音楽ビジネスとは?代表的な6つの仕事と音楽ビジネスの仕組み

「音楽ビジネスってよく聞くけど、具体的にどんな仕事?」
「将来は音楽に関する仕事につきたい!けど、どんな仕事があるかわからない」

音楽ビジネスとは、音楽の制作から販売、コンサートの企画等全てに携わるビジネスの総称です。

しかし具体的な仕事内容やどんな仕事があるかは、意外と知られていませんよね。

この記事では音楽ビジネスの概要や音楽ビジネスの仕組みについて解説します。

日本の楽曲がどのように作られているか、どのような仕事を選べるかを知ることで、将来の選択肢が広がるでしょう!

1.そもそも音楽ビジネスとは?

そもそも音楽ビジネスとはなんなのか、まずは概要を解説していきます。

  1. 楽曲のプロデュース・ブランディング・PR
  2. アーティストのマネジメント
  3. 音楽系アプリの制作
  4. コンサートのプロデュース
  5. 音楽ライター・雑誌編集者
  6. 音楽評論家

音楽に関わる仕事は多数あり、その全てが組み合わさって楽曲の販売やPRを行っています。

将来的に音楽に携わるビジネスをしたいと考えている方は、仕事の概要を理解しておきましょう。

1つずつ説明していきます。

(1)楽曲のプロデュース・ブランディング・PR

音楽ビジネスの1つとして、楽曲のプロデュースやブランディング、PRをする音楽プロデューサーの仕事があります。

楽曲を制作する総指揮を担当する人で、アーティストの発掘やコンセプト決め、宣伝まで携わるのが役目。

元アーティストや作曲家から転身する人が多く、音楽を作っていく仕事をしたい方におすすめのビジネスです。

音楽プロデューサーの仕事内容については、こちらの記事で紹介しています。

音楽プロデューサーの仕事内容とは?年収や目指すためのキャリアについて解説

2022.02.02

(2)アーティストのマネジメント

音楽ビジネスの2つ目の仕事は、アーティストのマネジメントです。

アーティストの音楽活動を総合的にサポートするのが仕事で、スケジュール管理や調整、ライブやメディアへの出演依頼を受けて承諾をしていきます。

その他グッズの企画や移動に伴う車両・楽器運搬の手配、アーティストの相談に乗るなど非常に多忙です。

(3)音楽系アプリの制作

音楽ビジネスの3つ目の仕事は、音楽系アプリの制作です。

作曲ができる作曲アプリや音楽を再生するアプリなど、音楽に携わるアプリの企画開発・宣伝を行います。

音楽に特化したアプリを作成する仕事なので、音楽が好きかつアプリにも知識が必要です。

最近は音楽をCDではなくアプリ・Mp3で購入する人も多いため、今後も需要は増えていくでしょう。

(4)コンサートのプロデュース

音楽ビジネスの4つ目の仕事は、コンサートのプロデュースです。

アーティストが行うコンサート全体を管理し、準備から終了までの責任を負います。

コンサートの規模の決定や内容、時期や場所を考案して見積もりを出し、概要を決めることから始まります。

その後監督を選任して音響や照明、業者やスタッフを依頼して実施準備を行うのが仕事です。

(5)音楽ライター・雑誌編集者

音楽ビジネスの5つ目の仕事は、音楽ライター・雑誌編集者です。

アーティストに取材をしたり、音楽の評論をしたり雑誌の構成を考えるお仕事。

音楽が好きな人は、自分が聴いた音楽のレビューやライブのレポートなども可能です。

文章と音楽が好きな人が、ブログからライターに転身することもあります。

音楽が好きで関わるお仕事につきたい方におすすめの職業と言えます。

(6)音楽評論家

音楽ビジネスの6つ目の仕事は、音楽評論家です。

音楽評論家とは、音楽についての評論活動を行う仕事です。

例えばクラシック音楽、ポピュラー音楽の専門分野において、楽曲についての解説・企画を行います。

音楽に造詣が深く知識が必要な仕事でで、ライター出身者なども多い仕事です。

2.日本の音楽ビジネスの仕組み

日本の音楽ビジネスの仕組みを解説します。

  1. アーティストの売り出し・楽曲作成
  2. レコード会社によるプロモーション
  3. 流通業者による販売
  4. 小売店による直販
  5. コンサート・ライブ企画
  6. 音楽ライターによる取材・雑誌出演

音楽ビジネスに関わるには、どうやって音楽で利益が発生するか仕組みを理解しておくことが必須です。

1つずつ説明していきます。

(1)アーティストの売り出し・楽曲作成

まずアーティストの売り出しや楽曲作成が行われます。

音楽プロデューサーがアーティストのコンセプトを決めて、作曲家・作詞家を選定。

その後楽曲作成を行い、販売のためにCDジャケットのデザインや撮影を行います。

その際に携わるエンジニアやカメラマンなども、音楽プロデューサーが選定し、アーティストと共に音楽を作り上げます。

(2)レコード会社によるプロモーション

次に完成したCDをレコード会社がプロモーションしていきます。

PRの方針などは音楽プロデューサーも携わりますが、直接的な広告・ライブの企画などはレコード会社によって行われることが多いでしょう。

プロデューサーがレコード会社に所属している場合は、雑誌の出演の決定なども行われる場合があります。

宣伝を行わなければ、音楽が世に広まりませんから非常に重要な工程です。

(3)流通業者による販売

次にレコード会社がPR・売り出したCDが流通業者に渡ります。

流通業者はCDを小売店に卸すのが役割で、分かりやすく言うと卸売業のようなものです。

また最近は音楽配信も盛んなので、ダウンロード配信業者とのやりとりも行います。

(4)小売店による直販

いよいよアーティストの楽曲CDがCDショップなどの小売店に並び、販売が開始されます。

時期を同じくして、ダウンロード配信も開始。

店頭やWEBページ上に専用のページを作り、スムーズに販売できるように作業が行われていざ販売です。

顧客が好きなアーティストのCDを購入して、ここで初めてCDの利益が出ることになります。

(5)コンサート・ライブ企画

CDの売れ行きを見つつ次はファンのために、アーティストのライブやコンサートが企画されます。

音楽プロデューサーがコンサートプロデューサーを選定して、ライブの企画を任せて、準備から完了までを任せる流れです。

どの程度の規模のコンサートにするか、チケット単価の設定や業者の選定など業務は非常に多数。

関わる人も多く、またファンによる期待も大きい仕事です。

(6)音楽ライターによる取材・雑誌出演

CDのリリースと同時期くらいに、音楽ライターによる取材や雑誌出演の工程があります。

音楽ライターが新しくリリースする楽曲を聴いてレビューしたり、アーティストやプロデューサーに取材を行い、記事にまとめます。

媒体はWEBや雑誌等幅広いですが、掲載されると宣伝効果も倍増するため、音楽ビジネスの中でもPR的な役割です。

メディア出演などはマネージャーやプロデューサーによって管理されます。

(7)音楽ビジネスは全てに手数料がかかる

このように音楽ビジネスには多数の業者やスタッフが携わっています。

簡単に言えば、1枚のCDが売れた場合の利益の9割を関連する業者やスタッフで分けあって人件費を捻出。

実はアーティストの手元に入るのは、1割程度と言われています。

それだけ多くの人が携わってやっと楽曲が完成し、販売されていると思うと感慨深いものがありますよね。

まとめ

音楽の制作には多数の人が関わっており、全ての仕事をまとめて音楽ビジネスと言います。

決してアーティストや作詞・作曲が出来なくても、音楽に携われないと言うわけじゃありません。

音楽ビジネスに関わる仕事は多数あり、選択肢は無限大。

自分の適性に合う仕事を探して、大好きな音楽と一生関われる仕事を見つけてください!

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