレーニングを行なってください。
音域を広げれば歌える歌の幅が増え、歌唱力も上がります!