ゴスペルの歴史は?ゴスペルの名曲と上手く歌う方法

「ゴスペルって讃美歌のこと?イマイチよく分からない…」
「ゴスペルを上手く歌いたいけど、日本人には無理?」

ゴスペルは神の福音という意味を持つ、メッセージ性の強い楽曲です。

上手く歌うにはそのメッセージを理解した上で、体を使って力強く歌う必要があります。

この記事ではゴスペルの概要と歴史、ゴスペルの名曲5選と上達方法について解説。

最後まで読めばゴスペルがもっと好きになり、上手く歌えるようになります!

1.ゴスペルとは?

ゴスペルとはどんなものか、歴史や概要について解説します。

  1. God Spell(神の福音)という意味の音楽
  2. 黒人が歌うスピリチュアルが原点

それではゴスペルの起源や意味を知っていきましょう。

(1)God Spell(神の福音)という意味の音楽

ゴスペルとは、God Spell(神の福音)という意味があり、宗教的なメッセージが込められた音楽です。

神からの福音を歌に乗せて伝える役割を持っており、教会などでよく歌われます。

歌詞の内容はイエス・キリストの生涯に関してのエピソードや聖書の内容です。

ゴスペルは神の福音を伝えるために作られました。

(2)黒人が歌うスピリチュアルが原点

ゴスペルの起源は、黒人が歌うスピリチュアルが原点です。

17世紀半ばは、アフリカ大陸はアメリカやイギリスの植民地となっており、彼らは文化・生活を奪われて辛い生活を強いられていました。

そんな中で、神に救いを求めて歌われるようになったのがスピリチュアルという歌だそうです。

奴隷解放後も差別は続き、教会に黒人を入れないことも多かったため、自分達で独自の礼拝を開くことにしました。

そこで歌われるようになったのが神の福音を歌にしたゴスペルなのです。

2.ゴスペルの種類

ゴスペルと1口に言っても、実はかなり種類が豊富なんです。

  1. プレイズソング
  2. ワーシップソング
  3. インスピレーショナルソング
  4. オルターコールソング
  5. オッファリングソング
  6. コミュニオンソング

ゴスペルの種類について解説します。

(1)プレイズソング

ゴスペルの1つ目の種類は、プレイズソングです。

礼拝の最初に歌われる曲で、皆で1〜3曲ほど歌うのがお決まり。

アップテンポでノリの良いビートが効いた曲を歌うことが多く、手拍子などをして盛り上がることが多いです。

礼拝の始まりを盛り上げる役割を担っている曲と言えるでしょう。

(2)ワーシップソング

ゴスペルの2つ目の種類は、ワーシップソングです。

ワーシップソングとは、プレイズソングの後に歌われる曲で、主に向かって賛美や感謝を伝える曲のこと。

神様に対し「あなた」を使うなどして、神様へ呼びかける歌詞なのが特徴です。

(3)インスピレーショナルソング

ゴスペルの3つ目の種類は、インスピレーショナルソングです。

主に礼拝で牧師様が説教を始める前に、聖歌隊によって歌われます。

聖書の内容が歌詞になっており、神に救われたことへの感謝やメッセージが込められた歌です。

(4)オルターコールソング

ゴスペルの4つ目の種類は、オルターコールソングです。

オルターコールソングとは、入信する儀式を行う人のための歌。

牧師と祭壇に上がり、その際に神様に入信する旨を宣言するために歌われます。

(5)オッファリングソング

ゴスペルの5つ目の種類は、オッファリングソングです。

オッファリングソングとは、礼拝のちょうど中間で歌われます。

教会への寄付を求める内容が歌詞に込められており、ノリが良い歌です。

寄付をして神様に貢献できるという点が強調されています。

(6)コミュニオンソング

ゴスペルの6つ目の種類は、コミュニオンソングです。

コミュニオンソングとはイエス・キリストの血の価値について解説した歌詞を歌います。

聖体拝領の際に歌われるもので、信徒たちが受ける聖体がいかに尊いかを解説した歌です。

曲調は宗派や教会によって違い、明るい歌、厳かな雰囲気の時もあります。

3.有名なゴスペルの名曲

有名なゴスペルの名曲を5つ紹介します。

  1. I will follow him
  2. Hallelujah
  3. Joy
  4. Oh Happy day
  5. Amazing Grace

どのような曲がゴスペルなのか、そしてどのような曲があるかを知っておくとさらにゴスペルが楽しめます。

(1)I will follow him

1つ目の有名なゴスペルの名曲は、「I will follow him」です。

英語”天使にラブソングを”で有名になったゴスペルで、軽快なテンポで神への献身を誓う歌。

ゴスペルの名曲であり、現在もさまざまなアレンジを加えて歌い継がれています。

(2)Hallelujah

2つ目の有名なゴスペルの名曲は、「Hallelujah」です。

メサイヤというイエス・キリストの生涯を歌った曲の第2部の最終曲で非常に明るい曲調。

中学生などの歌唱コンクールなどにも、よく採用される曲です。

(3)Joy

3つ目の有名なゴスペルの名曲は、「Joy」です。

リンクを貼った動画はホイットニー・ヒューストンによるカバーバージョン。

ゆっくりなテンポを基調として、ボーカルが際立つ構成になっているゴスペルの名曲です。

(4)Oh Happy day

4つ目の有名なゴスペルの名曲は、「Oh Happy day」です。

こちらも大ヒット映画”天使にラブソングを2”の劇中歌に採用された歌で、日本でも有名なゴスペル。

18世紀に作られて以降、讃美歌として現代まで歌い継がれています。

(5)Amazing Grace

5つ目の有名なゴスペルの名曲は、「Amazing Grace」です。

イギリスの牧師によって作詞されたゴスペルで、作曲はアイルランドまたはスコットランドの民謡がもとになっているという説もあります。

神のみわざの素晴らしさ、尊さを語った王道のゴスペルであり、世界や宗教の垣根を超えて愛されているゴスペルの1つです。

4.ゴスペルの上達方法

ゴスペルの上達方法を3つ紹介します。

  1. 腹式呼吸
  2. リズム感
  3. 言葉の意味への理解

ゴスペルといえば黒人の歌手がパワフルに歌い上げているイメージがありますよね。

どうすればよりゴスペルを上手く歌えるのか、上達方法を1つずつ説明します。

(1)腹式呼吸

ゴスペルの1つ目の上達方法は、腹式呼吸を習得することです。

黒人の方たちは体格がよく、筋肉量も日本人より多いため声量が多いと言われています。

しかし、日本人でも腹筋を鍛えて腹式呼吸をすることでより力強い声を出せるでしょう。

横隔膜を使った腹式呼吸を意識して、お腹を出したり引っ込めたりする際に息を押し出すように歌う練習をしてみてください。

(2)リズム感

ゴスペルの2つ目の上達方法は、リズム感をつけることです。

リズムをつかむには、体を動かしながら歌うのが一番。

ゴスペル隊が歌う様子を見ていてもわかると思いますが、全身でリズムをとって歌っていますよね。

同じように、体でリズムを感じながら弾むように歌うのがゴスペル上達への近道です。

(3)言葉の意味への理解

ゴスペルの3つ目の上達方法は、言葉の意味への理解です。

神への感謝や賛美、そしてイエス・キリストの生涯など非常にメッセージ性が強いのがゴスペルの特徴。

そのため歌詞の意味を理解していなければ、上手く感情が乗りません。

ゴスペルは英語の曲も多いですが、和訳などを読み感情を読み取り、歌詞を理解して歌いましょう。

まとめ

今回はゴスペルが生まれた経緯や歴史、そして有名なゴスペルの曲と上達方法を紹介しました。

ゴスペルは黒人の悲しい歴史と、彼らの境遇に負けない信仰心が生んだ素晴らしい歌です。

上手く歌いたい方は、まずはゴスペルを聴き込むこと。

そして記事の中で紹介したゴスペルの歌い方を参考にして、力強く歌い上げてみてください!

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