「MIDI検定って一体どんなもの?音楽業界に進みたいなら取っておかないとダメ?」
「MIDI検定を受けたいけど、難易度はどんな感じなの?」
MIDI検定は音楽業界で働くにあたって必須の資格ではありませんが、取得しておくと就職等に有利に働く可能性があります。
しかし、MIDI検定がなんなのか、受験資格や概要が分からず一歩踏み出せない人もいますよね。
この記事では、MIDI検定の概要や受験資格等のまとめ、MIDI検定に合格するための勉強法も解説しています。
MIDI検定を取るにあたって何をすべきかが全て分かる記事です!
目次
1.MIDI検定とは
MIDI検定の概要を解説していきます。
- MIDIとは
- 等級は1から4級まで
- MIDI検定を取得すると有利になる仕事とは
- 「社団法人音楽電子事業協会」が運営管理する民間資格
- MIDI検定の受験資格と概要
将来音楽制作の仕事に就きたい方は、必須スキルとしてMIDIの知識が必要です。
今後MIDI検定を取得したいと考えている方のために、概要を説明します。
(1)MIDIとは
MIDIとは”Musical Instrument Digital Interface”の略称です。
電子機器やコンピューター機種の垣根を超えて、音楽の演奏情報を伝達するための統一規格を意味します。
音楽を再生する際に機器によって規格が違うと、音が違って聞こえてしまいますよね。
それを防ぐために、1981年に制定されたのがMIDIです。
MIDI検定は、この音楽の統一規格に関しての知識・技術についての検定になります。
(2)「社団法人音楽電子事業協会」が運営管理する民間資格
MIDI検定は、「社団法人音楽電子事業協会」が運営管理する民間資格です。
音楽をコンピューターで制作することが増え、現代の音楽制作技能を持った人物を育成・スキルを認定するために作られました。
コンピューターで作る音楽に欠かせない知識を習得でき、また自身のスキルの証明になります。
(3)等級は1から4級まで
MIDI検定の等級は1から4級まで設定されています。
4級は基本的なセミナーを履修すれば取得できるレベルで、難易度は高くありません。
未経験の方がまず勉強のために4級から受検することもあります。
3級と2級はMIDIについての基礎知識と楽曲やデジタルオーディオに関する知識が必要です。
1級は音楽制作自体が出来ず、成果物の提出が必要なためプロレベルの検定と言って良いでしょう。
(4)MIDI検定を取得すると有利になる仕事とは
MIDI検定を取得すると、有利になる仕事を紹介します。
- コンテンツ制作会社
- 音楽講師
- MIDI検定4級認定指導者
- 音楽プロデューサー
- レコーディングエンジニア
- 舞台監督・スタッフ
音楽に携わる仕事には必須スキルでもあるので、取得しておきたい検定です。
また、音楽制作以外にも通信カラオケのデータを扱う仕事や、劇場の舞台照明のコントロール時にも知識を活用できます。
(5)MIDI検定の受験資格と概要
MIDI検定の受験資格と概要についてまとめました。
MIDI検定のHPによると、受験資格や概要は以下のとおりです。
※以下の表は横にスクロールができます。
4級 | 3級 | 2級 | 1級 | |
---|---|---|---|---|
受験資格 | 制限なし | 制限なし | 2級1次:3級合格者(3級と2級の同日受験可能) 2級2次:2級1次合格者 | 2級2次合格者 |
受験科目 | 音楽ファイル 音楽ソフトの知識 | MIDIの知識 コンピュータ・DAWの知識 楽曲・デジタルオーディオの知識 | 【1次】 MIDIの知識 シンセサイザー・エフェクトについての知識 オーディオプロダクションに関する知識 著作権に関する知識 【2次】 課題曲をMIDIデータ入力 任意の音源で再生したオーディオファイル作成 | 未発表曲スコアを作品に仕上げ、成果物の提出 |
受験料 | 要確認 ※講師により異なるため | 3,240円(税込) | 【1次】 5,400円(税込) 【2次】 12,960円(税込) | 19,440円(税込) |
申し込み方法 | HP記載の講師・教室で申請 | インターネット申し込み |
4級と3級には受験資格の定めがないため、誰でも受験可能です。
すでに音楽の知識がある方は、3級から受験する場合も多いので、自分のレベルに合わせて等級を選ぶと良いでしょう。
出題範囲やスケジュールはサイト上で随時更新されるので、受験時期などを確認しておいてください。
2.MIDI検定を取るには?勉強法を解説
MIDI検定を取るにはどうしたら良いのか、勉強法を解説します。
- 過去問を勉強する
- 初心者は4級の講座から始めるのもおすすめ
- 2級以上は実際に音楽制作スキルが必要
MIDI検定を取得するためには、専門的な知識が必要です。
試験の合格難易度も含めて解説するので、勉強法の参考にしてください。
1つずつ説明していきます。
(1)4・3級は過去問を勉強する
MIDI検定4級・3級を取るには、過去問を勉強しましょう。
過去の実績を見ると、MIDI検定4級の合格率は講師にもよるため公開されていませんが、3級で62%です。
約6割合格するとはいえ、4級よりも専門的な知識が必要になります。
MIDI検定の過去問題集は多数販売されているため、まずは過去問題集を購入して受検の準備をしましょう。
4級は講座を受けてから受検になりますし、入門編であるため比較的難易度は低いです。
3級の場合はやや難易度が上がるので、繰り返し問題集を解いて間違えた箇所を完璧にしておきましょう。
100点満点中80点以上が合格基準のため、最低でも90%以上の正答率が出せるようにしておいてください。
(2)初心者は4級の講座から始めるのもおすすめ
MIDIの知識がない、音楽制作の知識がない方はまずは4級の講座から受講するのがおすすめです。
受検は必要ですが、講座を受けて基礎知識の勉強もできます。
MIDI検定は初心者ではよく分からない用語などもたくさん出てくるため、4級から受講しましょう。
(3)2級以上は実際に音楽制作をして実体験で学ぶ方が良い
MIDI検定の2級以上は、実際に音楽制作をして実体験で学ぶ方が良いです。
2級の2次試験以降は、実際に課題曲をデータ入力したり、任意の音源で作成したオーディオファイルの提出が必要になります。
また1級はプロレベルの検定であり、オリジナル音源の提出が必要なため、制作経験がなければそもそも合格は難しいでしょう。
そのため、上位のMIDI検定に合格して自身のスキルを高めたい場合は、実際に音楽制作に携わってからの方が良いです。
音楽専門学校に通っている方は学校で勉強できますが、そうでない方は独学または通信講座を利用してみましょう。
ご自身でMIDI検定に向けて音楽制作をしてみたい方に必要な知識は、以下の記事でまとめているので参考にしてください。
まとめ
MIDI検定は民間資格ですが、音楽業界では必須のMIDIの知識があることの証明になります。
試験自体の難易度は上位になる程非常に高いですが、今後音楽制作に携わったりMIDI検定を取得しておくと有利な職業を目指す方は勉強を始めましょう。
MIDI検定に合格するには、まずは過去問題を演習するのが一番大事です。
2級以上は楽曲制作の知識も必要になってくるので、自宅や学校などでDTMを始めてみましょう。
MIDI検定を取得すれば、将来つける職業の幅も広がるので、音楽業界へ進みたい方は今すぐ勉強を始めてみてくださいね!